1 |
Deus Le Volt! |
導入となる曲。静かなオーケストラは、嵐の前の静けさだろうか。
情景が映し出され、美しい。 |
2 |
Spread Your Fire |
疾走するメロディック・スピード・メタル。
預言者から書物を渡されたShadow Hunterの物語の幕開けにふさわしい。
Edenbridgeのサビーネ嬢のボーカルが入り、荘厳だ。
サビの“Grorious!”では盛り上がること必至だ。
キコのギターは早弾きでありながら、流れるような透明感もある。
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3 |
Angels and Demons |
これもメロスピチューン。
リズムが複雑でなじみにくいが、こなれてくるとこれほどカッコいい曲はない。5回以上聴いたら、ダントツに好きな曲になった。テクニカルなHR好きには最高!!!
キコが壮絶早弾きを聴かせる。ドライブが効いていて、鬼気迫る迫力だ。これをコピーするのは至難のワザだろう。音は鳴らせても、ドライブ感までは。。。
必殺キラーチューン!! |
4 |
Waiting Silence |
リズムの変化がカッコいいっ!!
ドラマーのAquiles Priesterはかなりテクニカルだ。
ドリーム・シアターを思い起こすが、それよりも彼らのルーツであるRushを思い浮かべてしまう。Roll
The BoneやVilla Strangiatoだ。
AngraのルーツにRushがあるかはわからないが、これを聴くと間違いなくあると確信する。
エドゥのボーカルが、ロニー・J・ディオのように声を絞り、力強く歌い上げる。低音はそっくりだ。
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5 |
Wishing Well |
イントロのアコースティック・ギターがくすぐるようにやさしい曲。懐かしい気分にもさせる。
が、すぐに力強いメロディに変わる。ゴスペルからの影響が感じられるコーラスは素朴で、真っ直ぐ前を向いて行こう!との勇気を与えてくれる。
「Wishing Well」は「願掛け井戸」の意味だが、ここでは「願いの泉」と約されている。人々が綿々と使用してきた古き井戸。そこにコインを投げかけ、己の今後を占う。
物語のテーマである「教会からの支配」と比較するとあまりにも原初的な信仰であるが、それがゆえの押し付けのない強さもある。
曲はそんな素朴さ・力強さ・優しさを与えてくれる。
珍しくメジャーな音階で、私の好きな曲である。やっぱり3拍子のロッカバラード。(^^) |
6 |
The Temple of Hate |
疾走するギターが激しくカッコいい!!リズム・ギターの歯切れがめちゃくちゃ良い!
ガンマ・レイのカイ・ハンセンがボーカルをとる。うまいのかも知れないが、声質が「つぶれ声」であまり好きでないなぁ〜。エドゥの声なら。。と残念になる。
この声が気にならないのなら、アルバム中最高の疾走曲だろう。
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7 |
The Shadow Hunter |
アコースティック・ギターがラテン的なスパニッシュムードを運んでくれる、異国情緒豊かな曲。
中近東的なテイストもある。
エドゥは、低音から曇りのない高音まで見事に歌いこなす。
4:20頃からは、なぜかFlower Kingsを感じる。それもAdam&Eveあたりを。軽いリズムとコーラスだからか。これも好きな曲だ。 |
8 |
No Pain for The Dead |
マイナー調のアコギで始まる。この一節だけでもう惹き込まれる。
詩は悲しい。タイトルの意味は文字通り「死者にはもはや苦痛はない」なのだから。楽しかった思い出が悲しい思い出にすりかわった残された者の苦痛が伝わってくる。
サビーネ嬢のふんわりと包み込むような歌声がやさしく、もの哀しい。
エドゥの魂の叫びが心を打つ。
心の痛みを伴った曲は美しい。。の典型であろう。 |
9 |
Winds of Destination |
ゲームの戦闘場面に使われそうな攻撃的な音楽。(^^)
Blind Guardianのハンズィ・キアシュがゲスト参加している。
2:15過ぎからピアノを主体としたマイナーに転調する。アルペジオがどうしようもない哀愁を誘う。
その後はまた疾走感のあるメタルに変化。二人のギタリストの息のあった早弾きはスリリングである。ネオクラシカルなメロディが冴える! |
10 |
Sprouts of Time |
東洋的な出だしから、わずかにマイナーを帯びたサンバのリズム(のように聴こえる)。サルサだ。
無国籍なメロディが異次元空間を生み出し、ふわふわと漂うような実態のなさをよく表現している。
軽めのリズムと軽快なノリ、インド的な間奏と、キャッチーな歌メロで、とても聴きやすい。エドゥの軽めのやさしげな声にうっとりする。 |
11 |
Morning Star |
まるでインストナンバーのように前奏が長い。希望の星(Morning
Star)のように前向きな曲調である。
暗示のように表れていた明けの明星がここで出現した。 |
12 |
Late Redemption |
グラミー賞を3回受賞しているブラジル人のミルトン・ナシメントが特別ゲスト。
何となくロシア調である。暗くもの哀しい。
Shadow Hunterは、「古代ユダヤ教の本来の“生物はみな平等”という教えは、今ではすっかり変化し、人間が世界の中心であり、教会が征服、支配するのである。」という考えに疑問を持ち(発掘された写本によって知る)、本来の教えを広めようとするが、同胞やカトリック教会によって起訴された。
それによって処刑されてしまうのだった。
死の天使が彼に手を広げ、永遠の静寂を与えたことが、最後の慰めになっている。 |
13 |
Gate ]V |
完璧なるクラシック作品。オーケストラだけで演奏されている。
記されたメッセージは抽象的だが、人は繰り返し生れ、死んでいく。。や、人間は“罪”を犯してしまうものだと読み取れた。
作品はキコとラファエルとエドゥの手による。彼らはオーケストラのスコアまで書いてしまったのだろうか?
大いなる高みにまで登りつめてしまった彼らの類稀な才能に感服する。 |