貴方は愛に謳う

歌詞

甘い蜜に誘(いざな)われて
何度も 影を追いかけた
ただただ歩みを進める
羽音(はおと)を 耳に入れたくて

あちらこちらに翔んでいく
いつまでも逃げる貴方
匂いは まだ芳しく
美しいその歌声に
溜め息さえ吐(つ)きそうで
虚ろの 心は 満たされていく


慟哭する鼓動は今
彩る 羽ばたきに変わる
幸せを求めるままに
ゆっくり 展開していく

暗闇の中で 一筋の
夢と紛(まが)うような 蝶

甘い幻想妄想に
犯されていく現実
快楽 忘れられない
流れていく永久は今も
すり抜けた花の間(ま)へと
いつしか 探しても 溶けてしまう


眼に見える色を 聴きながら
すれ違う音を 切る

返(かえ)り射(い)る月の眼差(まなざ)し
蒼い羽で受け止めて
幻想 存在の主張
零(こぼ)れ落ちた雫には
虹が万華鏡となり
蒼白 月光を 彩っていく


絶え間ない鼓動の閃光
覚醒する神秘は
愛を 描(えが)きながら
水鏡のような背中に
点滅する甘美の歌を
乗せて翔ぶ

金平糖を散りばめて
幸せそうに微笑む
「貴方は愉しいですか?」
何を歌っているのかも
解らなくなってしまう
そうして 貴方さえ 影を消して

花を抱く私の元へ
いつの間にか追いついて
貴方は 微笑む
消えていった距離も今は
馳せるほどに懐かしく
それでも 今はただ この幸せを…

紹介

ジャズ風なイントロに始まったと思ったら、後半からは一気に疾走系。でもそこはイントロの空気をなんとなく引き継いていて、あんまりメタルらしからぬコード進行を使ってたりします。

参考文献