Lesson03:Interval

 さて、第3回です。今回はちょっと難しい、“Interval(音程)”です。

 Intervalとは、解り易く言うと“二つの音の距離”です。物の長さは“cm”や“km”、物の重さは“kg”や“t”ですが、音は“度”という単位を使います。ちなみに開始位置が“1度”となります。音に“0度”はありません、覚えといて下さい。

 Intervalは開始音から“MajorScaleの進み方(全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音)で”1度2度という様に数えます。

 毎度お馴染み、“C Major Scale”で説明します。(テーブルが増えるせいでHTMLが重くなるんで、5弦以外の表記は省略します)

指板 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
5弦 A A# B C C# D D# E F F# G G# A A# B C
               
      1   2   3 4   5   6   7 8

 Cから見て、DまでのIntervalは2度、FまでのIntervalは4度という事になります。

 次に“A Minor Scale”で説明します。

指板 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
5弦 A A# B C C# D D# E F F# G G# A A# B C
               
1   2   3 4   5   6   7 8      

 Aから見て、BまでのIntervalは2度です。それではCまでのIntervalは何度でしょう?

 正解は♭3度です。3度の半音下の位置なのでこうなります。何で#2度でないかというと、Aが1度、Bが2度、順番からすると3度がいいですよね。だからこうゆう場合、#2度とせずに♭3度とします。だから、Aから見たFは♭6度、Gは♭7度となります。

 どうですか?ここまではどうって事ないですね。もしここまでが理解出来ない様なら、繰り返し読み返して下さい。

 さてここからが難関の、度数表記です。あまり構えずにリラックスして読んで下さいね。例によって“C Major Scale”で説明します。

指板 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
5弦 A A# B C C# D D# E F F# G G# A A# B C
               
      1   2   3 4   5   6   7 8
英語       P1   M2   M3 P4   P5   M6   M7 P8
日本語       完全1度   長2度   長3度 完全4度   完全5度   長6度   長7度 完全8度

 度数表記の場合、1・4・5・8度に“P(完全)”が付き、2・3・6・7度には“M(長)”が付きます。PとMはそれぞれPerfectとMajorの略です。つまり、P1は“パーフェクト・ファースト(完全1度)”となり、M2は“メジャー・セカンド(長2度)”となります。“パーフェクト・ワン”や“メジャー・ツー”にはならないので注意して下さい。

 度数表記で言うと、Cから見たDはM2(長2度)になり、FはP4(完全4度)になる訳です。では、Cから見たD#は何になるでしょう?

 正解は“m3”つまり、“マイナー・サード(短3度)”です。ここら辺が解り難い所なんですが、要は下の図の様になります。

英語 P dim m M aug P
英語読み方 パーフェクト ディミニッシュ マイナー メジャー オーギュント パーフェクト
日本語 完全 完全
← 半音下げは一つ左、半音上げは一つ右→

 大丈夫ですか?P(完全)はM(長)やm(短)には絶対になりません。まぁ、今はここ(度数表記)が解らなくとも、Intervalの概念さえ理解出来ればその内解ってくると思うんで、焦らずじっくり行きましょう。

 今回のポイントは3つです。

・Interval(音程)は開始音(1度)から“MajorScaleの進み方(全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音)で”数える。

・1度は“P1/完全1度”、2度は“M2/長2度”、3度は“M3/長3度”、4度は“P4/完全4度”、5度は“P5/完全5度”、6度は“M6/長6度”、7度は“M7/長7度”、8度は“P8/完全8度”である。

・Pから半音ずつ上げて行くと“P→dim→m→M→aug→P”となる。

 今回はちょっと難しかったですね。最初、この辺は飛ばしてコードにしようかと思いました。でもやはり、コード構成を理解する上でIntervalや度数表記はどうしても解ってた方がいいのです。

 繰り返しますが、今回は最悪でもIntervalの概念だは正確に理解して下さい。

 その際は、ギターの音を出し確かめながら覚えて下さい。“百聞は一見にしかず”です。“頭(概念の理解)”、“耳(音の確認)”、“指(指板上の指の動き、運指)”で感じる様、心がけて下さいね。

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