経済・投資 雑感


●雑感
●インフレとデフレ
●どちらにふれる?
●国債残とインフレの可能性
●じゃあ どうなの?
●今後の世の中・・・
●自殺者と消費者金融

基本的に音楽のHPで投資に関して、金融マンでもないharu♭がのたまうのは馬鹿げた

ことかもしれない。しかし、haru♭は落ちこぼれでも一応経済学部出身、またこの3年ほどは

株式投資にずいぶん身を投じ、痛い目も甘い目も味わってきた。(たかが4〜500万の投資額で

あり、ゴミ投資家ではあるが)

書店に数多くならぶ、株で何億儲けた!などという

成功者の話ばかりに耳を傾けていたのではいけないとおもうし、今後のharu♭もそのつもりだ。

 経済、金融を専門とする人、相当知っている人は見ても仕方ないが、ピアノと同じく、これから

「株とかやってみたい鴨」

また「投資に興味あり」

と思っている人はちょっと目を通してもらいたい。

 基本的に株式投資初心者、中級者とのコミュニケートを想定して書きたい。

 ちなみに、「投資」ということばでくくった場合、なにも株式投資に限らない。

 国債、商品先物取引、不動産(マンション REIT) ビジネス いろんなものが

投資である。(パチンコ、競馬は投資ではない(- -;) ただ、馬券でなく馬を買って

競走馬に育て上げた場合、それは立派な投資だ(笑))



いま、日本のマーケットの中で、かつてゴミ投資家といわれていた個人投資家も「束」となり

かなりの影響力を及ぼすようになってきた。所詮、個人投資家が数百万、もしくは1000万

2000万の金をうごかしたところで、なかなか市場に影響を与えることはできないだろうし、

株価操作はできない(これはやっちゃだめです(笑))。しかし徐々に、個人で株をやり

成功しているものも目立ってきている。主婦で年収いくら などという人や、なかには

カネを儲けすぎたといってタワーから金をばら撒くものまででてきた(真相はそうではないが

儲けたことは事実だろう(^^;))

株やその他投資は必ず儲かるものではない。必ず儲かればそれは錬金術だ。

しかし、だからといって、「株はギャンブルだから」と一言でかたずけてしまうのはどうだろうか。

まず、マクロ的にみて今の経済に関してのharu♭の雑感を述べたい。

●インフレとデフレ

 インフレ デフレ という言葉、当然ご存知だろう。

インフレは物の価値が上がるもの。(通貨価値ではない)

デフレは物の価値が下がること。( 〃 )

 インフレが起こるということは、どういう人が恩恵をこうむるか?

当然、物の価値が上がるわけだから、

「カネ」でなく「モノ(不動産 株も含む)」を所有している人だ。


戦後から現在にかけて(とくにバブル期にかけて) 日本は

ハイパーインフレを経験したわけだ。昔から存在する大手重厚企業は、かつて東京の一等地なんかを

おそろしく安い値段で購入しているので、今売るとすさまじい売却益をしてしまうというわけだ。

(もちろんかなりの売却益がでてしまうのはその場合だけではないが)

個人でもそれと同じことが言える。皆様の知人でも、昔二束三文で一等地を購入している

人がいるだろう。(ちなみに購入していなくて、大昔からその土地の所有者であっても

売却するとなると、売却費の5%を取得原価とされ多大な売却税がかかってしまう)

そういう人はかなり所有する資産価値を上げた ということだろう。ただし、現金だけでもっている

場合はそうはいかない。もちろん、ずっと銀行に預けておいたとすれば、複利で金利がつく

ためそこそこの金額にはなっているかもしれないが、都市の不動産価値上昇とは比較にならない。

まして、タンスに現金を入れておいた場合、利息はつかずつくのはカビくらいのもんだ(笑)

古いお札なんて相当珍しい紙幣でピン札同様でもない限り付加価値なんてつかない。

 
 
では逆にデフレが起こったときに強いのは? 

それは一般的に現金ということになる。

バブル期に、この世の物価、とくに不動産は上がり続ける!とうその神話を信じ込んだ者は

失敗し、儲けた金を蓄えておいたものは生き残った。いまだばたばたとつぶれるゼネコンや

不動産会社の多くはバブル期に笑いがとまらずにどんどん土地を買い込んだ。

バブルの傷はいえていないのだ。

ではいったい今後、インフレにむかうのかデフレに向かうのか?

