2002年09月22日
“弓遍歴”

今回は弓のことについて書きましょう。

ご存知の方が多いと思いますが、肝心なスティックはヘルナンブーコという ブラジルで採れるマメ科の木を使っているものがほとんどです。 例外としては古くから使われているものとしてはアイロンウッドやスネークウッド、 最近ではカーボンなども使われて一定の成果をあげていますが、 やはりヘルナンブーコにかなうものではありません。 また、フロッグという握る部分は基本的に黒檀が、ねじなどの金属部分は銀が 使われますが、作品によって象牙やべっ甲、金などが使われます。 これは作者が自信のある作品にこのような装飾をほどこすケースが多いようです。

子供時代に最初につかったのは杉藤という廉価ながらしっかりとしたものでした。 さてそのあとはなにを使ったかなー? ドイツの現代の弓を使い、そのあとコントラバスの弓つくりで有名なフレッチナーを使い、 フランスのすこし古い時代の無名のもの、ワンカの象牙、オーディノーの金黒檀、 アメリカの現代作家リー、ヴィネロンの金べっ甲、パジョー、フォンクローズ、 別タイプのパジョー、J.V.アンリ、ドメニコ・アダム、フランソワ・ペカット、 シャルル・ペカット、オーブリー、メーアとつづきます。 いまこうやって書いていてまだ4、5本書いていないものがあると思うのですが思い出せません。

弓は楽器の付属品のように考えられがちですが、実際は楽器の能力を生かすも殺すも 弓次第というところがあり、演奏家はとても気を遣っています。

次回はその他のもろもろの付属品について書きます。

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