ストーンズファンの主張

 

「ミックはいつになれば立派な大人として社会に認めてもらえるか」

 

MOJOさん

ミックはやはりミックである。いくつになってもミックはミック。昔も今もミックである。

 

ミックジャガーの存在を知らないイギリス人はいない。

私が以前住んでいたRICHMONDではミックネタが尽きない。

 

10年前に私がRICHMONDの某大学に通っていた際、事務のオバさん(50代半ば)は60年代当時、グループサ

ウンドのひとつTHE ROLLING STONESに熱を上げていたようで、断然ミックのファンだったらしく、

当時はミックの追っかけをしていたとの事。

貴重なSTONESのRICHMONDでのデビューライブの会場にもいたらしい。

当時彼ほどSEXYな男性はこの世にいなかったらしい。

まったく彼女の当時の経験談は羨ましい限りである。

 

別の話だと、同大学の職員の子供とミックの子供が同じ幼稚園に通っていて、その時のミック目撃談もおかしかっ

た。

子供のお遊戯会の席で、ミックと妻ジェリーホールが登場。

無論、廻りの親達はみんなミック登場を興味本位で眺めていたらしいが、ミックはROCK STARである事を忘れ、

子供のビデオ撮影に余念が無く、すっかりオヤバカを披露していたとか…

 

ミックがRICHMONDに引っ越してきた当時、地元の地方新聞も大々的にこの話を一面に取り上げ、

「ミックがRICHMONDに帰って来る。ミック曰く、ストーンズのデビューがRICHMONDだけあって、彼には思い入れ

の深い場所だ。」等、すっかり街のパブでも何処でもその話題でもちきりだった。

酔っ払いの間でも当時出る話題はいつもその話で、その中に私もいた訳だ。

ミックは英国内でも一番テムズ川の眺めの良い、一等地に家を構えたのだった。流石、世界のミックである。

 

私にも自慢のミック目撃談がある。

80年代はやったユーリズミックスのデイブステュアートのソロライブでの事である。

私と家内はライブが終わった後、デイブに握手をしたいが為、出口で、デイブの登場を待ち構えていた。

新聞記者も沢山張っていた中、出口から疲れきったしわくちゃなオジさんがうつむき加減に出てきた。

何をかくそう、ミックであった。

カメラマンがカメラを向け、シャッターを下ろそうとした瞬間、この疲れたしわくちゃうつむきオジさんはいつものポー

ズをさっと決め、ROCK STARに変ったのである。

流石、ミック。疲れていてもプロである。

 

ここで余談ではあるが、ミックの前妻ジェリーホールの目撃談も… 

これもデイブステュアートのロンドンの某大学での音楽論の講義を観に行った際、ジェリーさんもこの講義を観に来

ており、ジェリーさんは私と家内の前に座りました。

背の高い美人で、金髪も長い。私はうっとりしてしまい、デイブの講義どころではありません。

講義の後、野次馬根性を出し、恐る恐るジェリーさんに声をかけ、ジェリーさんとミックを褒め称え、その後、記念

写真を撮りました。忙しい中にも関わらず、ジェリーさんはいやな顔一つせず、我々の熱い気持に答えてくれまし

た。

流石ジェリー。ミックは良い嫁さんを当時はもらっていたんだと思いました。

 

ミックはSTONESには本来似合わない人材だと私は思う。

何せ中流階級出身、また超インテリであるからである。

LONDON SCHOOL OF ECONOMICS卒であるミックは、英国でもそれなりに一目置かれており、ただのロック

バカでは無い事は誰でも知っている。

また彼の話す流暢な英語はその育ちの良さが良く出ており、本来ロックバンドではなく、どこかの大手銀行でも勤

めていそうな感じさえある。

ミックは英国の英雄であった。

それが、前回の隠し子騒動ですっかりエロジジイとして、新聞に取り上げられたのは非常に残念である。

 

何処の馬の骨かわからない女性との間にできた子供の疑惑が起こり、

またミックのその非常に大人気無い発言の数々にイギリスの人々は呆れたのである。

 

そのはらませた女性との関係を否定していたのだが、生まれてきた子供がミックの子供の頃にうりふたつ、DNA

鑑定で間違えなくミックの子供であると認めざるを得なくなった。

しぶしぶミックの財産をその子供に分け与える事で解決。

 

その後のジェリーとの離婚問題で、ミックはジェリーとは新婚旅行に行った先で披露宴をしただけで、英国では結

婚の籍をジェリーとは入れていない。

よって、ジェリーに対する慰謝料は払うつもりは無いと…

 

裁判に持ち越され、結局ジェリーには慰謝料を払うという結果に…

その時の新聞の見出しが"I Can't get no Satisfaction"。

これが英国流の捕らえ方でありました。ちゃんちゃん。

 

その後のミックは卑怯な金持ちという報道が目立ち、私は非常に残念に思いました。

ミックはいつになれば立派な大人として社会に認めてもらえるのであろうか。

 

追:最近の英国でのミックの報道は、その殆どがミックの美しい娘達の報道ばかりで、娘がモデルデビューしたと

かの話で、デレデレお父さんの記事ばかりです。

一度その娘のボーイフレンドがロックバンドのバンドマンだったらしく、ミックは娘さんに「ロックは不良のやるもの

だ。わしゃ認めん。」等、ミックの人間性をフォーカスしたものが多い。

 

つい先日も今回のミックの映画と新譜の宣伝も含めて、ミックの1時間特集ドキュメンタリーがあり、その中でミッ

クは「当時のバンドマンは今では60年代の過去の栄光をパブでよっぱらって自慢して話しているヤツばかりだ。

俺は違うぜ。俺はまだやらなければならない事が沢山あるのだ。」と話しており、ジムで筋肉トレーニングをしてお

りました。流石ミック。侮れませんね。

 

 

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