それはだれにも分からないが、haru♭はインフレデフレに関してこんな感じに見る↓


インフレ デフレ どちらに振れる?


一時期中国発のデフレ脅威論は、いまやどこへやら。。。といった感じだ。

中国さまさま になってしまった。

今の企業好景気の源は中国の消費拡大、好景気によるものが大きい。

 経済評論家のいうことなんて本当にあてにならないもんだ。第一、株の本を書く人だって

株式評論家、経済評論家、すべて、先が本当に読めれば、投資家で食っていけるだろう。

みな、それができないから「他の事」でもうけるのではないか。。

 半年前の株の雑誌や新聞の切り抜きがあれば、たかが半年なのに、いかに多くの人が

でたらめな予想を偉そうに言っているかがよくわかる(- -;)

明日日経平均があがるかどうかだって、おおくのアナリストはわからない。

「あがる」と「さがる」の2択であるにもかかわらず・・・(笑)

天気予報がいくらはずすからといってその的中率はすばらしいものだ(笑)


話を戻したい。結局中国発の深刻な世界デフレの懸念は薄れた。むしろ最近は原油、鉄鋼等の

価格上昇が深刻な問題になっている。中国発のデフレというのはそもそも、中国の経済力の

わりに中国の通貨である「元」が異常に安い、経済力と通貨パワーのギャップによって生じる

ものだが、今になって考えれば、そこまでのギャップがいつまでもまかり通り、ましてや世界を

デフレにおとしめる、なんてシナリオはあまりに浅はかではないか。と思ってしまうし、皆そうやって

いうだろう。(いまになればこそ(笑))

 当然、そうなる前に、世界中特にアメリカは中国政府に圧力をかけ、通貨価値の切り上げ

「元の切り上げ」を迫る。今現在、切り上げがすこし先におくられているが、そう遠くない将来

必ず元は切り上げられていくに違いない。中国の経済力に見合った通貨価値に徐々に近づく。

 だらだらと、何が言いたいかというと、要するにかつて叫ばれたような中国発のデフレの

おこる可能性は少なくなったのだということだ。

(ちなみに元が切り上げされたら、「元の安さ」を糧として商売しているビジネスは大打撃を

くらう ということを忘れてはならない。もちろん、ユニクロのように賢い会社は元安ヘッジ

をしっかり考えているとはおもうが、野菜流通ビジネスはだめだったみたいね(^^;))

 じゃあインフレはどうか? 断言できないものの、どちらに傾くかといえば明らかに

インフレに傾くのではないかとharu♭は思う。


●国債残とインフレの可能性



 今、日本が国民に対する借金である国債、なんぼでしたっけ?700兆?800兆?

もうなんだかわけがわからない(笑)

総資産以上の負債を抱えている企業を債務超過 というわけだが、まさに国はこんな感じだ。

そのことに関しありふれた批判をいまさらしてもむなしいししないが、これをどうしようと

国は考えているのだろうか。それで、今になってまた、やたら国債国債!と叫んでいる。

イチローさんもほら 国債 とかいって(笑)。イチローはいいでしょ。

イチローあ国債買うとしたら、もう自分のため じゃなくて お国のため じゃないかな(笑)

たしかに、預金封鎖とか国家破綻なんてことはありえないとおもっているが、haru♭には国債

などちっとも魅力的に思えない。そのうらで、国は、年金法案を大きく変えている。

年金積立額は今までのように、物価に連動しない、ようするに国側のインフレリスクヘッジ

(インフレが起こったときのリスクを回避する行為)を行っているわけだ。

 多額の借金をしておいて、世の中の物価を上げて借金の額の相対価値を下げて

その上で「はい 借金 かえします!」 などと、マジシャンのようなことを国はできてしまう

というわけだろう(- -;) 羨ましい限りだ。


●じゃあ どうなの?


じゃあ、インフレの可能性が高いというのであれば、株や不動産で資産をもつことがベストか?

