2003年09月22日
“スケジュール”

僕みたいなフリーランサーの音楽家にとって大きな問題になるのがスケジュールの入れ方です。 一般的にいって先着順というのが掟なのですが、時にはその掟を破りたくなる誘惑に襲われるのです。 大体にして音楽会の日というのは重なることが多く、特にハイシーズンの秋の土日に早めに予定を 入れてしまった場合、あとから面白いオファーがくることも少なくありません。

数年前のある1月の日曜日など5件もオファーがあった日があり、その内容もリサイタル、 ドボルザークの協奏曲、室内楽、オーケストラの首席客演、あとひとつは忘れてしまいましたが、 とにかくどれも引き受けたくて、なぜこんなに重なるのか不思議に思ったことがあります。 そのときも掟に従って室内楽のコンサートに出演し、どうして他のオファーが一日ずれてくれなかったのかと 残念に思いました。今年に入ってからもいくつか重なってしまったことがあり、残念だったのは 宮崎国際音楽祭に行けなかったのと、スカラ座のメンバーと室内楽ができなかったことですね。 いろいろ替わりの人を探したり手はつくしたのですが。。まあそれでもいろいろお声をかけてもらえるのは 本当にありがたいです。「仕事は忙しい人に頼め」という変なセオリーも音楽業界にはあり、 予定が重なってくるのは名誉なことです。「チェロは三宅にしよう」、「三宅さんのチェロが聴きたい」 という声こそ僕の原動力です。みなさん、これからもどんどん声をかけてくださいね!?

スケジュールの話に戻りますが、忙しい時期についうっかりで起こる可能性があるのが ダブルブッキングです。いやあこの話題は業界のタブーですね、こんなこと書いていて大丈夫かな? この分野で高名なのは某N響の有名チェリストF氏でしょう。同じ日の3ヶ所のコンサートのチラシに 名前が出ていたりして、本人が「どうしよう?」と思い悩む姿を目の当たりにしたことがあります。 しかしながら彼はその状態をさらにはさらに彼の極めつけは、午前中に都内で音楽教室の本番が 入っていた日、夜に違うコンサートのオファーがあり(場所はサントリーだったかな?)、 「都内だから午後3時の会場練習には大丈夫です。」なんて言っていたら、数日前に確認したら 午前中の仕事が都内は都内でも八丈島だったという有名な話があります。そのあといったい どうなったかは忘れてしまいましたがいやあ、気をつけなくちゃ。

えっ?僕はダブルブッキングはしたことないかって?痛いとこ突きますね。最近はないですが、 学生時代にちょっと。。。午後の音楽教室を合法的に抜け出して違うリハーサルに行ったことが あります。その手際があまりに良くてしばらく有名になってしまいました。詳細はHPで発表するのは さすがにいかがなものかと思うので、個人的にそっと僕に聞いてください。その節はお世話になりました、 田中雅弘さん、大沢真人さん、相馬匡彦さん、あんまり外で言うのはやめてね、雅弘さん。

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