2000/03/25 (Sat) 青森県弘前市 ADVENT HILLS にて 金子健 Trio のライブが開催されました。３月も終わりだというのに前日夕方から雪、それも時折吹雪くという悪天候の中、東北自動車道をひた走りに遥々青森まで．．．そのガッツは、演奏にも溢れ出ていました。

　
繊細でありながら地鳴りのするベース　金子健

　きらびやかなメロディー・ラインに斬新なブロック・コードを織り交ぜ、時にはプッと噴出しそうになるユーモア溢れる引用を取り混ぜ楽しませてくれたピアノ　星野修一
彼の飄々とした風貌と雰囲気から飛び出す暖かくも研ぎ澄まされた音は、必聴必見！

　若手バリバリのドラマー　山口新吾。パパ・ジョーがアイドルという彼ですが、この日は、あの有名なトリオのドラマー　エド・シグペンのような．．．素晴らしいドラミングを聴かせていました。一言で言って『渋い』、そういうドラミング。いやぁ〜、好みなんです、こういうの。リムショットのタイミングと音色、特にタムのリムショットが「こういう音を出して欲しい」という音でスコーンと抜けの良い．．．スネアとシンバル以外は、私所有のブツを使ってもらいましたが、非常に嬉しかったです。

　正統派ピアノ・トリオ、スタンダード・ジャズを気負い無く、しかも、高度に、それも斬新なアイディアと若さ溢れる力強さでグイグイと、そんな感じ．．．名曲「ゴールディング・イヤリングス」で目頭が熱くなったのは、その現れでしょう。これからもドンドン活動して欲しい３人でした。

　次回は、打ち上げの時にリクエストした曲を是非聴かせて欲しいです。はい。