「ダイハツ　可変バルブユニット交換」

ＭＨＯ　ＥＮＧＩＮＥＥＲＩＮＧ

ダイハツムーブの
ツインカムエンジンの
ＤＶＶＴシステムです。





可変バルブタイミング機能とでもいいましょうか？
これがダイハツのツインカムエンジンに搭載されています。
油圧でそれをコントロールしているらしいんですが、
これがたまに壊れたりするんです。


なので今回修理することにしました。


下に持っているのがＶＶＴアクチュエーターの新品。
上のがこわれているんですよ。

症状としては、アイドリング時にぱたぱたぱたぱたと
タイミングベルトが何かに当たっているような音がするんですよ。

これを交換するのは結構面倒くさい。

作業をざっと書いてみると


ヘッドカバーをあけます。
各補記類ベルトを外してタイミングベルトも外して
カムシャフトのプーリーを外します。

で、油圧のユニットも外してカムシャフトも外して、
ＶＶＴアクチュエーターを交換するという手順。




カムシャフトのスプロケットを外すときはタイミングベルトがついている状態で
インパクトで緩めましょう。じゃないとこのスプロケットの１７ｍｍのナットには
ネジロックが塗ってあるからインパクトのトルクじゃスプロケットも回っちゃうんですよ。


ダイハツのツインカムはバルブが付かない機構になっているそうですが、
安全のためベルトをつけた状態でゆるめました。



この奥にＶＶＴユニットが入っています。


あーようやく見えたよ。カムシャフトは慎重にはずしましょう。

そしてこのダイハツのツインカムで気をつけないといけないことは
ここ



インテークのカムシャフトを外す際


ギアが２つに割れているでしょう？
これが問題。小さいほうのギアにはスプリングがはいっていて、
エキゾーストのカムのスプロケットとのバックラッシュを少なくしているんです。
なので、インテークのカムを外す時は、カムのスプロケットにネジを挿して
この大きいギアと小さいギアが動かないようにしておかないといけないんです。





ここに穴があいているでしょう？
ここに、ネジを差し込んでおかないといけないんですよ。



カムを取り外す前にネジを差し込んでおく
そしてインテークのスプロケットの細いギアの動きを止めておく


これをしておかないと最悪だよ。
知らないで組んじゃったからね俺（笑






どうですか？ギアが微妙にうごくでしょう？
この２つのギアは動かさないようにしておかないといけません。


知らずに組んじゃうと、組み終わった後

凄いメカニカルのイズに襲われます（笑


そしてまた全ての工程をやり直さないといけません（笑



よく町工場でやっちゃう失敗だそうですけど、
僕もやりました（笑

だってダイハツから渡された説明書にそんなことかいてねーんだもん。
で、
ダイハツに問い合わせたらそれをやってなかったからって。

なんならこちらで組みなおしますよ！？いつもそうしてますから



などといわれたので、


いいえ結構です。俺は自分で組みなおします。


と思いっきりお断りしました。

ちくしょー。またタイベル外してカム外して〜やり直しでした。
これはなかなかいい経験になったよね。



なのでダイハツでツインカムでＶＶＴが付いている車で
カムを外すことになった人は絶対に気をつけてくださいね。


因みにカムのキャップの締め付けトルクは

１２，５±２，０　Ｎ．ｍ


じゅうにーてんごぷらすまいなすにーてんぜろにゅうとんめーたー


となっております。

ｋｇに直すと１，２４ｋくらいのトルクです。ご参考までに


ＭＨＯでした



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