Mansun Concert Review

第二夜(20 December 2000 at Shibuya AX)

 ひえーい。今帰りました。今日はゆっくり寝てられるので、気力充実!と思いきや、一気に気がゆるんだせいで、これまでの疲れがどっと出たらしく、突然脳死状態に。それで私が脳死状態になると、こういうことになる。
 マンションの玄関まで出て、雨が降ってることに気づき、傘を取りに戻る。実際マンションに住んでると、外の天気がわかりにくいのだが、その前にベランダへ出て洗濯物を取り込み、「なんで濡れてるんだろ?」と思ったにもかかわらず、雨が降ってるという可能性はまったく頭に浮かばない。
 持っていく飲み物を買いに近所のダイエーに入り、財布を忘れてることに気づき、取りに戻る。
 また玄関まで行って、「まさかいちばんかんじんなチケットを忘れてはいまいな」と思い、見たらやっぱり忘れてたので、また取りに戻る。(昨日の半券は大事に持ってるのに) 結局、最後まで忘れてたのは時計だけですんだが、ここでだいぶ時間を取られる。
 九段下で乗り換えるつもりが、寝てたわけでもないのにぼーっとしてて、飯田橋まで乗り越してしまう。しょうがないので別の路線で行こうと思って改札を出るとき、「乗り換え用」の改札に入れるのを忘れて、切符を取られてしまう。また地下鉄の切符を買うのもしゃくなので、JRで行くことにする。ここでまた時間を食う。
 このごたごたのどこかで傘をなくす。どこに置いてきたのかまったく記憶になし。
 渋谷に着いたのは6時近くだったが、もう開演に間に合えばいいやと思って、ユニオンに寄っていくことにする。しかしまたぼーっとしてユニオンの前を通り過ぎてしまう。戻ってエレベーターで3階に行こうとしたら、3階には止まらないことがわかり4階で降りたら、ここには階段がないことに気づく。また下まで降りて階段で上がる。(確か、私はいつもエレベーターで上がり下りしてたんだが‥‥)
 ユニオンではR.E.M.のOut Of Time限定盤を買う。これはR.E.M.のアルバムの中では名曲Losing My Religeonが入っているというだけでもいちばん好きなのと、彼らの限定盤の中でもいちばんデザインがすてきなので、前からほしかった。700円と格安だったのは、状態がCランクだったからだが、見たらCDが汚れているだけなので即買い。ポートフォリオの形をしていて、中に10枚のポストカードが入っている。カードも、CDのレーベル面も、CDが入ってるトレペの袋も涙が出るほどきれい。いつも言うが、MansunがこれくらいステキなCDを出してくれたら‥‥
 さらにHMVでMelody Makerを買う。
 それでもちゃんと開演前に会場に入ったが、そのときには虚脱状態で、なんかもうすべての気力が萎えきっていた。

◆ というところまでは「ひとりごと日記」に書いたとおりなんだけどねえ。
▲ きのうはとにかく「久々にMansunを見た!」ってだけでハイになってたけど、なんか今日はもう疲れ切って「なんでもいいや」って感じになってた。
★ 早くも倦怠期か?
● 疲れてただけだってば。
◆ とりあえず混み方はきのうとほぼ同様。どうせのんびり入っても前へ行けることはわかってたので、喫煙所やトイレでチンタラしてた。
● でも今日はちゃんとStove寄りの位置につきました。きのう見てたら、どうもPaulはこっちの側を主にチョロチョロしてたんで。
◆ 今日は話しかけてくる人もいなかったので、あとはただ黙然と待つ。
★ ウォームアップのSuedeを聴きながら、「これがSuedeのコンサートだったら良かったのに」ってちらっと思ったでしょ?
◆ それは‥‥Suedeももう長いこと見てないしさ、Suedeのライブならいつでも最高なの知ってるしさ。
▲ Mansunはそうじゃないと?
◆ だって、明らかに本調子じゃないのはわかってるじゃない。「これなら1回だけでも良かったかなー」ということがちらっと頭をかすめなかったとは言えない。
● 変だよ、そんなの。これまではいつでも、これからMansunっていうだけで、心臓が口から飛び出しそうにドキドキしたのに。
▲ やっぱきのうの今日だったからなあ。実際、あまりいい調子でないの見ちゃったし。
★ 美貌の衰えも確認しちゃったし。

