音楽な旅 〜Montreal編〜


懲りずに続く、音楽な旅シリーズ、第3弾です(^o^;)
今回は、ぺんがお仕事で訪れた、CanadaのMotreal編です。
知らない土地で音楽を求めてふらふらするのは、やっぱり楽しいっ♪
いや、もちろんお仕事だってちゃんとやってきてるんですよぉ…た、たぶん。


もくじ
楽器屋さんへ行こう!
オーケストラを聴きに行く


Montrealは、北アメリカ大陸にありながらフランス語圏、という不思議なところ。しかもフランス語圏の都市としてはParisに次いで2番目に大きいというから、また驚きです。
街のひとの日常会話は、もちろんフランス語。だけど、ホテルとかタクシーとか、少しでも外国人と接する機会の多い職業のひとたちとか大学生さんたちだと英語もペラペラで、しかもフランス語と英語が見事なくらいあっさりと切り替わる! バイリンガルってこーゆーことなのね、って見せつけられた感じで、これは話していて本当にうらやましかったです。(ちなみに地下鉄の切符売り場のおじちゃんやスーパーのレジのおばちゃんあたりになると、怖いくらい英語を理解してくれないので、かなりびっくりしますが…。)

さて、またまたせっかく遠いところまで来たのだから、音楽も楽しめる旅にしちゃおう!と今回も気合い充分です(^o^;)


☆ 楽器屋さんへ行こう!

まずは、楽器屋さん訪問を志します!
でも、楽器屋さんに関して、ガイドブックやインターネットを駆使しても出発前に情報を得ることができなかったので、まずは大きな本屋さんへ向かいます。なぜ本屋さんか、というと現地ガイドブックや地図帳がごろごろあって、しかもばっちりタダで立ち読みできてしまうから(^o^;) それに「Oboe用品置いてるお店知りませんか?」と訊くより、「この辺でいちばん大きな本屋さんどこですか?」と訊くほうが、絶対教えてもらいやすいし。
ここで見つけた“Smart Shopping Montreal”は、まさに狙いどおりの本。分厚めの新書くらいの大きさで、日本のタウンページのように目的アイテム別にオススメのお店の住所と電話番号がずらっと書いてあります。市民向けか観光客向けかはわからないけれど、普通の本屋さんで1500円くらいで売られているのです。Montrealのショッピングには欠かせない本かもしれません。
さっそく「楽器」の項目を見ると、“Arduini Atelier---木管楽器、金管楽器のことならこちらで”とあります。さっそくここの住所をメモしておいて、本屋さんの市街地図コーナーに移動。最寄りの地下鉄の駅とそこからの道順をマスターしちゃいました。本屋さん、ありがとうっ!!
この便利な本(^-^;)は
こんな姿をしています。

で、その足で地下鉄を乗り継ぎ、目的地に到着です。
Arduini Atelierは、親切そうな老夫婦とおじちゃんの3人がおもに働いているらしいお店。個人経営にしては店内は広くて、SaxやらClarinetやらがずらっと並べられているし、Single Reedもなんだかたくさん置いてあるし、天井から楽器ケースが所狭しとつり下げられている…すごいっ!
そう、私の今回のターゲットは楽器ケースだったのです。じつは日本国内で見た、リュック式のOboeケースに一目惚れして、その場では買う勇気が出なかったものの、もし外国でお買い得だったりすることがあれば買っちゃおう♪と思っていたのでした。
おばあちゃんにリュック式Oboeケースについて尋ねてみると…なんと在庫がありました! しかも日本で買うよりかなりオトクなお値段(なぜか赤札商品になってる)!

で、このケースを触らせてもらいながら、「ここに楽器を入れてみてもらえますか?」とお願いすると、おばあちゃんはどこからか中古品のようなOboeを持ってきて、ケースにはめ込んでくれました。おおっ、ばっちり使えそう♪ しかもその楽器を入れたままふたを閉めたケースを、ぶんぶん振り回したり天地さかさまにショーケースに叩きつけてみたりして、「このケースはとっても軽いし、緩衝素材でできてるから投げても落としても大丈夫よ!」とニッコリ。まさに、Oboeケースの叩き売り状態だ(^o^;)…おばあちゃんの親切な対応と、旅のイキオイのせいもあって、購入しちゃいました。免税手続きもやってくれたし、感謝感謝、です。帰りのスーツケースがやたらぎゅうぎゅう詰めになったのは、言うまでもありません…。

