音楽ネタ

Mornings of YES



1.
まずモーニング娘。の「メジャー」デビュー・シングル”モーニングコーヒー”と、
イエス最後のアルバムに「一時期」なってしまっていた「ドラマ」の正に最後の曲”TEMPUS FUGIT”について。

”モーニングコーヒー”の歌詞の中には当然「モーニング」という言葉が出てきます。
“TEMPUS FUGIT”の歌詞には「YES」という言葉が何回も出てくることはよく知られています。
また”モーニングコーヒー”のバックコーラスにも「YES」という言葉が出てきます。
では逆に”TEMPUS FUGIT”では「モーニング」という言葉は出てくるのか?
実はこれも♪In the north sky time flies fast to the morning♪という形で出てくるのです。
(time fliesをラテン語で言うと原題のTEMPUS FUGITになります。)

でも話はこれだけでは終わらないんです・・・・・。


2.
イエスのオリジナル・スタジオ・アルバムの中でmorningという単語が出てこない物をまず挙げておきます。
「海洋地形学の物語」
「リレイヤー」
「トーマト」
「90125」(90125になかったのでそれ以降は調べず)
逆に言えばそれ以外のアルバムにはmorningという単語は出てくるわけです。


3.
では次にmorningが出てくる曲を挙げて行きます。
“Beyond And Before”(1st)
“No opportunity necessary,no experience needed”(2nd、但しリッチー・ヘブンス作)
“Time and a word”(2nd)
“Yours is no disgrace”(3rd)
“Wonderous Stories ”(究極)
“Tempus fugit”(ドラマ)

ここまでだと「この程度か」という感じがしないでもないですし、
「マイナーな曲に多いのならそう大した事ではないのではないか?」というかもしれません。
でも、まだ、あの、2作が出ていませんね。


4.
傑作の「こわれもの」の中の歌もの4曲では名曲“Roundabout”しかありませんが、
アルバム中双璧をなすもう片方の名曲はズバリ“Heart of the sunrise(燃える朝焼け)”と言います!「morning」を冠した曲は実はひとつもないと比べると題・歌詞の中に出てくるというのは異例ですね。メジャーな名曲の双璧が朝絡みということになります。
余談ですが"Roundabout"の歌い出しはミラクルズの全米NO.1ヒット曲である「本家」”ラブ・マシーン”の歌い出しと似ています(前者が先)。


5.
そして最高傑作「危機」に至っては3曲中なんと3曲全曲に「morning」が盛り込まれています。イエスというバンドのカラーと関係あるかもしれませんが、傑作になるほど、まるでモーニング娘。に合わせるが如く(?)morning度が上がってますね。


6.
1stアルバムから5thアルバムまでは正にmorningという言葉が出てくる歌で始まっています。

しかもどの曲もマイナーどころかアルバムの中で重要な曲がほとんどで、各メンバーのソロとここにある曲だけでツアーしても文句がないほどの名曲ばかりです(単純計算で合計90分5秒だから+ソロの時間+?かな?)。ロックバンドとしてはかなり「モーニング度」が高いと思うんですがいかがでしょうか?
ツアー名はもう決まってます。「AN EVENING OF YES」 に対抗して、このコーナーのタイトルを使ってください(笑)。セットリストを考えてみるのもいいでしょう。


7.
最後にmorning以外で。
“girl”はロックの世界では常套句なので調べませんでしたが、「娘」のもうひとつの意味である“daughter”についても調べたところ、
Starship Trooper(3rd)とDoes It Reall Happen?(ドラマ)に出てきます。
daughterはロックではあまり出てこないし耳につかない単語なのに(オジー・オズボーンの“デヴィルズ・ドーター”位しか知らない)、イエスでは2曲に使われている。これもなかなか凄い。
この2曲も「MORNINGS OF YES」のセットリストに入れれば、時間稼ぎになるのですが、Starship Trooperは正直、あまり好きじゃないんですよね〜〜
(笑)。






         

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