★ そんなわけで、始まってもなんかむっつりしてて、まわりの子が飛び跳ねてるのに、ぼさっと立ってるだけだった。
▲ ここで「もうダメだ!」と思ったね。とにかくコンサートというのはノリがかんじんで、乗り遅れたらもう手の施しようがない。
● これじゃまわりの人に悪いから、もう今日はあきらめて後ろへ引っ込もうかと思いましたよ。
◆ それが「れれれ?」と思ったのは‥‥
▲ 1曲目の“Take It Easy Chicken”はそんな感じでしらーっとして聴いてたんだけど、2曲目の“I Can Only Disappoint U”で「おやっ?」と思って。
★ 「なんかきのうのPaulと違う!」って。
◆ かなり回復してるのがこれだけでもわかったんだよね。
● でも一気にはじけたのは、3曲目“Being A Girl”でPaulがちょこっとだけお尻ふって見せたとき。これで一気に盛り上がって、あとはダンス・ダンス・ダンス!
★ そういうふうに言うと、尻にしか反応してないように聞こえる(笑)。
● 尻ふりは元気のバロメーターよ。お尻のふれ方でPaulがどれだけ乗ってるかわかる。
▲ で、とにかくこれ見てだいぶ元気になったのがわかってほっとしたら、なんかそれまでのモヤモヤが一気に晴れて、こっちも元気でニコニコになった。
◆ やっぱ惚れてるんだなー。そういうことで一喜一憂するってのは。
★ 惜しむらくはあと2、3日あれば、完全復調も夢でなかったのに。
▲ 大阪・名古屋がこのあとだったら、私は飛んでいったね。
◆ だいたいツアーってのは最終日がいちばんいいんだよね。だから東京が最後になってるのを見たときは「やった!」と思ったんだけど。
★ 今日なんか、「日本のファンは世界一高いチケット代払ってるのに、こんなんじゃ割に合わない」なんて思ってたのに、見ちゃうと、なんであれ見られただけで幸せと思うからね。
◆ で、結局2日とも楽しんじゃったんじゃないか。
▲ そういうこと。
◆ 何がそういうことだ。さんざん文句たれて、「捨てる!」とか騒いでおいて。
● 惚れた弱みだよなあ。
▲ こんな状態でもこれだけやるPaulの根性とバンドの底力にも感心してほしいね。

◆ 他になんか気がついたことは?
▲ 悪趣味なTシャツ(笑)。
● なにあれー、あの気持ち悪いオヤジは?
▲ Charles Mansonじゃない? 違ったらごめん。でもたぶんそうだと思う。どっちにしろ悪趣味だ。
★ いいよ。胸にあれがついてると、Paulが比較的美少年に見えるから。
◆ やっぱ、ここは私がかっこいいTシャツを作って送ってやらねば。

● あとね、あとね、私がいちばん興奮したのは、Paulがギター・ローディーにかわいがられてたでしょ!
◆ なんの話なんだ!
● ほら、ローディーが別れ際にPaulの肩をぎゅっと抱き寄せて、「がんばれよ」みたいな感じで、あたまクシャクシャってなでてたじゃない。あれは私が何よりやりたいことで、「うわー!」って。
▲ はあ? (^_^;)
● それでね、不意をつかれると一瞬キョトンとして、それから「てへへ‥‥」という感じで照れ笑いしてごまかす。あの表情がなんとも言えないんだわ。
▲ ほんの一瞬の出来事なのに、よくそこまで見てるな。
★ いや、なんでそれが気になるかというとね、見違えるように愛想良くなったとはいえ、やっぱりこいつ、自意識過剰の気取り屋じゃない。それが不意をつかれて一瞬、防御が崩れたときって、ほんとの素顔が見えてかわいいのよ。
◆ 確かにあの「観客サービス」はまだぎごちなくて不自然だ。
● というわけで、Mansunはこのたぐいの「ハプニング」が何より楽しみで、私はいつも期待して待ちかまえてるんだけど、めったにそういうのないのよね。
▲ この夏の「Chadにキス」みたいなものか?
◆ ああっ、それが見たかった!
● Chadとのあれは2人ともかなり意識的にやってるし、あまり興奮しない。とにかく不意を襲わなきゃだめ。
▲ それって、私のPaulがボロボロになるのを見たいという願望と同じか?
◆ そこまでは誰も思わんが‥‥
● 私は高望みなんかしない! 頭なでさせてくれるだけでいい。あれ、抱いてなでてみたい。
▲ なんか犬猫と同じ扱いのような‥‥(笑)
● 頼むよー! なでさせてくれたら1万円あげる。
★ 「1万円あげる」という発想がすごすぎる!

