Dr. Ross
(本名:Isaiah Ross)


1925年10月21日 - 1993年5月28日
故郷: Tunica, Mississippi

Dr. Rossはワンマン・ブルース・バンドだ。
彼は歌い、ドラム、ギター、ハーモニカを演奏した。
彼の生々しいミシシッピ・デルタ・ブルース・スタイルのルーツはJohn Lee HookerやJohn Lee "Sonny Boy" Williamsonの影響まで遡ることが出来る。
しかし、Rossは単にマネただけではなかった。
彼は独特の、ブギーのリズムとしなやかなハープのリフに特徴を持つ、
跳ねたサウンドを作り上げたのだ。

RossはDeltaに生まれ、若い頃、ハーモニカの吹き方を学んだ。
第二次世界大戦中、軍に所属していた間、彼はギターを買い、USOショーで演奏した。
戦後、RossはMississippiに戻り、そこで定期的にClarksdaleのWROXラジオステーションに出演し、後にMemphisのWDIAに出演した。
彼のバンド"the Jump and Jive Boys"(後に"Dr. Ross and the Interns"と改称)は、Deltaのパーティーやダンス会で演奏した。
Rossは朝鮮戦争でも軍に従事した。
1951年の除隊後、Sam Phillipsは彼をChess Recordsで録音させた。
PhillipsがSunレコードを作るためにChessを去るとRossもこれを追った。
Rossの売りは"Dr. Ross' Boogie,"、"Jukebox Boogie,"、"Boogie Disease"といった彼の代表的な曲で聴くことが出来るブギ−だ。
しかし、Elvis Presleyの登場とともに、Phillipsの関心はブルースからロック&ロールへと移行した。
これにより彼はMemphis (そしてSunレコード)を1954年に去り、Flint, Michigan州のFlintに移動した。
そこで彼は自動車産業で働き、頻繁にワンマン・バンドとして演奏した。

1970年代、1980年代にRossはいくつかの小さいブルース・レーベルで録音し、アメリカ、ヨーロッパのブルース・フェスティバルで演奏した。
彼は1993年に亡くなった。