軽くて丈夫で、持ち運びもラクラク♪
小物ポケットもついてます。
ふた側もクッション素材で
楽器はしっかり守られてます。


☆ オーケストラを聴きに行く

さて、Montreal滞在中にいい演奏会はないかなぁ…と捜していたら、ありました、ありました!
Orchestre symphonique de Montreal(モントリオール交響楽団)の夏の定例行事、“Festival Mozart Plus”が開催されている期間だったのです。この夏は5回のコンサートが準備されていて、すべてのコンサートにMozartの作品が1曲ずつ盛り込まれています。これは聴きに行くしかない!

でも、チケットはどこで買ったらいいんだろう…? 演奏会前日、演奏会場となるノートルダム聖堂の前をきょろきょろしてみても、教会の売店があるだけ。思い切ってこの売店で尋ねてみると、「観光案内所に行けば教えてくれるよ」と。そこで観光案内所へ行ってみました。
ここにはMontrealらしい、バイリンガルなお姉さんが何人もいて、たどたどしく用件を伝えると「チケットはオーケストラ事務局に電話しても買えるけど、明日になればノートルダム聖堂の前で当日券を売るから、そこで買ったらいいわよ」とのこと。なるほど、それで今日は全然売ってなかったのね…。

そんなわけで、当日ノートルダム聖堂の前へ行ってみると、隅のほうに小さな机が置いてあって、チケットを売るお姉さんが立ったまま当日券を販売していました(^o^;) 座席は3つのクラスに分かれていたので、2番目のクラス(1600円くらい)を買いました。全席指定席で、ちゃんと座席番号が刷ってあります。

開演時間は午後7時半。少し早めに行って、ノートルダム聖堂の写真を撮ってみました。外観はとっても厳かで、この中で音楽が聴けるなんてすごい!って思ったけど、中に入ってまたびっくり! 正面の装飾といい、ゴージャスな天井といい、すっかり雰囲気にのまれてしまうような、そんな建物だったのです。あぁ、早く演奏始まらないかなぁ…期待感いっぱいです♪

聖堂の外観。厳かで、
とっても幻想的。
内部の装飾もすごくキレイ。
にわかに神聖な気持ちに…。

今回のプログラムは、フィガロの結婚序曲とブルッフのViolin協奏曲、それからブラームスの交響曲第2番。Violin soloはIda Haendelさん。協奏曲そのものも素晴らしかったけれど、協奏曲直後のsolistによるアンコールがもう最高! 曲名は分からなかったけれど、技巧的で情熱的で、このひとは本当にスゴイ演奏家なんだってことに気づかされずにはいられない、そんな演奏でした。

前半のプログラムが終了して、休憩中は隣の席に座っていたおじいさん+おばあさん+おばあさんの3人組としばし歓談。おじいさんがキャ○ン製のデジカメを持っていて、私の○ジフィルムのデジカメを見て「日本のデジカメだらけだね」と(^-^;) ハイカラなおじいさんで、デジカメは今ので3台目なのだそうです。おじいさんの奥さんと、奥さんのお姉さんといっしょに、Montrealからおよそ200km離れた街から今日のコンサートのために来た、というおじいさん。「じつは、私の姪がブラームスの2nd Tromboneで出演するんですよ」と嬉しそうに言うのです! ええっ、団員さんのご家族なのねっ!?
ブラームスが始まる直前、舞台に団員が出てくると、デジカメのズームを駆使して姪御さんの姿を捉えようとしていたおじいさん。なんだかとってもほのぼのした気持ちになれました。
もちろん、ブラームスの演奏もとってもよかったです。Tromboneのコラールも、聖堂に美しく響いておりました♪ あぁ、またMontrealを訪れる機会があったら、ノートルダム聖堂のコンサートを聴きたいなぁ! 夏に訪れる方には、この“Festival Mozart Plus”コンサート、本当にオススメです。

どさくさにまぎれて
舞台に近づいてみました(^-^;)
今夏シーズンのパンフレット(左)と、
この日の演奏会のパンフレット(右)