EUROPE
            
2005年1月7日(金)  国際フォーラムA


セットリスト(よくわからないのでテキトーです)

1.Got To Have Faith
2.
3.Superstitions
4.America
5.Tomorrow
6.The King Will Return
7.Hero
8.Wake Up Call
 guitar Solo 〜Aphasia
 Wings Of Tomorrow
 Gotta Have Face
 Flame
 Carrie
 Cherokee
 Rock The Night

-アンコール-

 Seven Doors Hotel

 Final Count Down



会場と観客

国際フォーラムAは広い!初めて行ったが、入り方がよくわからず迷ってしまった。^^;(Lの6扉と書かれていたけど、実際にはL4かL3じゃないの〜)
20年前からのバンドらしく、私と変わらない年のおっちゃん達がいっぱいいました。でもブラックモアズナイトよりは下でしょう。
若作りのオバさん達もいっぱいいました。
幼稚園くらいの子供を連れた人もいました。
Rockをよく聴く20代男性の姿は少なかったけれど(20代以下の女性は絶滅)、客層は広い方でしょう。
武道館のアリーナくらいはゆうにあるのに、よく入ったものです。2階つきで。


ステージは、後ろに「EUROPE」のロゴが貼ってある、シンプルな構成。だけど、国際フォーラムだからなのか、舞台の袖が左右に広がっていて、ジョーイがこちらにご挨拶に来るであろうと期待できました。事実、舞台の袖の上に警備員さんが一人ずついました。
前列は、通路ごとに警備員さんが陣取ってました。
う〜ん、Europeってそんなに熱狂的なライブなのかぁ?見たとこ若くない人ばっかりなのに!!

会場が暗転したら、いきなり「ウォーーーーッ!!」の会場の雄叫び!!すっかりハイテンションです。
そこから待たされること10分、7:10にようやくメンバー登場。するとみんな立つ、立つ。会場は総立ちです。
う、うれしくないなぁ〜。まぁいいや、バラードが始まれば座るでしょう。。と、醒めた目で見ていた私ですが、ですが、ですが。。。

ライブの始まりぃ〜

1曲目は「Got To Have Faith」でした。
彼らの曲は結局あまり覚えられず終いだったんですが、曲ごとにタイトルを言ってくれるし、サビが曲名だったりするのでわかりやすいです。また発音がクリアなこと!ちょっと聴けば、一緒になってサビが歌えます。
なので、すぐにまわりと馴染んでノレました。

ジョーイ・テンペストは、声がよく出ています。信じられないほど声に伸びがあります。CDの100倍パワフル!!うまいです。
国際フォーラム特有の(?)音響の酷さのせいで、ドラムスは潰れた音しか出ていません。
キーボードなんて歪んでいます。キーボードソロが特に酷かったです。
だけど、ボーカルはクリアでないにしても、音が大きくて良かったです。ギターもそう。音は悪くてもバランスが非常に良かったので、はっきりと聴き取れました。。
明るい栗色の髪をなびかせ、パワフルに歌うジョーイは、年齢なんか全然感じさせません。小柄で足が長くはない姿は、遠目ではジョー・リンの若かりし頃のようでした。歌はこちらが圧倒的にうまいけど。
いい声だとは思いますが、官能的とは思ってませんでした。それがライブでは艶っぽいこと!わずかにハスキーがかった高音を強力に発し、聴く者を無理やり自分の世界に惹き込んでしまうというか、思わず見ずには、聴かずにはいられないオーラを放っておりました。1曲だけロバート・プラント的な声も出して、はっとしました。
ジョーイは、歌う時は、手を振ったり腰を振ったりしますし、。歌わない時は、舞台の後ろへ行き、後ろを向いて踊っているのです。
片時もじっとしていません。大丈夫か?最後までもつのか??
また、サビでは「カモン!」「エブリバディ!」と言って、一緒に歌うことを促すので、大変盛り上がりました。
マイクを握ったまま手拍子をしたり、腕を回して力いっぱい歌ったりと、ライブにかける意気込みがひしひしと伝わり、ジョーイを見るだけで元気になり、熱くなりました。

遠くから見ているせいか、どう見ても20代の動きです。
曲と曲の合間のMCでは、「またみなさんに会えてうれしい」と日本語で言ったし、「どうもありがとうございます」と言って天才的に観客を盛り上げていました。息を切らしながらのMCに好感が持てました。思わず「がんばれ〜!」と言いたくなっちゃう。
(先ほど書いた)舞台の袖まで小走りで行って、端に座っている人たちに挨拶をし、ダッシュで戻って別サイドへ行く機敏性&機動性に感心しました。走った直後に歌っちゃうのにびっくり。だってね、バレーの時、走った後準備体操の声を出すけど、声が長く続かないのに、ジョーイはできたんですよ〜!たいしたもんです。

それに比べると、ジョン・ノーラムは地味めです。
こげ茶色のレスポールを一心不乱にひたすら弾きまくっています。まるで職人芸。そこから繰り出す高速フレーズも職人さながらでした。
席が遠かったので、指の動きなんんて見えません。小刻みに震えているように見えるだけですから。(残念っ!!)
北欧なので、インギーのようなクラシカルでマイナーなフレーズを弾くのかと思ったんですが、ノリノリな曲が続いているため、ボン・ジョビのような明るめのアメリカン・ロックを感じました。哀愁や叙情性はさほどなく、陽気でカラッとした気質さえ感じました。そういや「America」って曲あるしなぁ〜。
その「America」では、エディ・ヴァン・ヘイレンを感じさせる、高速プレイでした。一定のリズムで強弱をつけず、ひたすら速く!そのリズムの中で、微妙にメロディが変化していくさまがスリルでした。
だけど、ジョン、ギターソロを決めたあとは、ちょこっとでいいから何かアクションを見せてちょ〜。遠くて表情がわからないと、淡々とこなすやっつけ作業みたいだったぞっ!!

