SAXZ NYC NewYork Mk.2

サクゼト NYC NewYork Mk.2

(Ballad) YanagisawaSC800

(Ballad) Yamaha YSS62-RS
(Funk)YanagisawaSC800

(Funk)Yamaha YSS62-RS

デヴィッド・サンボーンモデルが有名なので、メタルのしかもハイバッフルのイメージの強いSAXZであるが、ハードラバーのシリーズも実はあるのだ。

筆者のメインのソプラノは現在の所、ヤナギサワのSC800というカーブドソプラノであるが、実は本当にこの楽器にマッチして、完全に満足できるラバーマウスピースにはこれまで出会った事が無かった。何故ならストレートのソプラノに比べると遥かにマウスピースに対する要求が厳しいからだ。カーブドを入手してから10年近くなるが、常にベストマッチを探し続けて来たと言えるだろう。

求められる条件は、音程が良い事(カーブドは音程的にウィークポイントを持っている。)、抜けの良い吹奏感(カーブドはストレートよりも抜けは悪い。)、音色のまろやかさ(ベルが耳に近いカーブドは耳障りな音色がツライ。。)、他にも音の分離の良さとか、太さとか、豊富な倍音のある音色とか、ある程度ボリュームが稼げたり、等等・・・

これまでは、そこそこ音程の取り良いスーパーセッションなどを使ったり、音色のダークさがなかなか心地良いジョディを使ったりしていたが、性能的に100%満足の行くものでは無かった。性能には多少目をつむって、音色が気に入ってるセルマーのメタルを使う事もあった。(独特な雰囲気は今でも気にいっている)

ビンテージのソロイストも何本か試してみたことはあったが、サウンド事体がガサツな印象を受けて、良いと思えるものには当たった事が無いのも事実だ。

・・・・・正直メタルの印象の強いSAXZだけにラバーはどうなのか?とも疑問もあったのだが、一吹きしてビックリした。「これは筆者が欲しかった要素をすべて兼ね備えたマウスピースではないか!?」と感じたのだ。

デザインは非常にオーソドックスなもので、奇をてらった所は全くと言って良い程無いのだが、やりすぎのデザインがはびこる昨今ではあっさりして悪く無い。パッと見は普通に見えるが、丁寧にフォルムがデザインされているせいか、くわえても非常に馴染みやすい。

音色はザラっとしたノイズも混じった、ジャズサウンドと言って良いと思うが、クセの強い感じではないので、幅広い音楽にマッチすると思う。

普通に吹きやすいマウスピースであって、初心者の方でも問題ないだろう。長く使えるマウスピースだと思うので、付属マウスピースの次の2個めとして選んでもOKだ。ハンドメイドだからと言って気難しいものでは無く、自然に入れる感じが良い。

その親しみやすさの反面、大変高性能のマウスピースに仕上がっていて、「プロの道具」としての側面では圧倒的なパフォーマンスを見せてくれる。「抜けの良い」ソプラノマウスピースをお探しなら、是非試してみていただきたい。

ただ、ビンテージ風の「味」のみを追求するマウスピースではないので、ビンテージをとことん追求する方は古いマウスピースにも存在価値があるだろうと思う。

さっそくライブで使ってみた。

メタルのエンペラーほどの音量はもちろん無いが、一般的なラバーマウスピースよりも柔らかいのに埋もれない音色で、しっかり主張も出来る。マイクを通しても倍音のバランスが良く、太くウォームなサウンドだが、ソプラノらしい軽さが失われないのが心地よい。

低音から高音まで吹きやすく、鳴りの苦手なポイントも無いので使いやすく、音程は本当に取りやすい。ニュアンスが付けやすいのに下品にならず、コントロール性能は秀逸である。

ハードラバーマウスピースでありながら抜けの良さも逸品で、音が潰れたり詰まったりする事も無い。フルパワーで吹いても耳障りの悪い硬質な音にならないのが驚きだ。ウォームな音質を保ったままここまでパワフルに吹けるソプラノのマウスピースは筆者は他に知らない。

音の分離が良いので、サウンドがウォームであってもフレイズがハッキリきちんと聞こえる。これはバンドのサウンド環境ではとても大事な事だ。

なお筆者はソプラノではあまり多用しないが、フラジオの性能も一級品である。

今回はカーブドソプラノの柳沢SC800と、ネックカーブのYSS-62RSの両方とも録音してみたが、どちらともにフィットする(もちろんサウンド面で)マウスピースはなかなか少なく、SAXZのHRが様々な楽器に合わせても実力が発揮できることの証明にもなると思う。

このマウスピースはジャンルを問わずソプラノサックスのニュースタンダードとも言うべきマウスピースで、初心者からプロまで、オールマイティなジャンルで使用する事ができるだろう。

「個性の強烈なマウスピースでソプラノを吹きたい人。」以外はすべてお薦めできる。別売のリング式リガチャー(ゴーイング製)は振動がスムーズでマウスピースと一体となってる感じがあってとてもいい。筆者は基本的には金属リガチャーが好きなのだが、このリガチャーは性能的に素晴らしくフレイズの操作性にも優れているので、積極的に使用したくなるリガチャーだ。

久々に感銘を受ける程素晴らしい出来のマウスピースに出会ったことが嬉しい。

ソプラノで悩んでいる方、「使える」ソプラノマウスピースが欲しい方は是非一度は試してみていただきたいものである。

<2013年02月>

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