レインの誕生
ある日、インスパイラルカーペッツというバンドでボーカルを募集していることを知りました。
海外にも売出し中のバンドで、これに採用されればプロになれます。
ノエル氏は、緊張しながらオーディションを受けましたが見事落選。
その代わりに、このバンドでサポートの仕事を得ることができました。
ツアーについてまわって仕事を手伝うのです。
ここで、色々な楽器の演奏の仕方をマスターしました。
ちなみに、ノエル氏がサポートに専念するために後に辞めることになる配管工事の仕事は
リアム氏が引き継ぎます。まあ、すぐに辞めちゃうんですが。
インスパイラルのメンバーとノエルは仲良くなり、彼らにあだ名で呼ばれていました。
面白いですよ。なんだか、的を得ていて恐いくらいですよ、このあだ名は。
一本眉・・・・・・。
「おい、一本眉。ギター直しておけよ」とか言った瞬間、
「のえ!」ってぶっ殺されそうで恐いんですが。
ノエルはこのあだ名を気に入っていたかどうか定かではありません。ですが、少なくとも
受け入れてたみたいです。のえ。だって、一本に見えなくもないですからね。
いっぽうリアム氏、失業保険をもらっては
マウンテンバイクを盗んで売りさばいたりしております。
職業案内所に行って、歌手になりたいと職員を困惑させたりします。もちろん、逆切れして帰っていきます。
その頃、ボーンヘッドはギグジー、トニーとともにレインというバンドを作っておりました。最初はクリス・ハットンという人がボーカル
だったんですが、後にリアム・ギャラガーが加わりました。
ギグジーは1971年5月9日生まれ。本名、ポール・マクギーガン。彼は、スポーツ少年でスカッシュ、テニス、バスケット、
サッカーなど何でもこなしたそうです。十代ではボクシングを始めておりました。このボクシングがですね、
オアシスに入ってから非常に役立ったそうです。
彼は、ボーンヘッドにギターを教わりました。ボーンヘッドは、1965年生まれのアイルランド人。小さい頃から、ピアノやアコーディオンを習い、
十代でギターを弾き始めます。
だいたい、レインの時はリアムが歌詞でボーンヘッドが作曲をしていました。ちなみに、リハーサル場所ではマリファナをすぱすぱ吸って
出入り禁止になったりしていました。のちに、オアシスと改名しました。レインというのはビートルズの曲からとったのです。
でも、リアムはノエルがサポートしているインスパイラルズのツアースケジュールに、「スウェンドン・オアシス・レジャー・センター」
というのを発見して、そのオアシスという名前に魅力を感じていました。
「オアシスのほうがいいんじゃないのか」と言って、メンバーも納得したのでした。
このオアシス、四ヶ月のリハーサルで四曲のオリジナルを作り、1991年8月18日にボードウォークというところで初ライブを行います。
それを見物しに行ったノエルがリアムに向かって感想を言いました。
「へたくそ!」
リアムは怒鳴りました。「だったら、てめえがやってみろよ」
というわけで、現在のオアシスが出来ました。のえ。
この時ノエルは24歳。メンバーを集めて、ギターを片手に自分が暖めていた曲を披露しました。
その曲の中には、リブ・フォーエバーも含まれていました。メンバーは、ノエルの才能に驚き、可能性を感じます。
どうして、ノエルはこんなにも素晴らしい曲を作れるのだろう。もしかしたら、凄いことになるかもしれない。
もちろん、これから彼らはたくさん凄いことに合う運命にあるんです。
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