Claude Lakey Metal

クラウドレイキー メタル  45000円(参考)

明るい「メタル」のようなラバー、というイメージが日本で定着している、クラウドレイキー。パワフルだがラフさもあり、バクチ的要素をもつマウスピースメーカー・・・・・・だと思っていたら、とんでもないマウスピースをいきなり発表してきた。「メタル」マウスピースである。ルックスからしてすでに異様とも言える個性を発揮しており、「ただものでない」オーラがみなぎっている。画像だけは今まで見たことがあったが、今回初めて吹いてみて「良いマウスピース」だと言い切れるだけのものがあった。素材的に二種類あってブラスの金メッキとアルミのブラック蒸着しあげである。当然のことながら重さが全然違う。チャンバーなどデザインは全く同じのようだ。アルミの方はかなり面白く、アルミ素材なのだが、蒸着仕上ツヤ消し黒の仕上げによって、どう見てもラバーに見える。遠目に見てこれを「メタル」と見破るのは容易ではないだろう。レールの細さ、平衡性も秀逸で、ガーデラと比較しても遜色のないレベルだ。驚くべきはその「音」でどう考えても今までのレイキーからは考えられないスゥイートなラバーのサウンドなのだ。それでいてただのラバーサウンドとも違って、エグさを取り除いた「ピュア」な音がする。NYマイヤーのような「軽く吹いてもスムーズに息が入る」「ピアニシモでもラクに音がでる」といういいマウスピースの条件を満たしておりビンテージのアルトとも相性が良い。ただ音色その物はマイヤーなんかとは違ってクリアでウォームだがデジタル的というか割と無機質。金メッキの方はメッキが割と厚めでパワーが入って少し明るいサウンドになるが、メタル的になってしまうのが残念。まあ、ラバーに金メッキはあり得ないからメタルを想像させるのはしょうがないか?バレルはマイヤーなどよりちょっと細目だが、ラバー用のリガチャーが使える。ビンテージと違ってアルテッシモのコントロールが非常にラク。このマウスピースはフュージョンなどよりもジャズ向きで、MCグレゴリーやNYマイヤーなどヴィンテージのマウスピースを使うような人に試してみてもらいたい。コンやビュッシャーなどビンテージサックスに合わせてみても面白いのでないか?パワーや荒々しさを求める人には不向き。値段も結構高いがボッタクリとは思わない。余裕があれば所有してもうちょっと長期のレポートをしたいところだ。

11/24/2003

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