Lamberson

ランバーソン 定価¥35,000

<5SB>

ランバーソンの3種類ある形状(M,SB,DD)のうち中間のバッフルを持つモデルがこのSBだ。ニュアンス的にはメタルに近い、というかデュコフに近い感じだ。 

くわえた感じもとても薄く、ラバーに慣れた人には頼りなさも感じるかもしれない。明るさ、音の太さはレイキーより一歩マイルドだが、詰まった感じがマーク6などに非常にマッチする。F#のフラジオ音などはまさにデュコフ。ラバーでサンボーンをやるならこれしかない!反応の早さもラバーとは思えない。

精度もよく非常にコントローラブルだ。デッドポイントがなく、どの音も鳴らしやすい。正直これほどのマウスピースだとは思ってなかった。ただし、実際のメタルデュコフなどに比べると、ボリューム、キレ共に控えめだ、あくまでニュアンスというかドライブのさせ方が近いということか。

デュコフのプラスチックがやはり一番キレがあると思えるが、なかなか手に入るものではない。またオールマイティに使うのにも難がある。サブトーンなどはあまり出しやすい方ではなく、シブさはあまり期待しないほうがよい。中〜高音域に魅力のあるマウスピースだ、現代的とも言える。

フラジオも出しやすい。独特の個性を持ったマウスピースなので、価格分の値打ちを感じるかは使い手次第と言うことになる。ただ明るい音が欲しいのであればレイキーのほうがずいぶん安い。洗練されたフュージョンやうたモノの間奏。ジャズでもいけるが、泥臭いものは苦手なようだ。ポンゾールのM2あたりと同じぐらいの反応とキレがある。

SBがランバーソンの個性が最も出ていてオススメのタイプだ。バランスもいい。

ランバーソン氏は現在マウスピースを製作していないらしく、どおりで店頭にもならんでいない。後期に製作されていたFm7などのローバッフルマウスピースの中古はビンテージマウスピースなどのプレミア価格になっている。もちろんこのSBも相当な人気で、高値で取り引きされているようだ。

久しぶりにフュージョンバンドをやるので取り出してみて吹いたのだが、やはり面白いマウスピースで、ラバー独特の柔らかいニュアンスがあって、マイヤーの様なサウンドでウォームなバラードも吹けるのに、ファンキーなサンボーンの曲なども良い感じでパワフルに吹ける。筆者の欲しいサウンドは大体網羅しているので、今後使っていこうと思ったのだが、くわえた感じが薄くてなかなかアンブシュアが決まらない。長時間吹けずに疲れてしまう。ちょっと考えねば・・・

2011年11月


<DD>

ランバーソンシリーズの中でも最もハイバッフルで鋭いサウンドを持つ。

バンドレンのジャンボジャバと同等のラバーでは最高峰のキレ味だが、

ジャバよりも耳障りな部分がなく、かつ太い音がする。


<M>

最もラージボアのマイヤーに近いタイプだが、

マイヤーよりは明るくキレのある音色になっている。

反面泥臭さやジャズ的ニュアンスはマイヤーの方が付けやすいが

エレクトリックにはこちらの方がマッチする

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