ざらついたノドを持ったしわがれ声のゴスペル・シンガーであり、宗教的なメッセージを伝えるために、時折ブルースの言葉も織り交ぜた、Blind
Willie Johnsonは、素晴らしいスライド・ギタリストでもある。
しかし、泣きのメロディや押さえきれない感情の表現で知られている他のデルタ・スライド・ギター・プレイヤー達とは違い、Johnsonは、完璧に彼の歌を引き立てる形でのギター・スタイルを確立した。
Johnsonの人生について確証のある情報は、殆ど分かっていない。
彼は、1900年前後に生まれた。
通説では、3歳から7歳までの間に、盲目になったと言われている。
継母が彼の父親との夫婦喧嘩で投げた洗剤が、目に入ったのが原因だそうだ。
Johnsonは、戦前の他の盲目のブルース・マン達と同様に、Texasの道角で歌うことで、生計を立てた。
彼は、バプティスト派の牧師にもなった。
1927年、彼は結婚し、その後、Dallasに引っ越した。そこで、彼は、Columbia labelと契約し、レコーディングをする。
そこで彼が録音した楽曲群が最終的に、古典的作品となり、彼のゴスペル・ブルースへの重要な貢献となった。
こうした楽曲の中には、Johnsonの最も知られた曲 "Motherless Children Have a Hard Time,"、"If
I Had My Way,"、"Let Your Light Shine on Me,"、"You're Gonna Need Somebody
on Your Bond,"、"Jesus Make Up My Dying Bed."等がある。
まだレコーディング・アーティストとしては短いキャリアなのにも関わらず、1930年以降、彼はレコーディングをしなかった。
Johnsonは、1930年代、40年代を通じて演奏を続け、1947年に亡くなった。
伝えられるところによれば、彼の家は焼失し、焼け跡で寝ている時に肺炎になったらしい。
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