Jody Jazz

ジョディ ジャズESP

#7☆

(Ballad_Song)

日本にはなかなか輸入されて無かったジョディのマウスピースであるが、今回marmaduke saxophone accessoriesのデックス氏の御好意により試奏することができた。もちろんこちらのページで購入もできる。さて、まずジョディエスパニャという人であるが、NY在住の現役サックスプレイヤーであり、マウスピース職人でもある。サンティラニヨン氏に師事したため、全体のデザインやスポイラーを使うことなど、類似点も多い。さて、このメタルマウスピースであるが、ジョディでは最もスタンダードなタイプで他にもう少しブライトな”X”タイプとか新しく”DV”などが発売されている。デザイン的にはラニヨンとかウォルフタインなどの流れで、目新しいものはない。強いて言えばその手のマウスピースが大抵クロムメッキだったものが、金メッキになったという位か?付属のスエード調の袋も金文字でセンスを感じないが、まあ、雰囲気で売ろうとは思って無いのだろう。

ジョディのWEBサイトで彼本人の音色が聞けるのだが、ジャズといってもオールドな雰囲気では無く、フュージョンというか、わりとアグレッシブに楽器をブロウするのでひょっとしたら筆者のスタイルに合うのでは無いか?と想像していたのだが、やはり思ったとおりのブロウマウスピースであった。音色的にはデュコフほどピーキーでうるさく無く、リンクほどマイルドではないので、例えるならばベルグラーセンのメタルの感じに近いだろうか?ラーセンよりも太めで、音程も正確、ピアニシモのサブトーンでジャズっぽくも吹けるので機能的だ。フラジオも当てやすいのが現代のマウスピースらしい。フラジオ域でも耳障りな感じは無い。メインストリームのジャズと言うよりフュージョン寄りだが、マイルドさも持ち合わせてるので、アコースティックジャズでも使えないことはない。全体に意外とハスキーでサブトーンも良く出る。

取り外し式のスポイラーはあった方が音も重く、落ち着きも出てバランスが良いように思えた。中庸な位置付けのマウスピースだけに絶賛はしにくいが、非常に造りが良く、筆者のガーデラテナーとの相性もバッチリで、予算が許せば入手してバンドで使ってみたいと思わせるものがあった。変な例えかも知れないが、最近できたファミレス調のステーキハウスに、さして期待しないで入ったら、物凄くうまい肉が出てきて期待を良い意味で裏切られたという感じ。

Apr/2005

デックス氏の努力の甲斐あって、最近では各楽器店でも購入できるようになってきた。

Dec/2006

お問い合わせはmarmaduke saxophone accessoriesデックス氏まで


Jody Jazz DV NY

ジョディ ジャズ DV NY7*

DV#7☆

with BGM

日本にはなかなか輸入されて無かったジョディのマウスピースであるが、今回marmaduke saxophone accessoriesのデックス氏の御好意により試奏することができた。もちろんこちらのページで購入もできる。さてこれはジョディから満を持して登場したDVシリーズ。これはそのDVシリーズの中でも比較的ローバッフルなNYモデルである。特徴的なのは大きく開いたテーブルで、これはロブナーの"DeepV"を彷彿とさせるデザインである。これにはリードの振動を最大限に発揮できるというネライがある。

奇抜な外観から想像するに非常にクセのある独特な音色ではないかと思っていたのだが、意外にも正統派なサウンドで音質は結構マイルド。しかしオープンテーブルと作りの精度、金メッキなどの効果は絶大で、際限無しに息が入って行く。相当なパワーで吹いても耳障りな高音が無いため、ジャズでゴリゴリ吹く人にも適する。またピアニシモからスムーズに鳴ってくるので、応用範囲はかなり広い。メタル特有の扱いにくさはみじんも無いため初心者でも吹けるメタルであり、ヤナギサワの独壇場だった「メタル入門」にも対応できる。(ただし値段を考えるとチト贅沢であるが)フュージョン的なイメージを持つ人も多いと思うが、アクースティックなジャズのコンボ演奏などにズバリハマるような気がする。

スポイラーでハイバッフルにできるフュージョン向きの「ジョディメタルESP」に比べると、この「DVNY」はパワー感を押し出した、オールマイティーモデルだと思える。今回は7*というスタンダードなオープニングを試したが、ガーデラのスタジオ(8相当?)に比べても開きがかなり狭く感じられ、ラヴォーズのミディアムソフトでは柔らかすぎたようだ。テーブルの大開口のせいもあり、リードがものすごく良く振動するので、耐久性の良いリードが良いかもしれない。エレクトリックのバンドでも抜けが良く、まさにマイルドなデュコフの感じでパワフルに吹けた。リードミスや耳障りな部分の少なさで、使える範囲がとても広いマウスピースだと言う感じを受けた。

またパッケージが木製の薄皮で出来た独自の容器に入っており、そのままの持ち運びには適さないが、非常に個性的でワクワクさせる良いパッケージだと思う。

Dec/2006

東京JAZZ2009でマンハッタンジャズクインテットのアンディ・スニッツァーがこのマウスピースで吹いていた。楽器はポールモーリアのエンドースをしているものの使っていたのはセルマーのMK6のシルバーだったように思う。彼のようにパワー感と溢れ出るようなフレイズを操れるプレイヤーにはベストマッチな感じだ。トラディッショナルなジャズを演奏するバンドなので、絶妙なマイルド感が良く合うようだ。もう少しエレクトリックなフュージョンだったら、もうちょっとキラっとした感じがあってもいいかもしれない。

Nov/2009

お問い合わせはmarmaduke saxophone accessoriesデックス氏まで


Jody Jazz

ジョディ ジャズHR*

#7☆

(Ballad_Song)


バラードなどを吹くにはラバーのマウスピースの方が柔らかさもあっていいのだが、このマウスピースはそれだけではなく、かなりブリブリと吹ける。ハスキーなビンテージの鳴りを持ちつつ、心地よい音域がフューチャーされてるため、新世代のビンテージタイプマウスピースとしての完成度は高い。決してビンテージのリンクなどと同じと言うわけではないのだが、クリアで太い音色は古いジャズを吹いてもハマるし、ゴリゴリ吹く黒人系のジャズのスタイルでもベルグラーセンのラバーのような豪快さがある、もちろん音程、フラジオ、コントロール全般にジョディの方が安定している。ピアニシモでもコントロールしやすくて、軽く吹いても鳴りやすい。

ジョディには一番最初のモデルでクラシックという最もベーシックなモデルがあるのだが、この"HR"ハードラバーモデルはビンテージのオットリンクを意識して作られているそうだ。リンクほどモコっとしたサウンドではないのだが、全域を通じて出るブレスノイズが音を厚くしている。値段も手頃で入ってくると思うので、テナーのラバーとしては非常にお勧め。筆者もそのうち手に入れようと思う。あの孤高のテナーマン、ジョージ・ガーゾーン氏もこれを使用しているそうである。

(これは1999年の作品なのでジョディではないかもしれないが、こういうプレイにベストマッチなのは間違い無い)

Apr/2005

お問い合わせはmarmaduke saxophone accessoriesデックス氏まで

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name : つよしさん
saxophone : Trenor
career :5~10

impression : HR 7*

ラバーを探していているかたは、1度試すといいですよ。
作りが良い。


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筆者とは違う視点の方も多いと思います。広く意見をお寄せください

<Jody Jazz> size(opening&facing・・・)

Your saxophone

sopranoalto tenor bari

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1年未満2〜5年5〜10年10年以上

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