ストーンズファンの主張
「ストーンズは60年代で死んだ。」
MOJOさん
あれは何年ぐらい前の事だろう。
ストーンズの熱狂的ファンの友人と話をしていた時、単純に私が感じていた事を彼に伝えたら、私の言い方が気に
触ったのか、その場で大口論となり、それ以来、彼とストーンズの話をする事はタブーとなり、現在では音信不通
である。
思うに何故かストーンズファンの人は屁理屈な人が多い。
私も多分その中の一人と考えられる。何故か。
ストーンズは何故ファンの人を屁理屈にさせるのか。分からない。
たかがポップカルチャー、ロックカルチャーの歴史の中だけでの存在である。
70年代に入ってから、ミックもキースも60年代当時の繊細な詩と曲は既に書けなくなってし
まい、だんだん新しい曲は、詩の世界やメロディーよりも、だるいノリ重視となり、キースのギ
ターのリフばかり重んじられて、いわゆる曲を書くこだわりが手抜きになってきた、と私は思
う。
よって私にとって60年代以降のストーンズの楽曲は全て駄作である。
ずばり私の意見に反論をされる人達が多い事は百も承知だが、そんな事はどうでも良い。
60年代にストーンズが音楽を楽しむよりも、70年代以降のショウビズとしてアメリカのマーケットの重要視した戦
略時から、スタジアムバンドになった時から全て終わりである。
ミックもキースもお金に目が眩んで、その時にその才能は死んでしまった。
ブライアンがストーンズに失望しながら死んでしまった理由も良くわかる。
最近のイギリス音楽シーンでは、ストーンズのトリビュートバンドが幾つかあり、当時のファンの人、新しいファンの
人、それぞれ入り乱れてストーンズの幻を楽しんでいる。
そこには死んだはずのブライアンの姿もある。
お客は勿論このにせ者ストーンズをとても楽しんでおり、私も本物のストーンズより百倍楽しんでいる。
その偽者ストーンズのソングリストの殆どは60年代の曲が中心であり、それ以外はBROWN SUGER、
START ME UPぐらいだ。
何故60年代の曲が中心なのか。
答えは簡単である。イギリスではストーンズの曲のリクエストは殆どが60年代のものが圧倒的に多いからであ
る。特にRUBY TUESDAY、YOU CAN'T ALWAYS…、SYMPHATHY FOR THE、等お客は気が狂った様に、
何かに取りつかれた様に、踊り狂って盛り上がっている。私も盛り上がっている。
なぜ人は60年代の曲で盛り上がるのか。
答えは簡単である。楽曲が良いからである。メロディーが良いからである。
結論は、私にとってのストーンズは60年代で死んだ。ただそれだけの事である。
私にはなぜ友人が怒ったのかが未だにわからない。
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