2005年5月18日のチラシです


5月18日(水曜日)大阪 難波ベアーズ
JOJO広重ギターギター・インプロヴィゼーション10番勝負・関西編 第5回

出演:JOJO広重&須原敬三 ゲスト:宮下敬一(Mandog)&中屋浩市(ナスカ・カー)


ついに出ました!この企画!!!東西のスイサイドフリークによる「ゴーストライダー対決」!!(^^
以前、マニさんの大阪ライブの際共演した宮下君とのスイサイド勝負。勝負の勝敗はどこでつけるか、けっこう
難しい。。。ビートとベースのミニマルに合わせて交互に歌いスイサイド魂を見せる。。内容なんですが、
やってる方はどっちもお互い必死で(^^; 持ち業を爆発させながらの共演と相成ました。ペンペンズキララ君言う所の
「スイサイドと新旧アシュラテンプルが爆発して混ざってる」って感じでしょうか。。(^^
どちらもマイクスタンドの位置は「レミースタイル」(^^だし。。
でもやってる方はただただ必死。。。飲んだビールが全て汗になっていた。。。(^^;
最後は「Dream Baby Dream」を歌い終了。再度このスタイル、
東京とか行った時にでもやってみたいものである。今度はもう少し曲のモチーフを増やして。。(^^
広重さんと須原君の共演は、リハのアンビエントな感じが本番でかなり変わって(^^ サイケなパターンに
持ち込み、冷静だったり、熱かったりして内容に引き込まれる演奏。久々のいい夜でした。

ゴースト・ライダー対決・総評   Jojo Hiroshige

  今年の冒頭に、東京は早稲田ジェリー・ジェフで見た、MANDOG宮下くんの「ゴースト・ライダー」のカヴァーは、
最高にいかしていた。このスイサイドの名曲は、シンプルながらも心臓をどつきまわすかのようなビートが持ち味で、
簡単なようで実はカヴァーの難しいロックンロール曲である。それをMANDOG節を交えながら、実にストレートに、
そして愛をこめた演奏でやってくれたわけで、これをみのがしてるようじゃああかんで、と、Kさかいくんを牽制したくらいである。
で、これを関西によぼう、そして関西なら、スイサイドと聞けばこの人をおいては他にない、
ナスカ・カー/ナカヤさんに応じてもらい、文字通り「ゴースト・ライダー対決」を企画実行することになったのである。
対決はリハから始まっている、と、私は二人をおどしながら、実は宮下くんもナカヤさんも随分緊張し、
そしてちゃんと演奏しようと準備し、
それでいて相手を見定めている態度には、実に好感が持てた。
ふたりとも、水玉の洋服を着たり、スカーフをつけたり、グラサンで決めたりしているが、
正直言って、ルックスは二人ともぜんぜん似ていなかった。(笑)
ナカヤさんの水玉シャツは半田溶助の精子の柄のシャツのようだったし、宮下くんのヤクザサングラスは、
アラン・ヴェガというよりは、グラハム・ボネットだった。

しかし、ステージは熱かった。二人の熱演がビシビシ伝わってくるが、その時に気が付いた。
この日のお客は、はたして原曲、つまりスイサイドの「ゴースト・ライダー」を知っているのか?と。
少なくとも、アルケミー写真のT野とI崎は、知らないはず。
知らない人が「ゴースト・ライダー対決」聞いておもしろいのか?という根本的な疑問が頭をかけめぐったが、
もうステージは半分かた進んでいるので、どうしようもない。
しかし、おもろい。二人とも、必死。。。メガネが飛ぶ、汗がとぶ。どことはいえない、はかないようないけてなさは、
まさにアラン・ヴェガ。そして、長い。。。これも、熱意のあらわれか。
曲が「ドリーム・ベイビー・ドリーム」に入った時、ああ、これは引き分けでいいな、という結論に達した。
スイサイドへの愛情があり、歌に二人の気持ちがこもっている以上、採点は不可能である。

実は、ロックの名曲のカヴァーは、けっこう危険である。
そのアーティストのオリジナルより、カヴァーのほうが良いようでは、ある意味格好悪いではないか。
そしてアーティストのルーツの底が知れる程度の、いわゆるモノマネのカヴァーは、もっと格好悪い。
そいつの演奏しているロックなど、所詮借り物のサルマネにすぎないことを暴露してしまうからだ。
「ゴースト・ライダー」のようなシンプルな曲は、如実に上記のようなことが見えてしまう。
そういう意味では、昨夜の演奏は、ちゃんと二人のカヴァーとして、恥ずかしくないものに仕上がっていたと思います。
精進して、さらに格好良く仕上げて下さい。
次回は東京で、よろしくお願いします。
対バンは"東京スイサイド"?いや、そんなバンドはもうないですな。(笑)


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