◆ でもかわいがられてるよね、日頃から。目に見えるようじゃない。
★ むしろ典型的な暴君になりそうなタイプだったので、恐れられてるかと思ったが。
● だって、いくら威張っても、あんなのが目の前にチョロチョロしてたら、ついかわいがってやりたくなるじゃない。
★ なんかこの人たちが言うと、「かわいがる」の意味が違うような‥‥
◆ バンドにもかわいがられてるし、クルーにもかわいがられてるし、ファンにもかわいがられてる。
● それも感じたなー。Paulがワンコーラス歌うたびに、会場全体が「よしよし、よく歌った。いい子いい子」って感じで。

★ こういうタイプはあまり甘やかすのも考えものだが‥‥
◆ せっかく愛にあふれてるのに、またすぐそういうひねくれたことを。
★ だって、いくら才能あってかわいくて虚弱児だからって、あまり甘やかすとつけ上がるよ。
▲ プレスにはさんざんいじめられてるじゃないか。
★ でも、そのたびにファンや周囲がなぐさめたり、おだてたりするじゃない。それでいい気になってる部分ない?
◆ そんなことないよ! 自意識過剰は出てきたときからだし。
★ でも、こんなふうに過保護に庇護されてると、現実が見えなくなるってことあるかもしれない。“Little Kix”みたいなアルバム作って満足してるってことは。
◆ またそこへ戻るのかよ!
● さっきまでうっとりしてたのに、なんでいきなりそうやって攻撃的になるの?
★ だって、ライブで聴けば好きになるかも知れないと思ってたけど、やっぱり好きになれないんだもの、あのアルバム。
◆ 何度も言うけど、これファンの人が読んでるんだからね。
★ あがめたてまつるだけがファンじゃない。良くないと思ったら率直に言うべきじゃない。

▲ うーん、★の言い分もわかる。私がわりとオフィシャルの人たち(と準オフィシャルと言えるMansunite)に批判的なのも、あの人たちは「まずMansunありき」じゃない。私が外野でいたいというのもそのことで。私にとってはMansunは選択肢のひとつにすぎなくて、その中じゃMansunがいちばんだと思ったからこうしてるけど、そうじゃないと思えたらいつでもサイト閉じたってかまわないんだ。
★ オフィシャルの人たちを攻撃するのはかわいそうだよ。それ言ったらファンサイトなんてみんなそうじゃない。好きなバンドの悪口ばっかり書いてるウェブマスターなんて私ぐらいじゃないか(笑)。
▲ それ言ったら日本のプレスもだ。ヨイショ記事しか書かないじゃない。
◆ 英国プレスみたいに悪口しか書かないのもどうかと思うが。
★ でも心情的にはあっちのほうがずっと信頼できると思う。
● 皆さん、こいつらはこんなふうに強がってるけど、これは口だけですからね。それが証拠に、これを英語に訳して出版する勇気はないんだから(笑)。
★ だってもし本人が読んだら傷つくかもしれないじゃない!
● そこが及び腰なんだよ! どうせ本人は読めないと思うから勝手なことばかり言いやがって。

◆ なぜか「頭なでなで」から批評論にまで話が飛んでしまったが、元に戻そう。他に何かあるかな? Paulの歌は?
▲ きのうよりはだいぶ声が出るようになったね。というか、きのうはわざと声を出さないように抑えてた部分を恐る恐るだけど歌えるようになってきた。
★ でもまだ抑えてる。この人が本気出せばこんなもんじゃない。
◆ しかし、意外とこっちのほうがいいかもとも思った。この人、はじけると歌もめちゃくちゃ荒れちゃうじゃない。こないだのブリッツがそうだったけど。
▲ あれが魅力なんじゃないさ。
◆ そこがまだ若いんだよ。Suede、Manicsクラスになると、どんなに興奮してても、ちゃんと歌はコントロールできるもん。あのステージ・アクションもこれぐらいにしておいたほうがかっこよく見えるし。
● あのダンスがかわいいのに!
◆ ダンスぐらいならまだいいが、あの意味不明のハンティントン舞踏病みたいな動きはかんべんしてほしい。
▲ あとね、ハスキー・ボイスも意外と魅力的だった。年とって高い声が出なくなってきたら、いっそのこと、いちど喉つぶしてしまって、そういうシンガーとして出直すっていう手も。
◆ またひどいことを。
● Paulはあの澄んだ高音が魅力なのに!
▲ だって、枯れた声もなかなか色っぽいよ。

