...... THE COOPER TEMPLE CLAUSE
...... 2002/03/24(SUN) . nagoya club quattro
...... 2002/03/25(MON) . osaka club quattro

本当に楽しみにしてたのよ、THE COOPER TEMPLE CLAUSEのライブ!!
フジには行けなかったし、日本で初めて目撃!
実は私、音源より先にロンドンでライブを見てしまったのですわ。
もうそのライブの衝撃ったら、何て言ったらいいのかーっ!って感じで(...ってどんな感じだよ?!)
ちょっと、この人ら、本当に新人?インディー??
そにかくスゲースゲー言って見てました。
もちろん演奏とか、楽曲とかは今と比べるともっと荒削りだったと思うんだけど
とにかくバンドのかもし出す雰囲気ってのは、今まで見た新人の中でもずば抜けていて
その存在感にただただビックリ。
今TCTCの歴史を振り返ってみると、その時点ではまたEPがやっと1枚出た程度だった訳で。
恐ろしやTCTC...。

その後EPを入手。
正直に言います。本当に正直に。
あれ?こんなんだったっけ?
もっと凄かった印象なんだけどー...ってのが音源を初めて聴いた時の感想。
(ちなみに初EPは"THE WARFARE EP")
さすがに"PANZER ATTACK"はインパクトあったからオオー!って思ったけど。
失望とかじゃなくって、逆に、とにかくこのバンドはライブが命だ!と確信。

さて、本当のところはどうなのか?!TCTC!!

もうメンバーが出て来た時点で、全員異様なオーラ。
一曲目の"DID YOU MISS ME?"のブレイクでもう一気に爆発。
ギエッーッ!コレよー!私が好きなロックバンドはコレよー!
とにかくなりふりかまわず演奏をするバンドって大好きだー!!
物凄いテンションの中でも一際大暴れしてるのがDidz。
私が初めて見たTCTCのライブの最後で、この人、2.5メートル以上はあろうスピーカーから
思いっきり飛び下りてました。
その時から私の中でこの人は「一番勢いアリアリな人」決定。
出て来た瞬間に、物凄い勢いでシンセに頭ブツけてましたが、本人気にせず(爆)
楽器もなにも弾かずに暴れまくってまーす!
そんなあなたを宴会部長に任命。
その暴れ方は、さしずめトイレを我慢してる子供のモジモジっぷりがエスカレートした感じ?
(どんな例えだ...。)

私の目の前にいるのは、きっと写真のみで日本の女子を熱狂させたであろうルックスの持ち主、Tom。
最初"TCTCってどんなバンドよ?!"って話になった時、決まって出てきたのがTomのサブトン(笑)
(楽しいTCTC講座(笑):以前はあまりにも座り込む時間が長かったため、ピンクのザブトン付きでライブをしていた)
そして名字は当時サポートで一緒にツアーを回っていたMUSEのマシュー同様ベラミー。
初めて実際会った時の印象は、身長の低い私から見たら異様にデカく、
ピンクのTシャツを着ていて、そのTシャツの脇の変な位置が破れてて、とにかくボケーッとした人(爆)
中村雅俊もビックリの鬼のようなパンタロン(若い人たちわかりますか?)、そして渋谷の男子高校生も顔負けのパンツ丸出しっぷり、
そして口はつねにパカーッと開きっぱなし。
ライブ中はもちろん、普段もね。パカっと。背が高いから酸素が薄いのか?
ライブ中なんて頭もガンガン振ってるから、いつヨダレが垂れるか心配で心配で。
それがライブになると一転、もしや一番多才?!なマルチプレーヤーに。恐ろしくかっこいいっ!!
一心不乱に頭を振りながらシンセをイジるTom。ギターもベースも弾きます。歌だって歌います。
声は野太いです。
こりゃノックアウトされた人多いのでは?
でもギターに「おさげ」がぶら下がってたのは、一体...。


パンツ丸出し隊、大活躍。


しまった、Tomの説明で終わるところだった。

Tomといい、Kieranといい(あ、Didzもか)、とにかくデジタルの要素が物凄い多いにも関わらず
ライブの印象は、ゴリッゴリのライブバンド以外の何ものでもないのがスバラシイ!
とにかく、コレで盛り上がらない何で盛り上がる?!っていう定番曲"LET'S KILL MUSIC"や"FILM-MAKER"や
"PANZER ATTACK"もモチロン大好きなんだけど、個人的には"THE LAKE"や"MURDER SONG"みたいな
ダウナーなイメージの中に激しさがある曲がたまらなく好きです。ハイ。
特に"THE LAKE"、もうとにかくこの曲の曲から歌詞から何から何まで私は大好きで。
ライブで生で聴いた時は泣いちゃうかと思いました。マジで。

