このページは曲制作、録音の裏話、メンバーの思ってることを書いていきます。


ようやくこのページをアップする事が出来ました!
どこまでマメに更新できるか分りませんがヤッテミマ〜ス!

では記念すべき第1回はLO−END LOVEMAKERの馴れ初めから
イってみましょ〜!
時は2001年3月オイラがボーカルを探して2年が過ぎた頃、
1枚のMDが届きましたがな。しかも中に入ってる手紙は便箋ではなくメモのようなもの
そして写真はなんかメチャクチャ小さいポラロイド。しかもあまりきれいな字ではなく、
子供が書いた字のようでした。
う〜ん、なんじゃいこれは?と思いつつMDを聴いてみるとなんともパワフルなボーカル!
桃から桃太郎が、竹からかぐや姫が生まれた時のように
オイラはすっかり腰を抜かしていたんじゃ。
歌っていたのはグラディスナイトとキャロルキングの曲。
これは会ってみないとイカンな!と思い、
メールでアルタ前で会う約束を取り付けたのでありました。

そして会ってみると大柄な女性を想像していたのじゃが、
うーん、なんとも小柄な女の子であった。とりあえず、オイラのデモを
喫茶店で聴いてもらい、感想を聞くと「うーん、打ち込みとか上手いけど・・・。」
と言われたのであった。「ガーン!」
その頃デモとして渡していたのが、お仕事ポップスだったのであ〜る。
とりあえずやってみるという事になって、オイラは曲を作った。
オイラが最初考えていたのはブランニューへビーズとかだった。
曲を聴かせたのだが、愛ちゃんはあまりいい顔をしなかった。
オイラもすっかり女性R&Bには食傷気味になっていたので、
すっかりボツとして方向性を180度転換。ロックっちゅうもんはどうじゃろ?
と思い始めたのであった。

そして次に会う時にロック用のサビを作り、愛ちゃんに聴かせたところ、いい返事が返ってきたので、
こりゃ〜、ロックでいくが〜、と思ったのであった。現在その曲はお蔵入りとなってしまったのである。
しかしロックといやぁ、ギター!こりゃギターを探さなきゃイカンね!と愛ちゃんと2人で
ギター探しの旅は始まったのであった。(つづく)

(雑用係のWAGAKAFU

2003.3.25 by WAGAKAFU


さて第2回はニッキー登場であるじょ〜。

オイラと愛ちゃんが試行錯誤しつつ曲を作りながらも、メンボの掲示板に書き込みを続ける毎日。
色々とギターの人からメールや手紙が届くのであった。愛ちゃんの希望はとにかく枯れた音を出す人がいい、という注文。
とにかく上手い人もいたが、別にオイラ達はそんなのは望んでいないのだった〜。
全くギターが決まらないまま4ヶ月が過ぎ、8月になったのであ〜る。それまでに出来た曲は
「回帰」(お蔵入り)「ハクチュウム」「紅い花」(近々アップ予定)の3曲、それと歌入れしていない曲が2曲。
そんな8月のある日、メンボを見て募集してきた1人の青年がいた。
名前は錦見尚樹、好きな音楽はジミヘン、ビヨーク、ブランキー、スカパラ、ベルベットアンダーグラウンド、
ブラッククローズと書いてあった。とりあえずデモを送ってもらう。
着いたデモはオリジナルが2曲と履歴書用の写真。(男は履歴書用の写真がなぜか多い。)
聴いてみてオイラはギターソロが気に入った。なんとなくビートルズを感じさせるフレーズと枯れた音であった。
愛ちゃんに聴かせると愛ちゃんも気に入り、こちらもデモを送り、9月の第1週の日曜日に会う事になったのであ〜る。

送られてきた写真はかなり怖い感じ(愛ちゃん談)だったが、会ってみると意外にナイスガイ。
とりあえずやってみようという事になり、まだ歌入れしていない新曲2曲を聴かせる。
1曲はオイラがバンドでやりやすいように作った曲(後の道端の迷い人)ともう1曲はかなりラブサイケデリコ?っぽい曲。
この2曲はニッキーはかなり気に入ってくれたようだった。
ここから愛ちゃんとオイラ、そしてニッキーで新たに曲作りが始まるのであった〜。
しっかーし、まだ肝心のドラマーが全く決まっていないのだった〜!(つづく)

送られてきたデモを聴きながらプロフィールを見る山口 愛(2001.8.)

2003.3.26 by WAGAKAFU


さてさて第3回のコラムのはじまり、はじまり〜!
今回は靴屋兼フラメンコ兼パーカッショニスト兼LO−LOVEのドラマ−今村さんの登場!

