モクゴのたのしみ 


モクゴとは「木管五重奏」の略…って勝手に名付けただけかも(^-^;)…。
個性豊かな楽器が5つも集まれば、
それはそれは賑やかで楽しくて、奥の深〜い音楽が生まれます!
一度味わったらやみつきのアンサンブルです♪


シロもぺんもOboeを始めてから、最初にほかのひとと音楽を合わせることを覚えたのはオーケストラでした。たくさんのひとが集まってひとつの壮大な音楽を作り出すオーケストラの魅力に一気に打ちのめされてしまったシロとぺんでしたが、いつのまにかたった5人…それも、4人でも6人でもない、特別な5人…で音楽を演奏する木管五重奏のおもしろさにずぶずぶとはまっていってしまいました。

室内楽アンサンブルといえば、いちばんメジャーな編成はおそらく弦楽四重奏。3種類の楽器+4人の演奏者が作る弦楽四重奏と5種類の楽器+5人の演奏者が作る木管五重奏は規模的にもとっても似ています。弦楽四重奏の曲を木管五重奏ように編曲した作品なんかもたくさんあるし…。でも、このふたつの編成の違いは人数ひとり、楽器ひとつ分の差だけでは説明できないくらい大きいもののように思えるのです。

弦楽四重奏は言ってみればいろんな大きさのViolinファミリー(?)の集合体…楽器のカタチも、音を出す原理も、生まれてくる音色も基本的には同類の楽器が集まったもの。だけど木管五重奏はReedをもたないFlute、SingleReedのClarinet、DoubleReedのOboe & Fagottにホントは金管楽器のはずのHorn…と、見た目はもちろん、原理だとか音色だとかまるっきり似ても似つかない楽器の集合体。
キャラクターの似た楽器同士なら、まとまりのいい洗練されたアンサンブルが作れるはず。でも、てんでばらばらな木管楽器5つの集まったアンサンブルは、それはそれでおたがいの個性が生きるおもしろい集まりなのです。弦楽四重奏がアカペラコーラスだとすれば、木管五重奏はブレーメンの音楽隊、ってトコロでしょうか? ロバ・犬・ネコ・ニワトリ…あれっ? 4匹しかいないじゃん(^0^;)…が鳴き声を合わせれば、ドロボウもあわてて逃げ出す強烈なインパクト!!

それはおいといて、木管五重奏を合わせたいなぁ♪と思ったとき、いちばんこまるのはメンバー集めなのではないかと思います。いっしょにアンサンブルを楽しめる5つの楽器のメンバーを各ひとりずつ集めるのは意外と難しい。なかでもFagottがいちばんの難関…。シロがFagottを始めたのも、じつはモクゴをコンスタントに楽しめるように、という意味合いが強かったりします。
じつは今、Fagott以外の4人のメンバーは、シロの上達を餌を待つツバメのヒナのように待っているところです(ぴぃぴぃ、ぴぃぴぃ…)。もうそろそろ本格始動できそうな予感。活動を始めたら、また仲間たちのことを紹介できたらいいな、と思っております。乞ご期待♪


先日、ついに初合わせの機会を迎えました!
シロ以外の4人は、学生時代からちょくちょくモクゴを楽しんでいた仲間たち。今回が初めて、Fagottのシロをまじえての練習となりました。

5人とも、以前からどうしても挑戦したいと思っていた曲があって、その曲が練習の中心になりました。何ヶ月も前から練習日を決めて、楽譜もあらかじめ配っておいて…おそらく全員がコソ練(^o^;)をしてきた上での合奏。シロとは当然初めての、他の4人にとっても3年ぶりの合わせでしたが、それぞれ技術的には以前のようにいかない箇所があっても、やっぱりそこには慣れた空気、なつかしくて頼もしい空気があって、すごく気持ちよい気分で練習を進めることができました。予定の3時間はあっという間に終わり…。

学生の頃はそれこそ取り憑かれたようにしょっちゅう合わせたりできたけれど、住む場所も離れ、おたがい仕事をもつようになって、そうちょくちょく集まることもできなくなってしまって…それでもこうやってむりやりにでも時間を作ってモクゴのために、音楽のために集まれるというのはすっごく幸せなことだなぁ…としみじみ思った一日でした。もちろん、本業もがんばらないといけませんが…(^0^;)
5人でのモクゴの演奏をだれかにお披露目できるのはいつになるんだろう?ひそかに半年以上先の演奏会をちょっぴり視野に入れてみたりしてます。それまでみんなでコソ猛練!しなくちゃですね。


そして…とうとう人前でモクゴの演奏を披露する機会がやってきました!
じつは当初予定していた初披露の機会の演奏会が中止になってしまい、初練習以降5人で集まって練習することなく半年あまりが過ぎてしまったのですが、急遽、私的なパーティで演奏するという計画が本番当日のわずか1週間持ち上がったのです。

そして、みんなのスケジュールがどうにか合わせられたのは、なんと演奏日当日の朝(^o^;) それもこのたった1回の練習に集まれるのは4人だけで、Hornさんはぶっつけ本番ということに…。
今回の演奏のために選ばれた曲は、プーランクの“ノヴェレッテ”という曲。この曲の原曲は“3つのノヴェレッテ”というピアノ作品で、この3曲のうちの第1曲が木管五重奏に編曲されたもの。シロさんを加えたモクゴチームで練習したことがある、唯一のレパートリー。みんなの思い入れいっぱいの曲なのですが、なにしろ人前でこの曲を演奏するのは初めてなので、かなり不安…。
限られた時間のなか、とりあえず勘を取り戻すことが先決、ということでひたすら通し練習を繰り返しました。合わせるうちにあっという間にノリノリとなって、どんどん調子に乗った私たちは、なんとハイドンのディベルティメントまで演奏することに決定(^-^;) あぁ、本番はいったいどーなっちゃうんでしょう???

しかし、そこはさすがに気の合うなかまたち! 本番では思っていた以上のデキで演奏を終えることができました…いや、お酒のチカラで本人たちだけが都合よくそう思っているのかもしれないけれど…。
改めて、このメンバーでモクゴ活動を続けていこう!と意気投合した私たち5人。これからもっともっとレパートリーを増やしていって、このHPでも活動状況をコンスタントに報告していけるようにがんばりたいなぁ!