最終回 

ヒロコを火葬にした後、沢田はナイフで藤達也を脅す。一方ではセットに沈められていた
細川俊之の死体とともにヤバイナンバーの金が発見されていた。
「金はどこだ」問いつめる沢田。「この店の中にあるから探してみろ」と挑発する藤。
しかし、金庫の中にあったのはナンバーが控えられていた札とナンバーを書き記した警察の極秘書類のみであった。

「あんた、やっぱり知っていたんだな。どうして教えてくれなかったんだ?…言ってやろうか、
俺が自由になる金を持ってどこかへ行ってしまうことが怖かったんだろう」
ナイフで服をズタズタに切り裂き問いつめる沢田。

完全にモーホー状態で沢田を抱き締めて弁明する達也
「俺はお前の犯罪を成功させてやりたかった。時効まで我慢すれば…もう少し辛抱すれば…」

「そもそもその考え方が間違っているんだよ。我慢するって考え方がね。じゃ、俺が時効まで
じっと我慢していたら、時効の次の日から今と違った新しい自分に生まれかわれるっていうのかよ!
そんなのは全部嘘っぱちだ!」

藤達也は問いかける。「その金で何をするつもりだ?」

答える沢田「行くんだよ。ポールシーハーパーJr」

嘲笑う達也「そんな島、世界中どこ探してもありゃせんぞ」

「行くんだよ。なけりゃ俺がぶっ立ててやるよ」

緊迫したム−ドの中、荒木&ヤクザコンビ登場。金を支度金として分け与え、シージャックして
出国するのでダイナマイトを用意するように指示する。集合は夜10時にこの店でとの事。

常軌を逸した沢田の言動に対して「狂おうとしてるんだ…ヤツは」と心配する達也。

少したって沢田の家に三木聖子と若山先生が沢田の帰りを待っていたが、
沢田は若山先生の拳銃を奪って逃走。

「兄ちゃん、どこへ行くの?」の聖子の問いかけに
「お祭りだよ。戦争だ!」と答える沢田であった。

まずは手始めに長谷直美と銃砲店を襲撃。ありったけの弾丸と猟銃を強奪。

ヒロコの遺骨をライフルで打ち抜く沢田。

「今夜あの船を乗っ取る。西部劇のようにやりゃ何だって簡単なんだ。欲しい物はとる!
殺したい奴は殺す!」骨は木っ端微塵に砕け散った。

「もし自分が明日死ぬとしたらどう思う」と長谷に問う沢田。
「そんなことわからない」という長谷に対して「その時になってみても分からないもんだぜ」と答える沢田。

心配する長谷を横目に「俺は死なないよ」と言って長谷と別れる。

一方では荒木が安田の腹の子供は沢田という事実を知って逆上。思いあまって安田を絞め殺す。
失意の荒木はダイナマイトを首から下げ包丁を持ってヤケクソになって沢田をブチ殺す事を決意する。
午後10時。クラブ日蝕。そわそわして待つ達也。

「今から何が始まるの?それとも終わるの?いい事?それとも悪い事?」
問う那智わたるに

「さあね、みんな決められたようになっていくんだねえ」と達也は無力感たっぷりに答える。

そこに沢田が登場。達也の忠告に耳すら貸さず銃を向ける。

どさくさで沢田は那智わたるとデイブ平尾を射殺。那智が金の隠し場所を教え、達也と沢田は
金の隠し場所の埋め立ての廃船へと向かう。沢田は本当に狂ってしまったのだろうか?

「この金がお前を狂わせたんだ!」

「違うね。この金がなかったら俺は何者でもなかったよ。薄汚れたそこらへんのチンケな奴だったろうよ
そこいらの工場の工員とか、売れないギター弾きか、コールボーイ。淫売野郎だよ。」

「ちょっと待て、じゃこの金がお前に何をしてくれた。所詮は売れないギター弾きか淫売野郎だった
だろうが、この金がお前に何か素晴らしい自由でも与えてくれたのか」

沢田は達也をライフルで殴りつけた。

「あわてるなよ。今から俺はそれをつかむんだよ」

脱出した若山先生は三木聖子を連れて廃船へ向かう。

埋め立て地へ逆上した荒木が登場。

「お前の子供と安田を殺してきた」と包丁を振り回してせまるが過って自分を刺してしまう。

「そんな事どうだっていい事」という沢田に

「よかあねえよ、俺はただ金が欲しかっただけだよ嫁と子供と平和に長生きしたかったんだ」
と泣き言を言う荒木。

「あんたもダメな人間だね。ダメなやつの気持は俺にも分かるよ。それに今日のあんたスゲエかっこいいよ。
死ぬ価値あるぜ。本当に死にたいのか?」と問う沢田に

「こんなに痛いなら死んだほうがマシ」と言ったため、沢田はダイナマイトに火をつけて
荒木を非情にも爆殺。

そこへ警官隊が駆け付ける。
若山先生が説得するも聴く耳もたず「まだ終わっちゃいねえ、これからだ!」と宣戦布告。
ワルツのリズムにのって銃撃戦が始まった。

その間札束にガソリン撒いて焼き捨てようとした達也は沢田に撃ち殺される。

「心中だな……」

「俺は死なねえ!」

尚も引き続く銃撃戦。そんな中駆け寄った三木聖子までもが射殺され収拾の着かない事態に。

最後にたちはだかったのは若山先生であった。

沢田に向かってサシで「バカ野郎が」とつぶやき、拳銃をブッ放した。

見事銃弾は沢田に命中。血まみれになった沢田の回りを三億円の金が風に曝されて吹き飛んでいった。
血まみれの顔に不敵に笑いを浮かべて大笑いする沢田。
彼は本当に死んだんだろうか?ヒット曲「時の過ぎゆくままに」をバックにドラマは終わる。

後ろではでかい扇風機が回っていた。
(あくまでこれは虚構であったのか?三億円事件時効まであと75日を残すところであった)

ということなのだが、DVDには色々な裏話が見れて面白かった…「実はこれはこうなるはずだった」とか
「俺こんな事書いた覚えないとか…」実は用意された別のラストシーンがあったとか……
まあ、好きな人は買ってるだろうし、見たい人は買ってみたらいい事である…

お約束通りここでは内緒と言う事で……

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