9月のある日曜日、相変わらずメンボにドラムの募集を懸けつつ、
愛ちゃんとオイラ、そしてニッキーの3人でまず歌入れをしてない曲
を録音。1曲目(道端の迷い人)はスムーズにいった。(愛ちゃんはいつも題名はギリギリまで
つけずにどうしても必要になった時に適当?につける。メロと詞が決まっていても、
ライブやオイラがセッツカなければ、多分永遠に曲名は付かないのであーる。)

そして2曲目のラブサイケデリコっぽい?曲も歌入れしたが、
あまりにもポップすぎて、愛ちゃんのクールな声に合わないので結局ボツになった。
大体LO−LOVEの曲作りはボツのオンパレードなのであーる!
3人になってからもニッキーは最初の1曲目がボツ、そして2曲目もボツ!
オイラの場合は10曲分のサビを作って1曲しか採用しないくらいのボツの多さであった!
それでも「回帰」「ハクチュウム」「紅い花」「道端の迷い人」の4曲が出来たので、
なんとかスタジオ練習したいね〜!と話していた。
そんな9月も終わりに愛ちゃんが並行してやっていたバンドのパーカッションの人がいい感じで、
しかもドラムも叩くと言うので、声をかけてもらった。
後で聞いたのだが、誘われる際、今村さんがどんな感じの音楽か?と愛ちゃんに聞いた時に
「完全なロック」という答えに魅力を感じたらしい。
そして顔合わせしようということになったのだが、なんとオイラの家から歩いて15分ほど、
自転車で7分ほどのところに住んでいたのである〜!

そして顔合わせ当日、メンバーの3人はオイラの家に集まり、スタジオでセッションするための
カバー曲を選んでいた。オイラはもともとジェファーソンエアプレインの声と愛ちゃんの声に共通点が
あると思い、参考資料にしていたので、「SOMEBODY TO LOVE」とギターバンドのTRAVISの
ファーストの1曲目を推薦した。そうこうしているうちに夕方になり、愛ちゃんの携帯に今村さんから着いたとの連絡が入った。

なんと愛ちゃんが連れてきたのは、180cm以上ある、なんとも背の高いロッカーだったのである!
聞いてみると昔はバリバリのロッカー!しかもハードコアをやっていた。そしてツェッペリン好き。
早速、曲を聴いてもらう!4曲聴いてもらったのだが、「道端の迷い人」と「紅い花」を気に入ってくれた。
そしてとりあえずスタジオでセッションしてみよう、という事になり「道端の迷い人」
「SOMEBODY TO LOVE」を合わせる事になったのであ〜る!(つづく)

ニッキー、WAGAKAFU宅にて

2003.3.29.by WAGAKAFU


連日のコラム更新、オイラご苦労さまです。とりあえず誰も言ってくれないから、
自分で言っておきま〜す。第4回は初練習!

ボーカル、ギター、ベース、ドラムととりあえずバンドとして成り立つ最低限の
人数が揃ったところで、さぁ、スタジオに!
スタジオはオイラが昔バンドをやっていた頃使っていた秋葉原のリボレのXスタジオ。
オイラはベースなんて弾くのは実に7年ぶり、今村さんもドラムは久しぶり。
やっぱり最初の練習ってのは緊張するのであった〜。

とりあえず最初はコピーの「SOMEBODY TO LOVE」。
原曲はボーカルから入るので、UAのライブ盤でやっていたバージョンでやる事に。
構成は単純なようでいて、意外に難しい曲。決めも2番で入るのか、3番で入るのかややこしい。
何度かやっていくうちに、どうにか形になっていった。
これはコピーで、しかも愛ちゃんも以前やった事があるので形になる事は目に見えていたが、
問題は「道端の迷い人」。バンドでやりやすいように作った曲だが、やっぱり合わせてみないと
分らない。ちょいとドキドキしたのであーる。

大体オイラの曲のデモはワンパターンのドラムの繰り返しに、ピアノの単純なバッキング(エイトであれば8分で刻むだけ)、
そして単純なベース(これも刻むだけ)、それにメロディー。
サビとイントロだけは分りやすいようにベタのオルガンが入る。
そしてLO−LOVEの曲を作る際に心掛けたのはなるべくイカナイコード進行と装飾音を入れない事、
せいぜい7thまでしか使わないようにしたのであーる。
やはり装飾音を入れるとマイルドになってしまい、愛ちゃんの声の強さに負けてしまう。
あとはメンバーの受け取り方と上手くいかない場合はニッキーにアレンジしてもらうのである。
詞についても全く愛ちゃんにお任せ、そしてメロを変えるのも自由。回帰やハクチュウムまでは色々と方向性を示唆しただけで、
後の曲は愛ちゃんが一人で完成させた。要するにオイラの曲作りは単なるトリガー。後はメンバーにお任せ状態。
要するにオイラの場合は曲を皆で作ってるのに等しいのだった〜。

