JESUS FEVER INTERVIEW (1998年11月発行oo5号に掲載)

浮かぶ音。重なる音。轟音。澄んだ声。トランスへと導くかのようなリズム。
JESUSとは神?。よごれなき世界からの熱狂。快楽。
エフェクターの向こう側に、新しい世界がみえる。
この気持ち良さ、ハッキリ言って京都のバンド特有です。

JESUS FEVER
OKAZAWA  guiter
NON   vocal, guiter
CHINA  drums, cymbals

●結成は?
OKAZAWA(以下O):はじめは僕とノンちゃんが大学の軽音でバンドをやってたんです。メンバーが他に2人いたんだけど抜けてしまって。2人でリズムマシンを使ってやってたんだけど、ある時、西部講堂の前で野外ライブやっていたらチャイナが自転車でピューンと通りかかって。
CHINA(以下C):たまたま前を通りかかって。信号を渡ろうと思って止まったところでちょうどやってたから。西部講堂の前って道からみえるでしょ。最後の一曲半くらいしかみいひんかってんけど。
O:ほんで、ライブ終わったらチャイナがいきなりバーっときて「私ドラムやってるんですよう」。
C:全然知らない人やったけど、私もバンド探してたから。すごいイメージにぴったりな音やったから、なんでドラムマシンなんやろと思って。
O:「私ドラムまあまあうまいですよ」言うてました(笑)。
C:ウソ、「そんなに下手じゃないです」言うたんや。

●それ以前はどんなバンドをやってたんですか?
C:ガレージバンド。京都で。その時はセドリックスとかフラゴーとかと一緒にライブもやってた。

●初ライブは?
O:三人でやった初ライブは西部講堂。
C:私が声かけて、そいでもう即行10月くらいに学祭のライブがあった。

●ひょっとして京大生だったんですか?
O:僕はそうです。CONVEX LEVELの渡辺さんが先輩。先輩やで〜、俺入った時なんかCOVEXなんかもう。
C:「すごー」いう感じ(笑)。S.P.Hも結構全盛やな。

●JESUS FEVERってどういう意味?
NON (以下N):トルーマン・カポーティーっていうアメリカの作家の小説にでてくる黒人のおじいさんの名前。脇役なんですけど。自分で勝手につけた名前。で、それとは別にわたしは"フィーバー"って言葉が好きやったんです。
C:パチンコのフィーバー(笑)。
N:違うって。サタデーナイトフィーバー・・・ではなくて(笑)。ドルッティーコラムの曲で "Weakness and fever"っていう曲があるんですけど、それがものすごく好きで。

●熱狂。
N:なんかそういう瞬間ってあるでしょう?

●ジーザスだから信仰の意味合いも入ってる?。
N:そうそう、それやばい。
C:宗教っぽい(笑)。
O:なんか強気な名前やなあ〜。
N:やっぱり信仰ってのは、理性からの跳躍っていう。あとボリス・ヴィアンの「心臓抜き」とか。

●ジーザスといえばジーザス&メリーチェインとかジーザス・ジョーンズとかありますね。
N:そういうヤバさを笑う気持ちもありいの。
O:ジーザスリザードもあるな(笑)。

●どういうバンドに影響受けてますか?
C:ノンちゃんは広いよね。
O:アメリカントップ40から。
N:ジャーマンロック、はっぴいえんどまで。
C:すべてがバレる(笑)。
O:一番影響受けたんはまわりのバンドやな。
C:はじめて一緒にライブみにいったの有やったもんな。
N:まわりのかっこいいバンド。音楽だけじゃなくやり方とか、そういう意味ですごい影響を受けてる。

●京都のバンドっていう意識はあります?
O:ああ、結構ありますね。
C:別に意識うんぬんってそこまでのアレじゃないけど、
 でもなんか大阪のバンドじゃないっていうのが。あたしはね。
O:っていうか好きなバンドは京都に多いな。
N:大阪行ったら新鮮やんな。「ああ〜大阪や〜」って。
C:東京とかいくと、大阪も京都も関西のバンドっていっしょくたにみる人って結構多いから、そういうの聞くと「ウチらは京都や〜」みたいな。別にそこまでイキがって頑固なもんではないんやけど。
O:京都のバンド達と一緒にやってきた・・・というかみてきたし。

●聴いてる方としてもある種の共通項は感じますね。
C:ジャンルに関係なくみる、みたいなところが京都ってあるような。いい部分があればそれを伸ばしてくれるような、あったかいところがあるかな〜って。あたしが個人的に考えてるだけやけど(笑)。
N:京都はライブハウスとか少ないから、ついついそこでハチあわせする。東京とかだと、こういう音楽聴く人はこのハコとか分散するけど、京都はみんなたいがいどっかで顔合わすから。音楽やってる人は自然と友達になっていく。今日とかでも若い人ばっかりじゃないですか。
 

・・・・インタビューはまだまだつづきます。
このつづきを読みたい方は、NEGA005号をどうぞ→
 

(取材:98年2月27日)
 

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