Prelude:基礎知識

 以前、ギター講師のアルバイトを4年間やった事があります。

 18歳から22歳までの丁度大学生の間ですが、生徒は中学生から高校生、家庭教師みたいな感じで生徒の家で指導、時給千円で交通費別支給で、週/6時間。良い小遣い稼ぎになりました。当時はずっと長髪で、田舎に住んでたんで中々バイトが見付からなかったんで、本当に助かりました。

 さて、実は俺、その時までTAB符がかろうじて読める程度で、CだのEマイナーだのって全然知らなかったんです。あえて楽譜買わないで、全部耳コピでやってたんで。

 流石に教える立場なのにコードを知らないんじゃまずいって事でコード覚えました。まぁ、形(指で押さえた時のフォーム)は全部解ってて、要はどの弦のどの位置がなんてゆう音なのか(5弦の3フレットがCで、6弦の開放がEとか)が解らなかっただけなんですんなり覚えました。

 よくギター初めたての人が、“コード覚えられない”と言ってるのを聞きますが、基礎さえ出来てればどうって事はなくすんなり覚えられるのです。

 とゆう事で、初級程度までで数回に分けて(多分十回くらいで)俺がわかってる部分でかつ、HTMLで表現しやすい部分について音楽理論なんかも織り交ぜつつ、ギタリスト養成講座を作ろうかと思います。

 今回は下準備というかプレリュードって事で、本題に入る前に知っておいて欲しい事をあれこれ書きます。

 まず初めに全然関係ない話ですが、セレナーデって日本語でなんて言うか知ってます?セレナーデは夜の恋人の家の窓辺で演奏するロマンチックな小曲の事で、小夜曲と言います。そのまんまですね。バイオリンを中心とした甘い旋律は、 素敵ですな。ムーンライトセレナーデなんかは有名ですかね。

 ちなみにノクターンは夜想曲、バラードは叙事歌曲、ラプソディーは狂詩曲、メヌエットは舞曲と言います。音楽理論には関係ないけど。

 さて、最初に以下の音名を覚えましょう。四の五の言わずに。

イタリア語 ファ
日本語
ドイツ語 C(ツェー) D(デー) E(エー) F(エフ) G(ゲー) A(アー) H(ハー) C(ツェー)
英語 C(シー) D(ディー) E(イー) F(エフ) G(ジー) A(エー) B(ビー) C(シー)

 クラシックではドイツ語表記が多いですが、まぁロックなんかは英語表記が主流なんでこっちで覚えて下さい。

 次に、臨時記号。#(シャープ)は半音上げ、♭(フラット)は半音下げです。ここで言う半音とは、ギターの1フレット分で、2フレット分は全音と言います。覚えて置いて下さい。

 最後に、1オクターブの音は全部で12音、C、C#orD♭、D、D#orE♭、E、F、F#orG♭、G、G#orA♭、A、A#orB♭、Bです。ギターの指板へ置き換えると以下の様になります。(全部は大変だから5フレットまでね)

弦/指板 0 1 2 3 4 5
1弦 E F F#、G♭ G G#、A♭ A
2弦 B C C#、D♭ D D#、E♭ E
3弦 G G#、A♭ A A#、B♭ B C
4弦 D D#、E♭ E F F#、G♭ G
5弦 A A#、B♭ B C C#、D♭ D
6弦 E F F#、G♭ G G#、A♭ A

 #と♭がややこしいんで、以降は臨時記号を#に統一して表記する事にします。つまり今後の表記は下図の様になります。

☆5フレットまでの音

弦/指板 0 1 2 3 4 5
1弦 E F F# G G# A
2弦 B C C# D D# E
3弦 G G# A A# B C
4弦 D D# E F F# G
5弦 A A# B C C# D
6弦 E F F# G G# A

 さて、今回のポイントは3つになります。

・音名は全部で7つ。

・#は半音上げ、♭は半音下げ。

・1オクターブ中の音は、7つの音名に#や♭をつけて12音で表現する。

 まぁ、義務教育過程で学んだ内容ですが、ここは一つ初心に戻ったつもりで読み返してみて下さいね。

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