Wolfe Tayne

ウォルフ タイン $125

1980年代に小ブームで広まったものの、最近はあまり見なくなったウォルフタイン。正式輸入はここ何年かされてないようだ。イメージ的にはデュコフよりも大人しく、「今ドキ」(当時)の、細めのサウンドだ。ビーチラーの登場とともにその役割を追われ、姿を消した感があるが、JJバビット社により、アメリカでは現在も生産されている。80年代にはスタジオ系のフュージョンプレーヤーが結構使用していたようだ。超有名プレーヤーのイメージがないのでなんとなくマイナーなマウスピースと思ってしまう。

素材はブラスでニッケル系のメッキのようだ。ラニヨンなどと同じく、おとなしめの鳴りのマテリアルである。全体のシェイプもだが、少しテーパーのかかったシャンクのエンドなどはラニヨンによく似ている。

写真のリガチャーはオリジナルかどうか不明。オットリンク式でよくできたものだ。70年代によく見かけた。

サウンドは全体的には細目のイメージだが、キンキンしたところがなく、ヤナギサワメタルよりマイルドで、ジャズにも十分使える。バッフルが低いせいもあるのだろうが、雑味のわりとあるベルグラーセン的なサウンドもあり、R&Bなどで必要とされる「いなたさ」「モッサリ感」みたいなものが出しやすい。

まあ、ヌケの良い現代的なサウンドではないが、オットリンクのように「どジャズ」でもなく、オールマイティに使えて、ラバーのようにコントロールしやすく、ある程度スピード感のある演奏もできることが、現代でもアメリカで生産され、人気を得ている理由なのだろう。(70年代スタジオ系のサウンドを思い起こさせる)

筆者的には当初あまり期待して無かったが、非常にマッチしたためしばらく使ってみる事に決定。

2001/12/2

Home   whats new!  alto mouthpiece   soprano mouthpiece  bbs  link  mail


Your Impression

筆者とは違う視点の方も多いと思います。広く意見をお寄せください

<Wolfe Tayne> size(opening&facing・・・)

Your saxophone

sopranoalto tenor bari

Career

1年未満2〜5年5〜10年10年以上

Your Name

E-mail

URL

Your Impression