2002年10月31日
“旅にまつわるエトセトラ”

音楽家という種類の人々は一般の人に比べて、旅の回数がずいぶん多いようです。 旅といっても、友達とのんびり温泉で一泊ということではなく、たいてい楽器つきの演奏旅行です。 最近はやや経済がよくないこともあってか一時よりはずいぶん減りましたが、 僕の場合7−8年前などは年間100泊近くホテル暮らしということもありました。 (上の子がまだ小さいころでうちの奥方には苦労をかけました。この場を借りてお詫びいたします。)

海外演奏旅行というのもたまにはあるものの、主に日本国内を回る訳ですが、 僕の頼りない記憶によると47都道府県のほとんどに行ったのではないかと思われます。 今小学生の娘の社会の地図帳を眺めているのですが、東日本は間違いなく制覇していますね。 九州、四国も自信ありですが、ただ一県島根へ行ったかどうかが定かではありません。

演奏旅行でわれわれが一番気になるのは、ホテルがどこか、そして演奏会のあとの飲み屋さんが いい所が見つかるかどうかです。ある程度頻繁に行く街だと仲間のうち何人かはなじみの店が あったりして苦労はありませんが、われわれ音楽家は予想もつかないような場所にも出没するので、 誰も知らないような所ではもう必死です。演奏会の前のリハーサルの合間に携帯をかけまくる姿は 音楽家によく見られます。そもそも演奏会は休日でもない限り夜ですよね。 すると地方都市によっては、お店を選ぶどころか一軒も空いていないということもあります。

なんだか前置きみたいなものが長くなりましたが、旅行先として結構嬉しいのは九州でしょうか。 まず食べ物が抜群にうまいです。しかも人によっては駄目らしいのですがあの甘口の醤油を 刺身にかけたりなんかすると焼酎がどんどんすすみます。宮崎の地鶏やら熊本の馬刺しやら 名物の宝庫ですね。ところが最近交通事情がどんどんよくなってきて、 泊まらないで移動というケースもでてきました。僕の最悪の体験は、博多のホールで日曜日の昼間に 音楽会をやって日帰りというのがありました。空港があまりにアクセスがよすぎるのですよね。 空港から市内までものの10分ですからねー。博多ラーメンの一杯も食べずに九州を発ったのは 忘れられない体験です。

次回はいろいろ失敗談でも書きますか。

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