「Hero」のイントロは、ジョンとジョーイによる豪華レスポール・ツインでした。
メインのフレーズをジョンが、高音のハモる部分をジョーイが弾いてました。
アコギちっくな部分をジョーイはその白いレスポールで弾いていたし、常に同じ音質のジョンをうまくサポートしてました。きっと彼のピックアップは改造してあるんだわ。

「Carrie」は感動的なアンプラグドバージョンでした。ジョーイ・テンペストが一人で弾き語りをしました。
サビの「Carrie〜、Carrie〜」では、観客席にマイクを向けて、会場中大合唱です。
1番が終わると、突然曲が止まってしまい、「もっと聴きたいかい?」「Yeah!」「More loud!」「Yeah!!」「More!!」「Yeah!!!!」そして再開です。
バラードが少ないライブでしたが、それを補う魅了のせつない歌声でした。
しっかし、観客席の声が少ないと、ジョーイは気を悪くするんじゃないかと、必死になって声を出した私は日本人です。会場の4割は私と同じ考えだったんじゃないかな??気を使うなよっ!!!

おもしろかったのが、ギターの乗せ足です。
ジョン・ノーラムは左足にギターを乗せ、ベーシストのジョン・レビンは右足。それぞれ乗せ足が前に出るので、ジョン・ノーラムは足を大きく広げ、反対にジョン・レビンは内股気味に足を閉じていました。
う〜ん、あまりにも大きく足を広げるのはカッコ良くないなぁ〜。(^^;

キーボードのミコ・ミカエリは、Tシャツにジーンズのラフな格好。他のメンバーが黒いシャツやブルゾンを着ておしゃれぽいのに、まるでローディだぞ。^^;
確かにサウンドに厚みを与えていたと思うのですが、音がかき消されていて残念でした。
でも、キーボードソロやピアノで入る曲では、見事なパフォーマンスを示してくれました。音が良ければなぁ〜。

ドラムスのイアン・ホーグランドはスキンヘッドにサングラス。黒のタンクトップがよく似合う、コワいおっさんかと思ったのですが、メンバー紹介の時に前に出てきて両手を振り上げてご挨拶したので、ちょっと沸きました。ジョーイの次にエンターテナーぶりを発揮してましたよん。
確実なスティックさばきで、堅実そのもの。

特筆すべきは、照明でしょう。曲に合わせて緑・紫・青・赤・白と、多彩に変化し、会場内をぐるぐる巡りました。
PCで制御されているのか、たくさんある照明が意思を持って一定の法則に従って動き回るさまは、生命感を宿しるようでした。まさにゴージャス!!

ステージ終わりの曲であるRock The Nightが終わったあと、ジョーイはお気に入りなのか、マイクスタンドを持ったままで立っていました。このスタンド、ジョーイがよく振り回していたから愛着があるのかなぁ〜。
が、いつになっても下に置きません。えっ、どうするの??
ジョーイクン、持ったまんま退場。そんなに好きだったのか。。。。


アンコール


アンコールはどっかで聴いたようなピアノの音色が。。
これこそ、予習でしっかり覚えた「Seven Doors Hotel」でした。
私は、この歌を「オー、オーオー、オーオー、セブン・ドア〜ズ・ホテェ〜ル」の、「オーオー」の部分が間延びしてマヌケだと思っていたんですが、ライブではその部分で合唱ができて、実にナイスな歌だと実感しました。これなら、昨日や今日ファンになった人でも歌える!!
ジョーイは、「オーオー」の部分で右手をぐるんぐるん回して、「みんな歌え!」とばかり観衆をあおってました。
ヨーロッパは、サビがわかりやすく、歌詞もやさしく、日本人みたいに英語をしゃべれない民族(6年以上も教育されながら聞き取れない、しゃべれないのは問題だが、それはさておき)にうってつけ!!よくノレます。

次のアンコール曲もノリノリ。(何てタイトルかは聞かないでください^^;)

あれっ、あの曲はまだやってない。
でも、きっとあの曲がラストのラストなんだなぁ〜。
ってことで、始まりました、ファイナル・カウント・ダウン!!
観客席は最高潮!!みな、拳を振り上げ、歌ってます。
この曲はメンバーにとっても特別なんだなぁ〜。ジョン・ノーラムはやっと小さなアクションを決めたし、かがみながら客席を見ていました。その時の表情がイキイキしていたしカッコ良かったので、彼に目が釘付け!!アクションをもっとやってくれたら良かったのになぁ〜。ジョン・レビンとポジション・チェンジしてました。
ジョーイは手を伸ばし、手首を上に揺らして「ノレ、ノレ」と続けています。最後まできっちり楽しませてくれるね。

ステージというより、ショウを充分に堪能できました。
時間が1時間40分程度と短かったのが残念でした。でも、結局最後まで立っていたから、これでも良かったのかも。
ジョーイは「また明日、渋谷AXでお会いしましょう」と、手抜かりない。さすがTOPまで登りつめたバンドだ。思わずそそられるじゃないの〜。
短さは内容の濃さでカバーしていたので、私は満足しましたよん♪


終わったら、会場内にAngraの「Spread Your Fire」が流れてました。
同じミュージックマン(プロモーター)の次回ライブなので、宣伝なんでしょう。
超速いバスドラの連打に、思わず体が反応して。。あ〜、ごめ〜〜ん、ヨーロッパのライブが終わったばかりだというのに。
3月のAngraに、早くも期待しました。

今日のショウの楽しみ度は100点満点。
経験からなのか、自信からなのか、他のバンドとの差を感じさせた、貫禄の楽しいステージでした。
参加型でしたね。