外部エフェクターと内部エフェクター |
久しぶりの音楽いろいろ実験室です
今回のテーマはエフェクターです
ZOOM社の外部エフェクターのホール系リバーブ処理を施したWAVEデータと
Roland社のMIDI音源でホール系リバーブ処理を施したWAVEデータとでは
どちらがより空間残響音を表現できるでしょうか
手順
手順1 | → | 手順2 | → | 手順3 | → | 手順4 |
MIDIでドラムトラックを製作 | MIDI音源でホール系リバーブ処理を行い WAVEファイルに録音 |
MIDI音源のリーバブ送信値を0にして 外部エフェクターでホール系リバーブ処理を 行いWAVEファイルに録音 |
比較 |
※公平な比較を行えるようにするために、サンプリング周波数は全て一旦44.1Khzステレオで録音したものを16Khzモノラルに変更してあります
リバーブのかけ具合はMIDI音源ではMAXに、外部エフェクターでは半分程度かけてあります
では早速やってみましょう
最初に手順1で作ったものをMIDIデータのリバーブ送信値を0にして、
部エフェクターも通していない状態のWAVEファイル(サンプリング周波数16Khzモノラル)
にしたものを比較の為に用意しておきました
続いて手順2MIDI音源でホール系リバーブを送信値127(最大)でかけたものです
次に手順3の処理を施したものです
では比較してみましょう
エフェクトなしのものと比べると手順2のものは明らかに深いリバーブがかかっているのが分かります
見事な技術というべきですね
次に外部エフェクターを通したものを聞いてみると、これもまた明らかに両者と違いが出ています
しかも、リバーブの深さはMIDI音源内臓のものよりもはるかに深いですね
言い換えれば、MIDI音源内臓のものでは、限界があるということができるでしょう
一方外部エフェクターはかかり具合を半分程度にしてあってこの残響音ですから、最大にかけるととんでもないことになります
質やタイプはそれぞれの値の設定の仕方や種類によって様々に変わりますから、ここで取り上げるべきではないので
皆さんの耳にゆだねることにします
実際のシュミレートのリアルさですが、どちらもホール系リバーブであることはすぐに聞き取れますが
よりリアルなのは?といわれるとやはり外部エフェクターを通したもののほうがリアルですね
より空間を感じ取れるような気がします
これも、種類やかかり具合に影響されるものですが、この実験に限らず、これまでの経験からでも外部機材を通すほうが良いようです
しかしながら、内部のエフェクトをお粗末にすることもできません
内部を弱めに施し、外部でバランスを取らせるといったことをすると、どちらかだけでは演出できない音場を作り出せることもあります
一度色々と試してみるとおもしろいかもしれませんね
オマケ
普通は曲全体や各パーカッション全部まとめてリバーブをかけて終わりなんてことはあまりしません
各パーカッションごとに別々にリバーブ処理を施してMIXしたもの(MP3)をオマケとしてUPしてみます