◆ それじゃ結論としては?
▲ きのうより断然よかった。
★ でもこれではまだ全盛期の半分だなあ。
◆ MTVがビデオ撮ってたようだけど、残念だな。どうせなら完調のときのを見たかったんだが。
● ふと思ったけど、2年ぶりってことは、今日初めてMansunを見るお客さんも多いんだよね。皆さん、ほんとのMansunはこんなもんじゃないですよ。
▲ この埋め合わせに来年頭ぐらいにもう一度来日してほしいわ。
● そうそう、名古屋のファンの人のためにもね。

SETLIST

Take It Easy Chicken
I Can Only Disappoint U
Being A Girl
Chad Who Loved Me
Electric Man
Shot By Both Sides (Magazine cover sung by Chad)
Comes As No Surprise
She Makes My Nose Bleed
Special / Blown It
Taxloss

(encore)

Fool
Wide Open Space

◆ と、終わったように見えるでしょうが、実はコンサート終了後にも私はつとめがあったのだ。
● 「つとめ」なんですか?(笑)
◆ だってここまでくるとほとんど義務じゃない。コレクターとしてはセットリストをゲットするのは。なのに、きのうはそれすらすっかり忘れてた!
★ そんなわけで、終了後も残って待ってたんですけどね。さすがMansunとなるとすごい人なのね。
▲ それよかAXの係員がすっげー頭に来た。人を犬みたいに追い払おうとして。
★ でも日本のヴェニューってどこもそうじゃない? とにかくさっさと客を追っ払おうとする。
◆ 客商売として常識じゃ考えられないよね。営業終わったとたん客を追い立てる店がどこにある?
● そうじゃないところもあったじゃない。チッタだっけ? コンサートが終わったあとも、音楽だけ流してくれて、いつまでも踊ってられた。
▲ それが当然だと思う。コンサート終了後ってのはハイになってるから、すぐに帰りたくなんかないんだよね。踊って「酔い」をさますぐらいがちょうどいい。
★ それでセットリストはどうなったの?
◆ それがねえ‥‥「せーの」なら私は誰にも負けない自信があるんだよ。たいていの子より上背あるし、手長いし、ジャンプ力だってまだ若いもんには負けないし。
★ Mary Chainはそれでゲットしましたもんね。
◆ ただあれだけ殺到しちゃうと‥‥それで残ったのはこれ。
● なにこれー! ただの残骸じゃない!
◆ だって四方八方からつかみあいになって‥‥
▲ これじゃコレクションとしての価値はないなあ。捨てよう。
★ 捨てちゃうの?!
▲ だってたかがセットリストだもん。

● ちぇっ、Gregなんかセットリストに全員のサインと自画像まで描いてもらったのにさ。
▲ あっ、そうやって本国のファンと張り合うのはやめましたね、私は。だって情けなくなるだけだもん。
★ そう。向こうの子とギグの話すると、アフターショー・パーティーがどうだったとか、うらやましくてくやしくなるだけだから。
◆ でもね、英国人だって、Mansun大好きなのにまだ一度も見たことないって人だっているし、これがアメリカやアジアの人とかになると、ツアーそのものがないっていうんで、私はうらやましがられてるんだよ。上を見ればきりがないんだから、あるもので満足しなきゃ。
▲ そういや、Mansunってほとんど英国と日本以外にツアーしないね。97年にアメリカ行ったのと、Manicsの前座でヨーロッパをまわったぐらいじゃない?
● どんどん出ていけばいいのに。やっぱりツアーがないとレコードも売れないし、そもそも発売もされない。
★ あいつら、最近楽ばっかりしてるんじゃない? もっと働け!
◆ って、病人にむち打つようなことを言う(笑)。