というわけで「道端の迷い人」も皆の受け取り方で「セーノ!」で合わせた。なんとなくギターから入り、申し合わせたように
ドラムとベースが入る。手探り状態ではあるが、即座にこれは上手くいくと思ったのであーる。
愛ちゃんもオイラとのデモの時とは全く違うパワフルな歌い方。そして圧巻は最後のE7でのエンディングでのフリーセッションと
決めだった。今村さんはオイラとニッキーが好き勝手ヤリ始めるにしたがって、その本性を現し始めた。
とにかくギターとベースの音を聴きつつ、それに合わせて様々なフィルを入れまくる。
そして決めの部分では、愛ちゃんはデモでは裏声で歌っていたのを地声のまま、絞り出すように歌い上げた。
そのパワーにはドッキリカメラで寝起きを田代まさしに襲われるよりビックリだったのであ〜る!

そんなこんなで第1回の練習が終わり、マックでミーティング。
今村さんは「オレでいいの?」と聞いた。「やってもらえるなら、嬉しい!」と
オイラは答えた。こんなに楽しいセッションは久しぶりだった。
やっぱり音楽で会話できる人と会うのはすごく嬉しい事なのだ〜。
愛ちゃんもニッキーもオイラも今村さんも妙に満足気に家路に着いたのであった〜。(推測)
しか〜し、LO−LOVEの苦労はここから始まったのであった〜!
次回はニッキー大活躍の巻。(つづく)

(素材屋での今村さん

2003.3.30.by WAGAKAFU


昨日は禁さんとのコラボ「インディアンの羽飾り」とLO−LOVEの新曲「紅い花」のドラム録音。
紅い花は大野ユミちゃんに手伝ってもらい初のピアノ導入。
上手くいったかどうかは各楽器が入ってミックスし始めてみないと何ともいえないのでした〜!
ところで1週間ぶりのコラム更新。今宵は「ニッキー大活躍」の巻イってみまひょ〜!

さて初練習も上手くいき、次回の練習は新曲「ハクチュウム」を軽く合わせてみる事に!
しかし第4回にも書いたのだが、オイラのデモは単純なリズムにメロとコードがのっかているだけの状態。
一体どうなるのか、作ったオイラも全く見えてないのでありました。
やはり全く見えてないと一抹どころか百抹ぐらい不安なものであるのです。
やはりスタジオのマジックなんてものは、余程考え尽くした人が中心となって
初めて生まれてくるんじゃろうね〜。

そして結局何のアイディアも持たずに第2回の練習。場所はもちろん前回と同じ秋葉原のリボレ(GREC)。
まずは復習も兼ねて「SOMEBODY TO LOVE」「道端の迷い人」をやってみる。
う〜ん、やはり何ともイイ感じなのであーる!
何度か繰り返しこの2曲を練習した後、いざ「ハクチュウム」へ!

まずは何も決まっていないのでデモのようにギターもベースもコードに沿って、8分で刻み、ドラムも基本的な8ビート。
ウヒャ〜、なんともゴリゴリのハードロックだがや!
しかもやっていてツマラナイ!これは致命的!何か見えてくるんじゃないかと思い、何度も繰り返してみるが、
テンポは速いわ、コードチェンジは激しいわ、プチ転調が多いわで、動くに動けないとはこういうことを
言うのかと、まるで兵糧攻めにあっている戦国武将のような気分であった〜。
結局、その日の練習は全く成果がなく終ったのであった。
やはり時間を費やして、何の成果も得られないと夕日も沈むが、気持ちも沈む。

愛ちゃんが帰った後、オイラはガックリしていたが、皆の士気が心配だったので、
「回帰(デモの残りの1曲の題名)は大丈夫だよね。」と言った。
ニッキーは「あれはこうはなんないでしょ。」
今村さんは「あれはロックだから大丈夫でしょ。」と言ってくれた。
やはり持つべきものはバンド仲間!

それから数日後、ニッキーから「リズムがコロコロ変わるが、アレンジを思いついた。」と
メールが送られてきた。早速週末に聴かせてもらう。
なんと!それはイントロのコード進行を変え、
イントロとBメロのテンポを2分の1にする事によって、メリハリをつけていたのだ。
こりゃいい!と思ったオイラは早速、愛ちゃんに聴かせる。愛ちゃんも「カッコいい。これでやろう。」と言った。
早速今村さんにMDを届けて、次の練習でやることに!

