february.03
    
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december.02
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    october


Loose Fur
s.t  cd&lp


>>>drag city

WilcoからJeff TweedyとGlenn Kotche、そこへJim O'roukeを加えたシカゴのスーパートリオLoose Furの作品がようやく届きました。 


Polyphonic Spree
soldier girl/light&day  12"


>>>679, good


cdシングルx2、12"の3フォーマット。なかでも注目は12"。A面はdef juxからの新世代ヒップホップRJD2による'soldier girl'のリミックス!壮大な幸福感を不穏なアブストラクトビーツでもって仕上げた理想的な解体美の在り方がここに。そしてB面は'light&day'をシンプルながら更にシンフォニックにオーガニックに仕立てたリミックスでこちらも美しい出来。ちなみにcd1にはライブ音源、そしてcd2にはbeesによるリミックスが収録されていて気になるところです。


Console
heavy dream  cd&2lp


>>>auditorium


'neon golden'によって電気仕掛けのポストロック/ポップの臨界点に到達してみせたNotwistはメンバー各々のサイドワークも多岐に渡るのですが、その中からMartinによるConsoleの新作がドロップされました。女性ヴォーカルをフィーチャーした歌志向の作品となっていて構成要素にはニューウェイヴからエレクトロ、ポップトロニカ、シューゲイザーまでを内包しています。MotorheadのTシャツにフライングVなジャケットが微笑ましい近頃の愛聴盤。 


The Race
the perfect gift  cd&lp


>>>flameshovel


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Martin Grech
heavy dream  cd


>>>auditorium


今月の驚愕盤。Martin Grechなる20代前半の青年が創り出してしまった楽曲から迸るのは、壮大な空間の広がりをもって渾然一体と聴き手に迫るドラマティックなメロディーとサウンドの寄り添い。例えるとしたら、守りに入らないColdplayというか、'ok computer'の次ぎはこうあるべきだったRadioheadというか・…そんな素晴らしき才気の塊。何者なのだろう、すごく気なる。 


Goldrush
extended play  cd&10"


>>>truck


デビューアルバムに続くニューマテリアルは7曲入りのミニ。やはりというか遂にというかDave Fridmannがミックスを2曲担当。Goldrushの歌に重点を置いたフォーキーでソフトサイケデリックな音楽との相性が抜群に良いのはもちろんのこと、その上でメロディーラインの成熟振りまでも果たしたGoldrush。成長の跡がしっかりと確認できる1枚。続いてはBlack NielsonにもDaveとの幸福な出会いをして欲しいと思いを強くしたのでした。


Lise Westzynthius
heavy dream  cd


>>>auditorium


デンマークで活動する女性SSW のデビューアルバム。ピアノやシンセといった鍵盤楽器の演奏と歌を自身でこなし、他楽器は多彩なゲストミュージシャンによって演奏されています(Diefenbachのギタリストも参加)。優しい音色を奏でるエレクトロニクスの調べと天使のような優しく美しい歌声は、安堵と平穏とを必ずや聴き手に届けてくれる清冽なる響きをもって胸の奥深くへと響き渡っていく。 


Ancient Greeks
the song is you  cd


>>>flameshovel


Dudley CorporationやJoan Of ArseのUSライセンスでスタートして以降、密かに好リリースが続くレーベルの最新カタログは、文句なしに素晴らしいです! ねじれポスト/インディロックをテクニカルでフレキシブルな演奏で展開しつつ、唄心までばっちり披露しています。有り得ないような(聴いたことないような)楽器のフレーズやブレイクがメロディと自然に解け合っていてすごく不思議。心地よい違和感に眩暈がするばかり〜。 


Ent
farewell metropolis/underwater
7"

>>>omnibus


カリフォルニアからの新星4ピース。Don CaballeroやRumah Sakitを思わせるテクニカルでクリエイティブなポストロック・スタイル。前述2バンドと比べて、クセがなく歪みつつも美麗なトーンを響かせるので欧州PR好きにもアピールしそう。ってことでBilly Mahonieっぽいところもありで要注目。 


Charlottefield/Cove
split  7"


>>>johnson family


硬質なポストロック/インディ・バンドのスプリット。昨年のfat catからのデビュー7"が鮮烈だったCharlottefieldは??という可もなく不可もない平凡な曲ですごく残念。一方、裏面のCoveは以前にunlabelからの7"を聴いたときよりも少し洗練されてきていて好印象、dischordに通じるストイックでシンプルな演奏が生々しく展開されています。


Medicine
wet on wet ep  dbl10"


>>>wall of sound


MedicineっていったらばcreationからもリリースしていたUSメタリック・シューゲイザー。徐々に中心人物Brad Lanerのソロ志向が反映してしまって空中分解か?!その後BradはElectric Companyに専念。てっきり解散かと思っていたのですが、ここにきて久しぶりの新曲。女性ヴォーカルをフィーチャーした心地よいブレイクビーツが飛び交う、オリエンタルムードに貫かれた奇才Bradの新機軸がここに。wall of soundリリース。


Lemon Jelly
nice weather for duck!  cdep&7"


>>>xl


アルバムからのシングルカットはB面が名曲となっています。blue noteすら思わせる小洒落たジャジー感のサンプルネタは、何と82年のChicagoのヒット曲'if you leave me now'!イントロのゆったりとしたチルアウト・ビーツで始まり、ストリングスが華やかに彩られ、サビ部分が永遠とループされていく極上の至福感といったら!相も変わらず秀逸なアートワークを含め、見て楽しい聴いて楽しい今月の一家に1枚。


Erlend Oye
sudden rush  cdep,7"&12"


>>>source


Kings Of Convenienceのヴォーカルのソロ。以前にジャケットなしのプロモ盤らしきものもリリースされていたけれど、正式には本作でデビューになるはず。先のリミックス盤「versus」を踏まえてのエレクトロ・ポップはRoyksoppやAirに勝るとも劣らないセンス!そして稀代のメロディーメーカーとしての唄心もばっちり発揮されているからさすがとしか言えません。7"と12"を取ってみても曲が被っていないので2枚買いを薦めてみます。