ARB(Metal)

エーアールビー(メタル)定価¥27,000 ※参考価格

#7

Ballad

Funk
 ARBは高名なマウスピースデザイナー”アーノルド-ロス-ブリルハート”の頭文字である。

(アレキサンダーラグタイムバンドではない!?)

ブリルハートはすべての商標と特許を70年代にUSAセルマー社に売却してしまったが、

実質の継承者はARBを製造しているビーチラーと言えるようだ。

つまりARBはビーチラー社で製造されているのである。(あのGreatNeckも作っている)

ハードラバーに関しては同仕様でビーチラーが手仕上に対してARBが機械仕上と差をつけられているが、

メタルに関しては材質的にはビーチラーと同じで、仕上げも同レベルである。

ブリルハートが最後にデザインした「レベルエア」のレプリカであるため、

伝統のハイバッフルとアヒルのくちばしのような低いビーク形状が受け継がれている。

70年代のサンボーンが使用していたことでも人気がある「レベルエア」ではあるが、

仕上がりは70年代のレベルエアよりも丁寧で、品質のバラツキも少ない。

最近のビーチラー社の好調を物語っている。

音色の根本はビーチラーBelliteメタルに近いものがあるが、

ハイバッフルが効果的に音色に個性を与え、アタック感のあるハイバッフルらしい、スタッカート音などが出せる。

またフロントF#Keyのフラジオ音(サンボーン得意のあのギャーッという音)の歪み方は特筆もので、

本来あまり出やすいほうではない、筆者の「後期型フラセルMark6サイドF#付き」でも無理なく軽く音が歪む。

ぜひサンプル音を聞いてみて欲しい。

デュコフに比べると全体的に音が細いが、いいデュコフを手に入れるのは至難の業なので、

(フロリダまで選びに行くしかない!?)

デュコフ以外でサンボーンスタイルを演奏するには現在最もよいマウスピースの一つだ。

ビバップに使用するのも不可能ではないほどコントローラブルでもある。

独特の低いビークのせいでくわえた感じが非常に「薄さ」を感じるが、

逆に深くくわえ易いため、余計リードを多く鳴らすことが可能である。

オールドのレベルエアを無理して手に入れるくらいなら、こちらの方がお買い得である。

リガチャーはビーチラーBelliteと同じものが付属する。

上ARB,下Beechler

また、本家とも言える現行USAセルマー社の「レベルエア」もモデルチェンジされ大きく変っている。

内部にプラスティックの移動式バッフルを持つらしく、前作とは全く違った形になっているようだ。

正式には輸入されておらず、入手は困難である。

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