それにしてもDanってものスゴイね。
とにかくギターの腕はピカイチ(死語)!
ベースフェチな私は"PANZER ATTACK"のベースラインがストライクなのですが、
このベース、Didzじゃないって知った時はコケました(笑) Danだったのね...。
"BEEN TRAINING DOGS"のイントロもシビレますー!!
あ、あと、あと"DEVIL WALKS IN THE SAND"のラスト近くでDanのかけ声とともにブレイクする所とか!
(ウワサでは、東京ではこのかけ声日本語でイチニイ...!ってやったとか?!)
あー、オモシロオッサン(注・間違いなく私より年下)とか言って申し訳ない、Dan。

忘れてはいけないのが、フロントマンBen。
本当に日本語、よく喋る。
来日したバンドにありがちな「アリガトー!」とか「コニチワ!」とかのレベルではないね。
「ツギノ キョクハ WAY OUT WEST デス」おおー。言えてる言えてる。
曲終了後、「イマノ キョクハ WAY OUT WEST デシタ」ギョエー!応用きいてるよー!!(笑)
見事なまでに全てのMCを日本語でするBenに大ウケしてると、後ろでJonもものすごい笑顔でBenを見守ってました。
急にほほえましくなるTCTC(笑)
やはりタンバリン破壊してましたね、Ben。
あの勢いのタンバリンあたったら、絶対死人出る。
フロントマンのオーラってあるのね、やっぱり。

しっかし一番笑ったのは"DIGITAL OBSERVATION"の時のDidz。
曲が始まってるのにウロウロウロウロ。
ステージ袖から出て行ったかと思いきや、ビール缶3つ抱えて戻ってくるわ、
急にダラーンと指くわえて寝そべってみたり。くつろぎ過ぎー。
アンタは上野のパンダか。
オイオイオイーとしばらく眺めてて(大阪はDidz前だったので、目の前にパンダDidz)
あ、目が合ったと思ったら、ウインクされた(爆)
この人出てるわ、フェロモンが...。
そんな色物担当(爆)な彼もベースを弾く姿は限り無くカッコ良すぎ。
嫁にもろてー!って感じです。(ごめんなさい、私が色物でした...)

Kieranも決してジミじゃないんだけど、なんせ他のヤツらが度を超してるから(笑)
"DIGITAL OBSERVATION"でのマイク朗読はウケました。
コレはテープじゃダメなのねー。

とにかくライブ中は目つぶって頭ガンガン振ってるだけでとてもシアワセ!!
気が付くと自然にKieran同様頭を振ってしまうんだな、コレが。
でも、あ!イカン!目の前で圧倒的なパフォーマンスが繰り広げられてるんだった!!と
慌てて顔上げたりして。
全員が全員ものすごい勢いの動きなので、何台もカメラ回してマルチビジョンとかで見たら
オモロいでしょうね。
ライブ中も、あーもう目が足りねーっ!!って感じでしたから(笑)
やっぱりね、ライブには視覚も必要でしょう。
耳からの衝撃、それに目からの衝撃がプラスされて全身で感じる臨場感がライブの醍醐味。
よく男は「女はルックスの話ばっかり」とか言うのを聞くけど、
ルックスなんて良いに超した事ないだろう。と、私は思うのですが。
そりゃ顔だけで好きになって、音楽はどーでもよくって、ライブ中もキャーキャー
言ってるだけってのは、どーかと思う、実際。
タレントやアイドルじゃないんだから、どれだけルックスが良くても
やってる音楽がどーでもよかったら、本当どーでもいい訳だし。
男の人がTCTC見てどう思うのかな。
でもライブの奥深いところは、ただ音楽が完璧でも全然ライブが面白くないバンドもある。
ただ単に音源の再現だったり、それがたとえ完璧な演奏だったとしても、全然ダメって事ね。
もし音源が最高のバンドとライブが最高のバンドがあったら、私は後者を取る!。
そりゃどっちも最高なのが良いんだけどさ(笑)

あああああ、コレ書いてたら思い出して、またライブ見たくなってしまった。
終わったばっかりだけど、早くまた来日してくれないかなー?!
...っていうか、私が行ったる!UKに!!


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