アルトでラーセンを使う人は少ないが、ソプラノではもっと少ない。なので輸入元の野中のアクタスショップでさえ在庫を置いて無いと言うのが現実だ。そんな中でずっとカーブドソプラノでラーセンのラバーを使い続けた人がワタシの敬愛するヤン・ガルバレク氏だ。(最近はTheo
Wanneなどを使っているようだ。ちなみに2008年5月に正式にTheo Wanneをエンドースしている)ガルバレク氏の音はカーブドとは言え、オンリーワンの音色でおまけに楽器もイタリア物のヴィンテージときていて、そのままのセットアップの再現はムダなようにも思えたのだが、ひょんなことからソプラノのラーセンラバーが手に入ったので、試してみることにした。
開きの大きい(90!)モノだったので、若干軟らかめのLaVoz Mで試したところ、割とハイバッフルなマウスピースにしては太く柔らかくジャジーな音であり、ガルバレクサウンドはこっちに置いといても気に入ってしまった。柔らかくダークでありながらラーセンらしい「尖った」勢いがあってなかなか良い。コンデンサーマイクで拾って、深めにリバーブを掛けると非常に気持ち良い。生音ではカーブドのベルが上向きなせいか、ちょっと耳に障る部分があり、音程も若干苦労している面が聞こえてしまう。筆者のカーブドの調整が完璧で無いのと、まだあまり鳴って来て無いのもあって、現時点ではベストマッチとは言えないかもしれないが、ゆくゆくはメインでも使って見たいと思っている。
<2008年5月>
|