これからDATトレーディング&CDRトレーディングを始める方に
田中昌也氏からの助言!その1Pat's Delight 田中さんのHP
DAT デッキは、SCMS (コピーガード) キャンセルのついたものでも、『定価で』10 万からあります。もう一個のデッキでも『定価で』8 万もすれば充分ではないかと思います。
仮にこれに CD プレイヤが必要としても『定価で』4 万もすれば充分では? 最後にカセットデッキもつけるとして、これも『定価で』 8 万もあれば充分でしょう。なので、10+8+4+8=30 万、アキバやヨドバシで、ゼロから全部揃えても 21 万円。はじめにラジカセしか持っていなくても、これだけ揃えれば DAT トレードがばっちりできちゃう訳です。
オーディオ好きだったら、CD プレイヤ/カセットデッキ/DAT デッキのどれかを 1 つか 2 つ持っているでしょうから、SCMS のはずせる DAT 10 万プラスアルファで 15 万あれば、すぐ始められると思います。
ただ、それでも 20 万とか 15 万って大きなお金なので、いっぺんに、というのはなかなか難しいでしょうし。
また、結婚していたり子供がいたりとかあると、生活費とかいろいろかかりますから、既婚者は、少しずつ計画的に工夫しながらやる必要があるとか、そういうところは難しいでしょうね。
ただ、60 万っていうのは、やっぱりハテナです。次に郵送費やテープ代ですが。250 公演平均 2 時間で、テープが 250 本。一本アキバで 350 円程度として、250*350 で 9 万程度。一回 8 本のトレードで、海外に 8 本でも 500 円程度でおくれるから、250/8*500 なら 1 万 6000 円程度。仮に一年で 250 公演分 (大体 Zep のテープ全部に相当) 集めたとして 11 万円で充分な計算になります (勿論誤差はありますが)。で、この計算だと 31.25 回のトレードを一年のうちにする計算ですが、実際には忙しいから月に 1 回ぐらいの方がいいし、多くても月 2 回で 最高 24 回ぐらいしかトレード出来ないんじゃないかなぁ。
普通の社会人は。ちなみに僕は今年 15 回のトレードで、約 70 公演分ぐらいです。(これから来る予定を入れても 100 公演には満たないと思う) これに仮に一公演平均 3 時間としてもテープの本数は 1.5 倍なので 150 本。勿論、一番暇な時期とかは、恐らくこの倍はやっていたと思いますが、そんなこと出来たのは1996-1997 の間の一年ぐらいです。
つまり結婚する前、子供が出きる前で、体を壊して残業なしの指定を会社から受けていた時期です。なので、50 万もハテナです。
僕は以前、沼田さんのところでテープトリーやったときに、機材リストを出したことがあります。そこでは確かに定価 15 万の DAT デッキ 2 台(Tascam)、定価 10 万円の DAT デッキ 1 台、(Tascam)、定価 10 万の DAT デッキ 2 台(Sony)、定価 7 万の DAT デッキ 1 台(Sony, portable) という機材リストをのせました。
CD プレイヤも 12 万のものでした。カセットデッキは 15 万かな。(Tascam) ただ、これらの機材にはそれなりの事情と経緯があります。
もし、これを参考にされたなら、元々はトレードが目的の機材 ではないので、金額的にも台数的にも当てはまりません。もともとは、僕は家をレコーディングスタジオにしていた人だったので、カセットデッキはミックスダウン用のマスタリングの役割を持っていたんです。その上、速度調節が必要だったからどうしても高めの機種で Tascam とか。
DAT に乗り換えた後も、今度は DAT にマスタリングの役割が必要なので、ポータブル (バンドの練習やライブ録音用) と据え置きと別々に必要だったとか (というか、1 年後に据え置きを買い足した)。
実際、こんな台数になるまでは、何年もかかっているのです。(経緯を書いたら、この mail の 3 倍ぐらいの量になりそうなので省きます) 今は、カセットデッキ以外は全て生産終了のカタログ落ちした機種です。あと、時間は確かに必要ですが、僕の経験では、暇人でないとできない、というほどのものではありません。
僕の場合もトレードよりから。ということで、要するにわざわざトレードのために時間を作り、機材を揃えるお金をかける、あるいは揃えるための資金計画をたてて地道に揃えるなり、場合によっては家族の理解を得る努力をしたり、そんなことまでして、トレードをするのかどうか、が、問題になるのだと思います。
こうなると好き者の世界ですから。ただ、一方で、海賊盤 CD の情報を掻き集めて、厳選して一番よさそうなもの買っていったり、あるいは出るもの全部買うとかするならば、それよりかは確実に少ないお金と労力で、いろいろと聞けることは事実なのです。
そういう訳で、僕がトレードの紹介として一番始めに勧めるのが友人との間のトレードです。
気軽なトレードで、海賊盤購入の出費を押さえたり、買い逃したものを揃えたりとか。共同購入みたいなことしたりとか。(購入の分担決めるとか) そのように How To 的にトレードを紹介するということは、別のところでやっていたので、プラチナペニシリンでは日記風にその時その時のイベントを書いていますが、僕が人にトレードのシステムを紹介する本来の目的は、いわゆる本格的なトレードというよりかは、そういうところにあります。
いきなり、見も知らぬ人と、トレードというのを勧める気はありません。ここいらへんを、もしゆうさんのホームページで補足しておいて頂けると助かります。僕も次回以降の原稿で、気が許せる人との、気軽に音楽を楽しむ手段としてのトレードを、もっと強調するようにして行こうと思います。
ではまた。田中昌也氏からの助言!その2
Q: CD-Rのトレードを計画していますがどうでしょうか?
