Robert Cray


1953年8月1日 -
故郷: Columbus, Georgia

Robert Crayは、1960年代以来、ブルースをポップ・シーンに紹介してきたという点で、非常に重要なアーティストだ。
仲間のAlbert CollinsやStevie Ray Vaughanと共に、Robert Crayは、その革新的なギター・ワークとどっぷりとソウルに浸かったヴォーカルで、1980年代におけるブルースへの関心が再び高まるのに貢献した。

Robertは、1979年にレコーディング・キャリアを開始して以来、3つのグラミー賞をとっている。
最も好評価を得たアルバム"Strong Persuader"は、100万枚以上を売った。

Crayは、Georgia州Columbusで生まれたが、, 父親が軍隊にいたので、幼少時代は、家から家へと移り住む日々が続いた。
1968年に、家族が最終的にWashington州のTacomaに住むまでに、Virginia、California、Germanyといった地を転々としたのである。
Crayは、Germanyにいる時にピアノを学び始めた。
若い頃の彼が影響を受けたのは、Ray Charles、 Sam Cookeをはじめとする初期のソウル・アーティストであった。
Beatlesが先頭となって、いわゆる
ブリティッシュ・インベーションがアメリカに侵攻してきた時期の前後には、Crayは、キーボードからギターへと楽器を変えていた。
地方の様々なガレージ・バンドでプレイしながら、Crayは、熟練したロック・ギタリストへと成長した。

1974年、Robertは、ベーシストのRichard Cousinsと共にRobert Cray Bandを結成する。
バンドは、様々なブルース・アーティストのバックを務め、Tacoma周辺では、強力なフォロワー達が現れた。
John Belushiとの出会いが、Crayに映画"Animal House"でのOtis Day and the Knightsのベーシストとしての出演に結びついた。
Crayとバンドは、1978年、Tomato Recordsとレコーディング契約を結び、翌年、デビュー・アルバムの"Who's Been Talkin'"を録音した。
次に、彼のアルバムでは、Crayは、Hightone Recordsに移籍し、1983年に古典的作品"Bad Influence"をリリースした。
Crayのサード・アルバム"False Accusations"では、前2作に比べ、よりソウル・ブルース色が強くなっている。
Crayが1985年にリリースしたアルバム"Showdown!"は、Albert CollinsやJohnny Copelandといった仲間のギタリスト達と共演している素晴らしいアルバムだ。
"Showdown!"は、グラミー賞を取り、最終的に25万枚以上を売り上げただけでなく、Crayが発明したギター・スタイルを多くのブルース・オーディエンス達に届け、1986年にMercuryからリリースされた"Strong Persuader"への道を開いた。
"Strong Persuader"には、ヒット曲の
"Smoking Gun"が収録されており、2作連続となるグラミー賞を受賞した。

Crayは、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、極東をツアーしたり、Chuck BerryやKeith Richards、その他のロック・ギタリスト達と一緒に映画"Hail! Hail! Rock 'n' Roll"にも出演し、Eric Claptonとも共演し、現代ブルースの権威の1人となった。
彼の続くアルバム"Don't Be Afraid of the Dark"は、1989年にリリースされ、3度目のグラミー賞に輝き、"Strong Persuader"のように、100万枚以上の売上を記録した。
彼の6枚目のアルバム"Midnight Stroll"で、Crayは、ブルースから離れ、ソウルやR&Bよりになっているが、ブルース・ファンからの悪評は無かった。

1991年、Crayは、LondonのRoyal Albert Hallで、ギタリストのEric Clapton、Jimmie Vaughan、Albert Collins、Buddy Guy、ピアニストのJohnnie Johnsonと共演した。
その年の暮れに、Claptonは、ライヴ盤のダブル・アルバム"24 Nights"をリリースしたが、このアルバムには、Royal Albert Hallでの公演が収められており、Crayの演奏も収録されている。
Crayは、レコーディングと公演を続けている。