Pillinger NYA

ピリンジャー(NYA)

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日本にはなかなか輸入されて無かったピリンジャーのマウスピースであるが、今回marmaduke saxophone accessoriesのデックス氏の御好意により試奏することができた。

やや高価だが、非常に造りの良いイギリス製のマウスピース。サウンドの傾向はマイヤーのNY復刻版に良く似ている。高音部になるとマイヤーは独特の「詰まり」感がでてそれを無理矢理吹き込むのが雰囲気なのだが、ピリンジャーに関してはそのへんはヌケがいい。もちろんフラジオの当たりも相当ハイレベル。テナーでも良かったがアルトでもいい「硬さ」のある音で、密度は高いけれども重苦しく無い、アルトらしいサウンドが出せる。ビバップアルトには全般的にオススメ。フュージョンにもマイヤー的アプローチなら使えるので、割と使いまわしのしやすいマウスピースだと思う。正統派のジャズを目指す若いプレイヤーにはマイヤーではなく、最初からこういう出来の良い、ジャジーなサウンドのマウスピースを使ってもらいたいと切に願う。ハイノート、ピッチ、コントロール。どれをとっても間違いないからだ。もちろん我々オヤジが吹いてもビンテージサウンドを堪能できるので、よろしいし、多分自分が思っているよりも聞いてる方ではいいサウンドが出ているタイプだと思うので、試奏の際には誰かに聞いてもらうことをオススメする。NYマイヤーの替わりとなるか?との疑問だが、素材の影響か、若干音が硬く感じる部分もあるが、フィーリング、サウンド共に良い線だと思う。ややヴィンテージソロイストのようなフィーリングも感じる。楽器で言えばマーク6に対してのリファレンスくらいの違いはやはりあると思う。2005/06/10

お問い合わせはmarmaduke saxophone accessoriesデックス氏まで


Pillinger Soloist

ピリンジャー(ソロイスト)

#6M

6M_with BGM

日本にはなかなか輸入されて無かったピリンジャーのマウスピースであるが、今回marmaduke saxophone accessoriesのデックス氏の御好意により試奏することができた。

外観からいかにもセルマーソロイストの復刻バージョンの雰囲気に溢れている。今回ビンテージのソロイストは筆者の好きなタイプでは無いため所有しておらず、吹き比べる事はかなわなかった。デザイン以外にも真円のスロートなどは忠実にコピーされている部分だ。優しく吹くとウォームなトーンとハスキーなサウンドがとてもジャズっぽい。ケニーギャレットのようなパワフルなプレイにも対応できるし、フラジオもとても当て易い。非常に優秀なマウスピースであることは間違いない、現行品のセルマーソロイストに比べればパフォーマンスは格段にビンテージのソロイストのフィーリングに近いと思う。ソロイストはどうしてもペラペラな音になりがちなので、初心者の方は特に要注意。マウスピースが悪い訳ではない、良い音で吹くのはなかなか難しいのだ。細かいニュアンスも丁寧に吹いてあげれば非常に良い世界が表現出来る。
ソフトに吹いて時の「フワッ」とした感じも得意なので、ポールデスモンド系のサウンドにも対応できる。

2006/11/30

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Pillinger HB

ピリンジャー(HB)

#6M

6M_with BGM

日本にはなかなか輸入されて無かったピリンジャーのマウスピースであるが、今回marmaduke saxophone accessoriesのデックス氏の御好意により試奏することができた。

ビンテージテイストの良質なマウスピースを製作している、ピリンジャーのハイバッフルなスタジオ用モデルである。自ら「ハイバッフル」と名打っているが、フュージョンやロックに・・・というカテゴリーではなく、あくまでジャズマウスピースとしてのヌケとブライト感を意識したものである。形状はラバーにしてはかなり細く長いので、一般のリガチャーが締まり切れないほどである。音色はハイバッフルとはいえダークで、圧倒的なパワ−感を表現するタイプではない。ビッグバンドのソリストやコンボなどでもマイヤーにはない独自の音色を切り開きたい方には良いと思う。マイヤーより随分はっきりヌケた音になると思う。また、ピリンジャーの不思議な所で、吹いている時はムチャクチャ気持ちがいい・・・という感じでもないのだが、録音された音が良い。思っていたよりスピード感のあるガッツのある音なのだ。

2006/11/30

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Pillinger LA

ピリンジャー(LA)

#6*M

6M_with BGM

今までのピリンジャーのアルトマウスピースはさんざんNYマイヤーの・・・・と言いつつも、なんとなくセルマーぽいサウンドのモノが多かった。しかし、このLAタイプは相当にマイヤーっぽい仕上がりになって来ている。割と大きめのチャンバーであるのが、明るくカラっとパワフルに鳴ってくれる。音質もマイヤーに近いハスキーなややこもり気味のサウンドで耳障りなカン高さは無い。フルパワーで吹きまくっても、ウルサイ感じがしないので「元気なビバップのマイヤー」というイメージでマウスピースを探している人にはオススメできる。現行のマイヤーのように、パワーを入れ過ぎて詰まることもなく、フルパワーまで抜け切ることができる。いくらでも息がスムーズに入って行くぶん、しんどさもあるが、逆にダイナミックレンジが広いのでパワーに余裕のあるプレイヤーなら、表現に余裕ができてくる。今までのピリンジャーのマウスピースだと、キチンとしたアンブシュアであまりオーバーブロウしないで吹く方が合うかな?というイメージだったのが、コレだったらかなりブリブリいける。筆者的には好みのマウスピースだ。なにしろ吹いていて気持ちがいい。80年代に多かった「マイヤーでフュージョン」みたいな、ナベサダさんとか、本多さんとか、スパイロとかああゆうのをやりたい人にもとても良いと思う。

デザイン的には非常にベーシックで、これといって面白いものではないが、なにしろマイヤーから付け替えても違和感がまったくないのがポイントだろうと思う。

2007/09/19

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