目的をはっきりさせれば、機材は絞り込めますよ。
例えば、買い逃した限定盤の海賊盤 CD を集めたいとか、あまりにリリースが多いのであんまりお金をかけずに海賊盤 CD を聞きたいとかなら、CD-Writer 1 台買えば、すでにある CD-ROM と計算機で、CD>CDR も CDR>CDR もできますから、経済的ですね。Windows なら定価ベースでソフトハード揃えても、15 万円ぐらいで済んじゃうかも知れません。ちょっと寄り道しますが、Mac だともうちょっとお金がかかっちゃうんですよ。CD イメージコピーできるソフトが少ないんで。CD や CDR から CDR を作るときは、CD イメージをそのまま読み取れるソフトで読み出して、CD イメージをそのまま焼けるソフトで焼くようにした方が安全そうです。
Mac だけの問題かも知れませんが、以前、一曲ごとに読み出すソフトを使ったら、CD 上の情報単位のフレームという単位があるんですが、曲の最後の 1 フレームが落ちていることがありましたので。ただし、ゆくゆくは、CD 化されていないものとか、テープを集めたいのなら、はじめに DAT の方が良いです。
プラチナペニシリン(表紙からリンクしてます)の原稿に書きましたが、CD-R と DAT では、テープ集めを中心にするなら、DAT の方が圧倒的にポピュラーなのです。 ですから、テープを手にいれる手間を考えると、はじめから DAT でやっておいた方が後が楽です。どういうことかと言うと、例えば 2/28/70 とかは Master>DAT (本物のマスターテープから DAT に直接落したもの) が出回っていますが、CDR のトレードだと、DAT を持っていてCDR に焼ける人がいないと手にはいりません。ここでまず苦労します。比較的楽に手にいれる方法としては、DAT を持っている人は、まずアナログカセットを持っているので、ここで、1 gen 落ちることに我慢して、Master>DAT>cas 1st となって 1st gen のアナログを手にいれて、自分で CDR に焼くことになります。
こういった CDR は当然 Master>DAT に比べ、敬遠されてしまいます。
また、仮に Master>DAT>CDR を手にいれることができても、DAT に乗り換えた時に、Master>DAT>CDR>DAT もあまり喜ばれませんので、(何故なら、はじめの DAT が 48 kHz サンプリングされていれば、一度 CDR のパスを通れば 44.1kHz サンプリングになってしまいますから、CDR の方が敬遠されます)僕も、はじめは、そんな細かいことこだわってなかったんですけど、こだわってないでいると、いつまでたってもいいテープが手に入らないんですよ。随分、そこで苦労しました。目的や目標を具体的にどのようにしたいかは、いつでもご相談いただければお話ししますので、お気軽に e-mail 下さい。
なお、僕自身、ここ数年全く海賊盤 CD を買っていないので、るなぱーくさんやゆうさんが僕とトレードして、CD になっていないテープや CD よりも音の良いテープを聞く可能性があるんです。
あの、HANA HANA の青柳さんも、はじめは僕とは CD だけでトレードしていました。今じゃ、David Fox から 1st>DAT の soundboard テープを引き出したりもしています。とにかく僕が何か言えるとすれば、楽しむことを第一に考えましょうということです。
ただ、その延長で、トレードで聞きたいものに目標があるのなら、それをある程度視野にいれておいた方が、手戻りが少ないので、目標をはっきりさせておいた方が良い、ということです。
参考サイト(実際のトレードはサイト情報で確認してください)
Pat's Delight 田中さんのHP
LED EPPELIN Bootlegs SiteZ ここは基本でしょう
海外トレード参考サイト
Ronnie Blazev's Zep List
Ken Jenkin's Zep List
Dan Hanley's Zep List
Walter Brokowski's Zep List
Joe's Zep Video List
Laurent Hotte's Zep List
Tim Sweeney's Zep List
Clint Minter's Zep List
Eric Fallas' Zep List
Ed Zeppelin's Zep List
Chris Barbero's Zep List
Tor Trader's Zep List
Mail Paul Groleau for his list
Walter Murray's Zep List
Drew's Zep List
Kevin's Zep List
Vince Hudon's Zep List
Nick A's Zep List
Natel's Zep List
Larry Wolf's Zep List
Frederick Grieve's Zep List
Kris Krueger's Zep List
Pat's Delight from Masaya Tanaka
Jeff James' Zep List
Chas Stumbo's Zep List
J.R. "Beerman" Sroufe's Zep List
Scott Hutchinson's Zep List
Larry Burnett's Zep List
My Led Zeppelin List
また、最近はCD−Rによるトレーディングが主流になっています。
CD−Rによるトレーディング参考サイト(他にもあるけどリンク禁止だったりします)