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(新譜、旧譜が混在しています)

評価は100点満点。ネオクラ度は5段階。
テクニカル度はギターに関してのもので5段階。数字が上がるほどテクニカル度高し。

 

Change
DAVE UHRICH
NEO-CLASSICAL度=0 TECHNICAL度=3 POINT=75
STYLE Rock(including 2 instrumental tunes)
 過去にインストアルバムを2枚リリースしている、アメリカ人テクニカルギタリストの3rdアルバム。今回は、インストが2曲ある以外は、大半が自身のヴォーカルをフィーチュアしたオーソドックスなロックチューンで占められている。しかしながら過去2枚のアルバムで聴かせた、タイトでテクニカルなソロプレイは健在だ。ハードロックからカントリーまで弾きこなす器用さを見せてくれたが、さらに安定感が加わり一皮むけた印象を与える。ヴォーカルもまずまずだし、AOR調のロックもメロディアスで悪くないが、やはりHRから遠ざかってしまったのは正直言って痛い。再び元のジャンルに戻ってきてくれることを願うのみだ。(2003/08/18)

Visions-Bonus
STEPHAN FORTE
NEO-CLASSICAL度=4 TECHNICAL度=4 POINT=79
STYLE Instrumental(Metal/Neo-Classical)
 ADAGIOのギタリスト、Stephan Forteのインストデモ。96年発表のデモにボーナス曲を追加して、02年にmp3.comより再発(たぶん)された。デモではあるが、このボーナス盤にはパリの"Virgin Megastore"で行ったミニ・ライブからの曲等、マニアが喜びそうな貴重な音源も収録されている。(ただし音は悪いけどね)メタリックなリフにネオ・クラシカルなソロが乗るインスト曲中心で、同郷のPatrick Rondatばりの叙情ネオクラ・インストやシューベルトの「Ave Maria」を収録するなど、当時のネオクラへの系統ぶりが伺える。Stephanのプレイはスウィープを多用し、「派手なイングヴェイ」という印象だが、タメの効いたエモーショナルなプレイや、手グセではない多彩なテクニカルフレーズを所々に絡めるあたりは、単なるフォロワーには収まらない非凡さを垣間見ることができる。音質等考えると完全にマニア向けのアルバムであるが、ADAGIOで彼のプレイを気に入った諸氏は、ルーツを探る意味でも、今とは一味違った「若い」プレイを聴いてみてもよいかもしれない。(2003/08/16)

In The Begining
CRYSTAL BALL
NEO-CLASSICAL度=0 TECHNICAL度=1 POINT=80
STYLE HardRock
 スイス産メロディアスHRバンドの1st。憂いを帯びた湿り気のあるハードロックで、まさに北欧HRの王道パターンと言ってもいい。質ではかなり劣るが、同じ北欧系のCLOCKWISEやFORTUNEをスケールダウンさせたような印象だ。メロディーの質も一定以上だと思うし、プレイも悪くはない。個々のナンバーは適度にキャッチーで程度に哀愁を帯びており、まさに日本人受けするタイプのバンドであると思うが、やはり決定打に欠けると言わざるをえないだろう。類型バンドから一歩抜け出すためには、歌メロの更なる充実に焦点を定め、一層の奮起を期待したいところだ。(2003/08/10)

Chocolate Box
MOGG/WAY
NEO-CLASSICAL度=0 TECHNICAL度=1 POINT=78
STYLE HardRock
 UFOのPhil MoggとPete Way率いるプロジェクトの2ndアルバム。個人的に評価している前作は、ハイテク・ギタリストのGeorge Bellasを迎え、ブリティッシュハードにネオ・クラシカルなソロ、というミスマッチで賛否両論を巻き起こしたが、今回は器用さでは1枚も2枚も上であろうJeff Kollmanを迎えて制作された。若干現代的なメタルサウンドを意識して作られた1stとは異なり、もろに70〜80年代のブリティッシュハードそのもののサウンドで、Jeffのギターもそれに呼応し、速弾きではないが手堅いソロを披露して巧者ぶりを発揮している。全体としてUFO系統のサウンドが好きなら方にはいいだろうが、テクニカル、ネオクラ好きにとっては、地味な印象はぬぐえないと思う。前作のようなギターアルバムではありません、念のため。(笑)(2003/08/09)


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