こうして3回目の練習は「ハクチュウム」に費やされたのであった。
今村さんは「やっていて面白い。」と言った。これで完全にやることに決まり!
LO−LOVEの場合、大体愛ちゃんが事前にボツだしをする。そしてスタジオでやってみて
今村さんが「面白い!」と言った時点でOKが出る感じなのであ〜る。
こうして「ハクチュウム」というボツ寸前の曲がニッキーによって救われたのであ〜る!
いやはやニッキーには感謝!感謝!
次回は「LO−LOVE新曲危機の巻」(つづく)

今村靴店での練習中のニッキー


2003.4.7.BY WAGAKAFU


すでに第6回のコラム!よくこれだけ書くことがあるな〜、とオイラも感心しているの。

さてさてハクチュウムもどうにか形になったが、ライブへの道のりはまだまだ遠いのであった。
とにかく曲が足りない!さすがに2曲ではライブは出来ないので、新曲を作らなければいけない。
愛ちゃんの声はスーパークールなので、ハッピーな曲や哀愁が入っていたりするものよりも
ハードボイルドタッチなものがよく似合う。なるべく作る時は感情を抑えた曲を心掛けていた。

紅い花を作ってからすでに3ヶ月が過ぎ、オイラも作ってはいるが、これだ!という曲が浮かばない。
そこである日曜日愛ちゃんに来てもらい、10曲ほどのサビをきいてもらい、そこから選んでもらう事にした。
愛ちゃんが選んだのは後に「Shinjuku」となる曲であった。これはフラメンカー今村さんの為に作った曲なので
あ〜る。なんとかフラメンコの匂いを残しつつロックの曲というものは出来ないだろうか、と考えていて作った曲
で、多分この曲がえらばれるんじゃなかろうか、と密かに期待していたのでチョッピリウレシかった。
でもこの曲がフラメンコ的だと感じる人はいないかもな〜。
今村さんはすぐに分ると言ってたけど、ニッキーも最初は分らなかったみたい。

兎にも角にもこれで新曲の軸となるものは決まり、1週間後に締め切りを設けた。
たいがいオイラの場合は鼻歌や外でふと思いつく事はない。オイラはどちらかと言うと一夜漬けタイプ、
自分の部屋に36時間くらいぶっ続けでこもらなければ完成しないのである。
とにかく締め切り日にAメロ、Bメロを作り終えるが自分でもいいのか、悪いのかさっぱり分らない。
なんとも感情を抑える音楽というのがこれほど難しいとは思わなんだ。
イントロのフレーズは感情を抑える日本人らしいフレーズにした。
とにかく愛チャンに聴かせるが、愛チャンもよく分らないらしく、とにかく詞をつけてみることにした。

それと並行してライブハウスへのデモを作るための準備をニッキーとしていた。
ライブハウスは必ずデモを2曲以上持ってきてくれ、と言われるので録音する必要があ〜る。
あんまりみっともない物を持っていきたくないので、なんとか安くあげる方法を考えていた。

とにかく安くデモテープを作るには練習スタジオで自分達で全てやるに限る。やはり安いスタジオでもレコーディングパックはそれなりに金がかかる。
とにかく安くあげるには持ち運びが楽で同時録音が8トラックのMTRを購入する必要がある。
そこでオイラとニッキーは秋葉原のソフマップの中古ショップでROLANDのVS-1680を10万円で購入。これをスタジオに持って行き、そのまま録音する事にした。
それを持ち帰り、ドラムだけ残して後はもう1度録音し直す。本当は1発録りのほうが楽なのだが、まず時間がな〜い。
ギターやらベースやらの音を決めているだけでアッという間に時間が過ぎる。スタジオ録音は時間との勝負なのら。
とにかくドラムが録音出来ればそれでOK!.細かい事は気にしてないし、そこまで凝るのもなんだかな〜、バンドは勢いじゃん、と逃げに走るオイラであった。
基本システムはO3Dをメインミキサーとして、VS−1680と以前から持っていたVS−880(初期バージョン)を使うようにした。
そしてVS−1680をマスターとし、VS-880とマックを同期する。(マックは何か打ち込みを使う場合の為、または使わなくても人が来た時のハッタリ用)
1680にはドラム、クリック、ボーカル、ベース、そして880にはギターを録るようにした。
880にドラムを2chにまとめ、ボーカル、ベースを別chに入れる。それをニッキーが持ち帰り、ギターを録音する。
ある程度のオケが出来た時点で愛チャンが歌を入れ、O3Dで1680と880をまとめるようにした。
これでデモ用のシステムは完成〜!後は録音するのを待つばかり!「道端の迷い人」の録音は次回のコラムで〜。

ところで新曲の詞を愛チャンが完成させて、歌入れしてみると見事にはまった。
オイラはあいちゃンの詞がとてもすきなのだが、この曲は特に好きな詞だった。
かなり速いテンポでしかもドラムンベース。今村さんは聴いた瞬間に気に入った。
ところがドッコイ、ここからがニッキーの死ぬようなアレンジ作業が待っているのだった〜。
次回は「道端の迷い人をレコーディング」(つづく)

録音中のVS1680

2003.4.14.by WAGKAFU