病葉
詞 皐
旋律 皐/神葵


戻らぬ日々が想いを焦がして  揺らぐ雑踏の陰
過ぎ行く季節は淡く色褪せ  歪み形を無くす
空白の時間を埋めるように  細い手を伸ばしても
時の流れが心を濁らせ霞む  描いていた「・・・」

足掻いては求め彷徨った
回路に鎮まり見失っていた
重圧に押さえ付けられて途切れそうな
悲鳴が聞こえる


「色付いた花の様に  いつかは枯れても  また逢えるように生命を宿して」


音もなく流れ落ちる  冷たい雨
研ぎ澄まされた心地良い痛みが


胸の奥疼きだす


沈む闇に注ぐ光の中  生きてゆく孤独を感じ  人は愛を知る





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