すべてを株や不動産でもつのは危険すぎる。

しかし、資産を振り分けて所有する際のポートフォリオ(資産振分け)

にしっかり組んでおくことは当然インフレヘッジとなるだろう。(投資用語集はこちら



ちなみに、今後は、バブル期のような株や不動産がすべて右肩上がりになるような

時代はこないのではないか。どっかでも書いたが今は「選択と集中」の時代だ。

このところ、多くの大手企業はかなり儲けをだしているが、決して従業員に振りまいて

はいない。じゃあ土地を購入しているか?一概にそうでもない。

 しっかりと選択した上で投資をしている。土地にしてもビジネスにしても、相当慎重に

吟味しているわけだ。最近の多くの企業が筋肉質になったのはなにも人事リストラ

や資産リストラをしたからだけだはないだろう。まずは余分な脂肪(要らない人材、含み

損の出た土地、有効活用してない土地)をそぎ落とし、効率のよい運動をする(効率の良い

ビジネス、不動産、その他に投資する)

 ちなみに、今後、日本の多くの優良企業が大きく利益をあげたとしてもなかなか平均給与

はあがっていかないだろう。ヒトにモノにふりまいてしまう怖さを企業は90年代に身にしみて

知ったためだ。大手電気メーカーなどは、かなりの業績回復にもかかわらず、未だなお

早期退職を募集するといったリストラに励む。一昔前なら考えられないことだ。

超優良企業のトヨタですら、いまだ下請けに甘くなっているかといえばそうではない。

1兆円も「純利益」をあげている会社でもだ!(売り上げではない!) 


何が言いたいかというと、個人でも同じく、投資、資産形成を考える際は、選択(と集中)を

吟味して行わなければ生き残っていけないだろうということだ。



●今後の世の中・・・


かつては、個人は投資の力など身につける必要はなかったが、いまは違う。

一生食える金をもたざる国民のすべては(90%くらいか?)投資もしくは資産形成を

しっかりしなければ老後に苦しむような仕組みになっているのだ!

金融ビッグバンで、個人がいろいろな金融商品を買うことができるようになったし、

便利になった。しかし、それはなにも、国が国民のことを考えてやっているのでもなんでもない。

金融商品取り扱いの自由化(外国為替取引にしろ証券取引にしろ)は

むしろ「国民は資産運用に関して個人個人で責任をもつようにしないさいよ」といった布石

だと考えるべきだろう。

日本型401K(確定拠出金年金)は、年金の給付額はかけた人間の行った選択によって

増えたり減ったりする という仕組みだ。(拠出金 掛け金は確定 給付額は不確定 という意味)

ただし、これは国にとって実に良い仕組みだろう。株価によりけりですよ。といってるのだから。

今までのように年金基金として一生懸命運用して なんて話じゃなく、運用先をきめるのが

個人なのだらか、責任はあんたら自分でとりなさいよ ということなのだから。


まぁ いろいろだらだらと書いてしまったが、要するに、のほほんとしていると

どつぼにはまってしまうからお互い気をつけましょうねということだ。



●自殺者と消費者金
(ドウスル アイフル?)


先進国を名乗る日本だが、自殺者割合は先進国とよばれる国の中で最も高い。

1年間38000人
もの人々が自殺でこの世を去っている。一日100人以上!

1時間に4〜5人か。常任理事国入りもいいが、この自殺者の数を見過ごしておく

というのだろうか?おそらくこのうちの大多数の方が、金さえあれば という人だった

のだろう。にもかかわらず、メガバンクはこぞって消費者金融業に手を染める。

テレビを見れば何十%などという利息が平気で宣伝されている。しかも非常に親しみやすい

CMでだ。

 haru♭流に某消費者金融のCMをアレンジすればこうだ。

中年男性は娘にせがまれたチワワを購入 しかし エサ代はかかるし

病気にもかかり犬猫病院代もかかる。それにもちろん借金返済!

返済が後回しになってしまっていたある日、

玄関のホーンがなる「ピンポーン ピーンポンピンポンピンポンピン!」

「おらぁ ええ加減返さんかい コラぁ」

中年男性が魚眼レンズから表を見るとこわもての男が2人立って物凄い顔で怒鳴っている。

震える中年男性。。。。 うしろから 「きゃう〜ん」と 主人を心配してよってくるチワワ。

「ドウスル? アイフルーーー♪」

とはここでよぎる言葉ではないか!?(笑)

話がそれたが、こうならないためにがんばらないといけないねということだ。

投資といってもいろいろだが、それぞれの項目に関して思うことをそれぞれの

コンテンツに徐々にかいていきたいとおもうておる。なんか音楽のことばかり

書いたあとに堅苦しいことばかり書いて疲れてしまった(- -;)



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