2004年09月03日
“オリンピックと音楽”

エッセイの更新が1月に1回じゃだめだよな、なんて思っていたら、今回はなんと1月以上 経ってしまった!自分のだらしなさに驚く今日この頃。まあいろいろ理由はあるのですよ。 9月の演奏会の準備で忙しいとかスケジュールが立て込んでたとか、HPの管理人がアメリカに 行っちゃってこの先2年帰ってこないとか。。。それでもやる人はやるからなぁ、とりあえず どんどん書かなきゃ!です。

この夏の全国民的なイベントというとなんといってもオリンピックでしたよね。金メダルたくさん 取ってすごい!とかね。僕も夜中までテレビ見て寝不足になったひとりですけど、それにしても なにもあそこまでオリンピックの話題ですべてのメディアを埋め尽くさなくてもいいのじゃないか? なんて思えてきます。橋本派へのウラ献金とかサマワとか飛行機事故とか大事なニュースは たくさんあるのに、全部「涙の金メダル!」とかの影に隠れているかんじだもの、いいんだろうか?

スポーツ選手にとってはオリンピックですが、われわれ音楽家にとってはコンクールですかね? ただ決定的に違うのは、スポーツ選手にとってオリンピックはいわば最終目標であり、人生の ハイライトですが、音楽家のコンクールはいわば演奏活動をはじめるきっかけです。 そこから先が音楽家にとって長い勝負の始まりです。そういう意味でコンクールの採点には そのときの完成度ももちろんですが、将来性についてもおおいに考慮されます。これは おもしろいですよね。さらに採点基準は恐ろしくあいまいです。究極的には審査員個々の主観的な 好みでしかありません。これって驚きますよね。採点の仕方はコンクールによって違うのですけれど、 たとえば25点満点で点数をつけるというやりかたがありますし、チャイコフスキーコンクールの 審査員の人に直接話を聞いたことがあるのですが、あのコンクールは○×だそうです。 つまり何十人、何百人と聴いていると、何点という基準が麻痺してきてわからなくなるので、 ○×というシンプルな形にしたのだとか。審査員の人はコンクール後しばらくはダメージが 残るみたいですよ。「もうヴァイオリンの音は聴きたくない」とかね。コンクールの審査では ありませんが、僕がオーケストラにいるときにオーディションの審査はありました。 コントラバス20人とか聞くとなんかマゾヒスティックな感じになってきますよー。

おっと話を戻しましょう。ハンマー投げの室伏選手が1位のハンガリー選手のドーピングによって 繰り上げ金メダルになりましたが、薬物を使うなんてね!とお思いのみなさま、実は音楽の世界にも 薬物使用はあるのです。日本ではおそらくあまり一般的ではないので、ここに書いても ヤバくはないと思いますが、管楽器奏者がメジャーオケのオーディションなどを受けるときに、 緊張して呼吸が乱れて普段の力が出ない、といった事態を避けるためにある薬を飲むそうです。 なんだかとても体に悪そうな薬ですよね!ほかにもこちらは適度な量なら(?)かどうかは ともかく、本番前にアルコールの匂いをぷんぷんさせているおじさまも昔の楽隊にはいましたが、 今はもうそんな人は僕の知る限りではいません。みんなまじめにやっております。僕の師匠は 演奏直後にウイスキーのストレートをぐびぐび飲んでいましたが(どの先生かは内緒です)。 音楽家の喫煙率も高いですよ。オケの人なんて半数以上はタバコのみだと思います。 僕は昔悪戯で吸っていましたが、アメリカ時代にヘビースモーカーで有名なシュタルケル先生に、 「煙草を吸えばチェロがうまくなるときまっているわけでないよ」といたーい皮肉を言われて以来 すっぱりやめました。吸わないですむに越したことはないですよね。かわりにコーヒーは がぶがぶ飲みます。カフェインで興奮しますからね。ドーピングでひっかかるのかな?

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