《いちおうこれでおしまい。あとはおまけ》

★ ねえねえ、ミステリーよ、ミステリー!
◆ あれでしょ? Daveのサイトの。
★ そう。実は20日に会場に来てたお客さんにも言われたし、イギリス人の友達からもメールで言われたんだけど、みんなが私に「19日にMansun Netに投稿したでしょ?」って言うの。
▲ でも私は、帰ったあとはずーっとこれ書いたり、「ひとりごと日記」書いたり、Desperate Iconsのアップデートしたりしていて、よそのサイトなんか見てもいないんだよね。
● だから「それは別のジュンコさんでしょ」と返事しておいたんだけど、やっぱり気になったから、Mansun Netに行ってみたのね。
★ そしたら、ニュース欄にジャパン・ツアーの第一報として、19日のセットリストが載ってて、しまいのところに‘Thanks to Junko Suzuki for the report, direct from Japan via e-mail’って書いてあるの! 思わずぞーっとしてしまった。
▲ ほらほら、吐いちまえよ。誰だ? 他のみんなに黙ってそんな投稿したの?
● 誰でもないって!
◆ とうとう多重人格がこうじて、私たちも知らないもうひとりのスズキジュンコが現れたかと思ったぞ。
● おまけに核人格も知らないうちにそいつが何かしてるのって、すごいこわいね。
★ そういう冗談やめてよ! ほんとに気が狂ったと思われるじゃない。
◆ まさか! だいたい自分のサイトだけでも手一杯のこの私が、Daveにそこまで親切なことしてやるはずがないのであった(笑)。
▲ 実はセットリストも書き留めようとは思ったんだよね。でもコンサートの最中に気を散らしたくないし、どうせ誰かが書いてくれるからいいやと思って(笑)。
★ だったらこのスズキジュンコって誰なのよ!
● 同姓同名でしょ? 自慢じゃないが、ありふれた名前なので、同姓同名は掃いて捨てるほどいるし。
★ でもー、たまたまMansunファンで、たまたまあのギグに行って、たまたま英語メールするのが苦じゃなくて、たまたまDaveに報告メールするようなおせっかいやきで、しかも同姓同名の日本人が2人いるなんてことありうる??
▲ あんまり考えられないなー。
● じゃあ、同姓同名じゃなかったらなんなのよ? ほんとに気が狂ったと?
▲ えーと、考えられる可能性としては、誰かが私の名をかたっている。
★ まさかー。それで親切なことしてくれるんだったら、私は大助かりだけど(笑)。
◆ じゃあ、もしかしてJunkoとだけ署名してあるのを見て、Daveが勝手に私と勘違いしたのかも。
▲ 私はめったにフルネームでなんかサインしないし、この日記を読んでる人と、取引相手以外は本名は知らないはずなんだが‥‥
● でもDaveは知ってるよ。
◆ あ、ちょっと待って! 今思い出したんだけど、初めてDaveにメールしたとき、「きみってもしかして、日本のTake It EasyファンジンをやってるJunko?」って訊かれたじゃない。
● そうそう、そういやそんなことあった。そのときも「いやー、あたしゃただの一ファンですよ。なにしろJunkoなんてありふれた名前なんで」と答えておいたけど、もしかしてその人がもうひとりのJunko Suzuki?
★ だとしたらすごい偶然の一致じゃない!
▲ 私、このファンジン持ってないんだ。というわけで、誰か知ってる人いたら教えてください!

◆ と書いてアップロードした直後、ともさんから投稿があって、やっぱりTake It Easyファンジンの人じゃないかって。
● ひえーい! するとわたしゃMansunファンダムではJunko Suzuki #2かい?
★ うそー! ほんとに同姓同名なの?
◆ そこまではまだ聞いてない。もしかしてDaveが2人を混同してるとも考えられる。
★ やだなあ。二番煎じみたいで。
▲ でもそれを言ったら、Desperate Iconsだって、すでに同じ名前のファンジンがあったから二番煎じには違いないし。
● Desperate Icons #2のJunko Suzuki #2? それじゃまるっきりまがいものみたいじゃないの!
◆ 私がスズキジュンコを名乗ったのは、たぶんあちらの人より先だと思うんですけど(笑)。
▲ でもほんとに同姓同名だとしたら会ってみたいよね。どんな人なのか。
★ さっきも掃いて捨てるほどいるって書いたけど、ほんとにそうなんだよね。職場にもいるし、同業者にもいるし、パーティーに行ったら、同姓同名の名前がリストにあったり。
● マンガ家でもスズキジュンコってのがいるのよね。自分の名前のついたマンガ本が本屋にあるのを見たときはたまげたぞ。
▲ 殺人犯でもいる(笑)。母子心中かなんかでニュースになってた。
◆ でも長いこと私に会ってない知り合いなんかは、そういうの見たらてっきり私だと思うよね。Mansunファンならいいけど、この名前で悪いことはしてほしくないぞ(笑)。