Mega-Marts Saxophone Ensemble

Let’s Play!like singing

History of Saxophone

1. Saxophoneの歴史

Saxophoneはベルギーの楽器発明家Adolphe Sax(18141894)によって、管弦楽や吹奏楽(軍楽隊)で使用することを目的に、1840年代に作成されました。当初Adolpheはオーケストラの中でも最低音域を受け持つ管楽器を製作することを目標としていたため、最初に製作されたのはバスサックスであると言われています。発明者の名前を取りSaxophone(フランス語でサクソフォン、英語でサクソフォーン、ドイツ語でザクソフォーン)と名づけられたこの楽器は、まず万博に出展され大きな反響を呼びます。(後に19世紀最高の発明品と称されます)

その後、パリ国立高等音楽院にサクソフォン科が設置され、アドルフが教授職をつとめましたが、資金難と人気薄の為1870年に閉鎖されます。19世紀終わりのヨーロッパではアドルフの死も手伝ってサックスブームが下火にってしまいます。

しかし、20世紀初頭に大西洋を渡ったアメリカでサックスが大ブレークします。当時市民に人気のあった吹奏楽における独奏楽器として多くの奏者・作曲家が注目するようになったからです。また、ニューオリンズを発祥とする『JAZZ』音楽においても次第にサックスが大きな役割を果たすようになります。

サクソフォンは高速フレーズを可能にする合理的な運指と豊かな表現力、また高い音圧と大きなダイナミクスレンジを有しており、独奏楽器としてもアンサンブル楽器としても高いポテンシャルを持っていたのです。この時代以降、サクソフォンはJAZZにおいてはもちろんのこと、クラシック用途の楽器としても再認識されるようになり、多くの楽曲が生み出されることになります。また、こうした時代背景の下、数多くの名人と呼ばれる奏者が誕生することになりました。特に「クラシカルサクソフォンの父」と呼ばれる「マルセル・ミュール」は現代にまで連綿と続くクラシカルサクソフォンの基礎を確立した奏者として重要です。ミュールはその卓越した技術と表現力により、若くしてサクソフォンの芸術性を高めることに成功しました。彼の功績により、またラヴェルの『ボレロ』、ムソルグスキー『展覧会の絵』等の名曲によって再びサクソフォンはクラシックの世界で脚光を浴びることになったのです。そして現代においてはミュールの孫弟子、曾孫弟子にあたる奏者が活躍しており、また彼らのために日々多くの曲が作曲されています。

一方、JAZZの世界においても1940年代にアルト吹きの「チャーリー・パーカー」が台頭します。彼と彼の仲間の活動は、ダンス音楽であったJAZZを観賞に耐えうる音楽へと昇華させました。「ビ・バップ」JAZZの誕生です。ビ・バップ誕生以降、モダンジャズ、フリージャズ等様々な様式の派生JAZZが生まれることになります。さらに60年代以降ロック音楽が出現し、ロックとJAZZを融合したフュージョン、さらにブルースからR&Bが生まれることになります。こうした商業音楽の拡大はPAを爆発的に進化させることになり、各楽器も時代の波に合わせ変容することが求められました。サクソフォンも例外ではなく、その時々の音楽的な要求が突きつけられることになります。そうした要求に応える形で、現代音楽向けの楽器として著しい進化を遂げることになるのです。

結果的に、POPS、演歌、吹奏楽、ROCK、その他あらゆる音楽ジャンルにおいてサクソフォンは今や無くてはならない楽器として広く使用されているのです。