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その11・海の町・ニャチャン 【TEXT TOP】
〜GoodMorning,Vietnam!

ゴキブリ(成虫)との一晩に渡る格闘のすえ、海辺の町ニャチャンにたどり着いた男たち。
我々はモーテルに荷物を置き去りにし、即座にビーチに駆け出した。
夏・海・ギャル・水着・出会い・ロマンス・アバンチュール・巨乳・・・・
さまざまな思い、妄想そして欲望が頭の中を駆け巡り男二人はすっかり煮えきっていた。

しかし・・・
海辺に着いた俺たちはふいにある一つの現実と直面することとなった。
−ギャル不在。
そう、ベトナム美女は紫外線を嫌うため海水浴をするという習慣がないのだ。
存在するのは子供のみ。
もっかロリ専の称号を付されて日の浅い俺ではあったが、理性の名残りがあることも否めずこの時点でひと夏のアバンチュールをあきらめざるを得なかった。

他方、男のうちの一人はなお憤慨し
「ニャチャン・ぶっ殺す!」
といって聞かなかった。

しかし海を前にした二人のパズーが泳がないわけには行かない。
しかも俺は登戸スイミングスクールの6級ライセンスを持つ男だ。
50メートルを30秒前半で泳ぎきる。
そんな我々はひとまずデカいゴムチューブをレンタルし颯爽と波に向かい走り出した。

そして波に揺れること数時間。
やがて日も暮れ俺たちはモーテルに戻ろうとした。
その時である!

何と前方よりベトナムの子供が我々のもとに駆け上がってくるではありませんか!
なにやらサッカーボールらしきものを持っている。
そして彼は我々を指差しこう言い放った!

「ナカータ・ナカータ!」

そう!これは言うまでもなくビーチサッカーへの参戦の打診である。

俺たち日本人の血潮は一気に沸点に達した。

しかもよく見ると既に他の日本人観光客も多数フィールド上に存在するではないか。

「引くわけにはいかない!」
速攻その挑戦状を受理した我々はアジア最強の日本サッカーの真髄を見せてやることにした。

ルールはこうだ。
1・3点選手した国の勝利とする。
2・敗北国は他方にペプシコーラをおごらなければならない。

かくして国家の威信をかけたビーチサッカーが遠くベトナムの地で開催されることとなった。

続く

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