古楽ラボ!2006
Laboratorio della musica antica


この講習会では1500・1600年代イタリア音楽に特有のアイディアや理論を実際の音楽表現に結びつけて実践します。

三人のパーソナリティーがそれぞれのカテゴリーで交代で講座を開きます。
すべての講座を通して参加することを奨めますが、基本的に参加したい講座だけでも参加できます。
ただし、各講座の内容はゆるやかながらリンクしています。
また、今後は太田光子のディミニューションに関する講座も予定しております。


◆講師◆
ミケーレ・ベヌッツィ、辻康介、福島康晴

◆講座内容◆
ここをクリック

◆受講対象者◆
・古楽を専門とする歌手・演奏家
・この時代の音楽に縁のある合唱指揮者や教育者、または愛好家
・日頃違うジャンルの音楽を専門とする演奏家・歌手でこの時代の音楽に興味がある人


◆会場◆
ミューズのへや(下北沢)




お問い合わせ&申込先:kogakulabo@hotmail.co.jp
   ※ご予約の後、会場の地図をお送りいたします。




クラスのご案内:
■ベヌッツィ・クラス
このコースは主に歌手のためのものですが、バロック時代の音楽に興味がある器楽奏者の方
にもお勧めします。主要な目的はこの時代の「アッフェット」を 理解し、自分のものにする事です。
この作業には、当時の音楽家が取り扱った詩を使い、レトリック(修辞学・弁論術)の
様々な形体を考察しながら、内容 を分析します。
古典イタリア語の詩を理解するために絶対に重要なことです!
そしてアッフェットの理論を理解する為に、その時代の音楽に関する文献を読むだけでなく、
文学、絵画、身振り・ジェスチャーといった他の芸術も参照するでしょう。
授業は2つの部分から進められます。
1つ目は理論です。文献を読み、レトリックの様々な形体を考察し、作品の像を明らかにします。
2つ目は実践で、歌手と器楽奏者の方々が曲を選び、その曲にある
アフェットに特別な留意をし、演奏を試みます。(ミケーレ・ベヌッツィ)

■ソルミゼーション&対位法クラス(ソルミゼーション)
「中世やルネサンスの音楽が本当に楽しく思えたのは正直初めてです。」とい う正直な感想をバロック以降の音楽に取り組んでいる歌手や演奏家から何度か 言われました。「六音ソルミゼーション=ルネサンス時代の移動ド唱法」と 「旋法」を実践的に試みることによって、グレゴリオ聖歌やパレストリーナ、 バロックや古典派音楽の基礎になったシンプルで美しい音楽を音楽家として体 で感じながら歌い演奏出来るようになります。今まで聞こえていなかった、楽 譜から見えてこなかった音楽の世界が広がります。(辻康介)

■ソルミゼーション&対位法クラス(対位法)
すでに私たちは和声学を知っていますが、ルネッサンス・初期バロックの音楽 家にとっては対位法こそが多声音楽を作るための唯一の方法でした。この講座 ではソルミゼーションを踏まえ、当時出版された教材に則して対位法を学んで いくので、和声学を経た現在の対位法とは異なる点も多いですし、当時の音感 覚が浮かび上がってきます。また、実習の他にパレストリーナの作品分析やム ジカ・フィクタの扱い方なども学習の段階で取り入れていきます。(福島康晴)





講師紹介:

ミケーレ・ベヌッツィ(チェンバロ)
ロンドンロイヤル音楽大学にてチェンバロの演奏家デイプロマを得て卒業。パヴィア
大学にて音楽学を修める。1995年〜2002年、フランスにてドメニコ・スカルラッティ
の全ソナタを演奏。2003年日本にて、第17回古楽コンクール〈山梨〉チェンバロ部門
第3位。ソリストとしてイタリアをはじめ諸外国の多くの室内オーケストラとも共演
し、活発な演奏活動を展開している。また古楽アンサンブル“ARCOMELO”を設立、エ
クサン・プロヴァンス音楽祭、モデナのバッハフェスティバル、チロル音楽祭、スペ
インのダロカ古楽音楽祭など、数々のヨーロッパの主要演奏会に多く出演している。
ソロ活動としては、特に自由な形式のファンタジア等、1700年代後半チェンバロのた
めの作品の研究、演奏を精力的に行っている。

辻 康介(歌)
国立音楽大学楽理科卒。卒論ではJ.ティンクトリスの旋法論を扱った。声楽を牧野正
人に師事。 同大学音楽研究所研修科修了。その後、国際ロータリー財団奨学金を得
て渡伊、声楽をクラウディオ・カヴィーナに師事。4年に渡るイタリア滞在中、ミラ
ノ市立音楽院、ミラノ音楽院古楽科などで、G.バンディテッリ、S.ナリア、V.マン
ノ、C.アンセルメ等に声楽を、D.フラテッリ、E.ベッロッティ等に古楽理論、通奏低
音を学ぶ。帰国後、主宰する古楽器楽団ネーモーコンチェルタートnemo concertato
の活動を中心に歌手として活躍。1600年頃の音楽を自作の日本語で歌うなど独特の活
動が評価されている。また、桑形亜紀子主宰の通奏低音塾等でも講師をつとめ、
「シ」の無い古い移動ドを専門家に伝えてちょっとした衝撃を与えた。本人はこの古
い移動ドで楽譜を読みまくり、聴音している。

福島康晴(テノール)
東京音楽大学大学院(作曲)修了。大学院修了後、バロック音楽に傾倒し声楽を学
ぶ。2001年にはパーセルの歌劇「ダイドーとエネアス」のエネアスを歌い好評を博
す。イタリア・ウルビーノ古楽祭にてファイナルコン サートに出演、その他ヘンデ
ルの「メサイア」のテノールソロ、ラトヴィアの 作曲家ルーツィア・ガルータのカ
ンタータ「主よ、あなたの大地は燃えている!」の日本初演にソリストとして参加
(CDも発売中 ZMN-CD01)。また、「アンサンブル・アウラ」に所属し、イタリア
・バロックの作品を中心に演奏したり、千葉の「モンテヴェルディ倶楽部」に所属
し、数多くのマドリガーレ を歌っている。これまでに声楽を牧野正人氏に、音楽学
(モンテヴェルディ周辺)を金澤正剛氏に師事。


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