プロレスラー列伝2
HHH物語
グリニッジの貴族様。
HHH――(トリプル・エイチと読む)の本名(?)はハンター・ハースト・ヘルムスリーであった。
長すぎるので、略してHHHなのである。
彼は英国はグリニッジのお貴族様キャラとして登場した。
なんでグリニッジなのか不明。また勝手にヘルムスリー卿とか、呼ばれていた。
*グリニッジの貴族。これは調査の結果、やつがコネチカット州グリニッジの出身だかららしい。
米国にもグリニッジってあるのか。
私はロンドンの近くしか知らなかった。ダッドリービルの公爵夫人みたいなものか。>ステイシー
優雅時代のHHH
あの頃はHHHもハンサムだった。シワも少なかった。
まるで王子のような波打つ金髪を肩まで流し、
優雅なお辞儀(昔のオスカル時代のような貴族の礼)を、意味なくやっては、
観客のヒンシュクを買っていた。
その彼がブレイクしたのは、たしかイメチェンしてからである。
顔はシワシワになり、体つきはまるで猿人のように、
衣装は貴族様のローブから、
ヘビメタ・バンド(しかも80年代のメイデンとかモーターヘッドのようなもの)に変った。
性格も悪くなったようだ。
今離婚闘争で揉めている妻と結婚したのは、なんと相手を眠らせて、
ドライブスルー式の結婚式場(アメリカにはこんなのあるんですね)で、
女の声音を使って司祭をだまくらかして、である。
HHHはショーン・マイケルズが作った、ディスジェネレーションX
(ジェネレーションの落伍者、という意味らしい)に入っていた。
略してDX。
そこでマイケルズを追い出して、ナンバー1に登りつめる。
チャイナ、という男顔負けの肉体を持つおねいさんもメンバーだった。
(その肉体は世界9番目の不思議、とか言われている)
チャイナはもともと、HHHのボディガードだったのだ。
彼らは好き放題の悪ふざけと、悪を尽くすのであった。
チャイナ
チャイナは女性だったが、なまじの男よりずーっと強くて、
女子王座には見向きもせず、男に伍して戦っていた。
そのチャイナ、私生活ではHHHといい仲だったらしい。
しかしついにチャイナがHHHを裏切る日がやってきた。
その頃、HHHマットでは、オーナー・ビンス・マクマホンの取り巻きからなる、
コーポレート軍団とDXが抗争を繰り広げていた。
チャイナは、まさかのコーポレート入り。
その後、DXは加入と分裂を繰り返し、血染めの歴史を続けてゆく。
兄、アンダーテイカーから共闘を誘われていた、ケインに対して、必死に説得に当たったXパックが、
その後ご用済みになったケインを追い出したのも、その一環である。
嗚呼、なんとひどい男なんでしょうか・・・Xパック。
しかし、HHHすらも、仲間を裏切って、まさかのコーポレート入り。
裏切りと破壊のDXはなんとなくフェードアウトし、次なる物語は、HHHの結婚とその崩壊である。
オーナー、ビンス・マクマホンさんは億万長者で、「WWFの悪の帝王」として知られていたが、
その一人娘のステファニーは純真でかわいい女の子だった。
そのステフの恋のお相手は、テストという、かなりしょっぱいプロレスをするレスラーであった。
テスト
テストはレスラーとしてもまだまだだし、モトリークルーの元ボディガード、
というマクマホン・ファミリーにとってあまり好ましくない経歴もあって、二人の交際は反対されていた。
しかしそれも乗り越え、幸せそうに結婚式の衣装選びをする二人。
そして式の当日。
結婚式は当然リング上で、観客と、世界の視聴者が見守る中で行われた。
と、そこに。会場特設スクリーンに映し出される映像。
そこには昨夜、ステフを誘拐したHHHが、
彼女を薬で眠らせラスベガスのドライブスルー式の結婚式場に赴いている姿があった。
HHHは、まるで腹話術師のように、新婦の誓いの言葉を述べて、立会人の目を晦ませていた。
つまり、彼らの結婚は法的にも有効なのだ。
愕然として、泣き叫ぶステフ。
父ビンスは離婚を賭けて、HHHと対戦。(しかし弁護士立てた方が早いと思うが)
ビンス
あと一歩でビンスの勝利、というところで、ステフは父を裏切りHHHに味方する。
ビンスは血まみれでマットに沈んだ。
一夜明けて・・・
嗚呼、なんということであろうか。
昨日までの可愛くて清純な令嬢から、ビッチ風のメイクと衣装に変身したステフは、
HHHの胸に抱かれているではないか。
ステファニー
「パパは今まで、私のことを利用ばっかりしてたわね。
私が誘拐されたのは2度目だけど、(1度目の犯人はアンダーテイカー)
前のはパパが黒幕だったわね。私、傷ついた・・・・もう好きなようにはさせないわ。
今回の誘拐は、実は私がHHHに頼んでやってもらったのよ!」
という、衝撃の告白が!!ついでに
「夜のHHHはサイコ−なのよ」
テストの立場って一体・・・チーン。
これこそが、その後ロック様をして「1晩2ドルの女」と言わしめるステフの誕生であった・・・・。
極悪夫婦となったHHHとステフは、その後悪の独裁政権を築くのであった。
ステフは元オリンピックの金メダリストで、あまりにもメダルを見せびらかすので、
みんなに嫌われているカート・アングルと不倫疑惑を起こしたり、
胸にシリコンを入れてジェリコにバカにされたりした。
カート・アングル
ジェリコの得意なご当地ネタ(カリフォルニア州より中継)
「今日のステフはさぞご満悦だろう。なにしろ本場”シリコン”・バレーから中継だからな」
HHHはHHHで、ストーンコールド轢き逃げ犯の黒幕になったりしていた。
ストーンコールドさえいなければ、主役でいられるという理由からであった。
しかもそれを、自慢げにマイクアピールする始末。
激怒するストーンコールドのはげ頭からは湯気が。
ストーンコールドの後頭部
その後私利私欲のため、皆のチャンピオン・ロック様を追放しようとしたり。
しかも抗争してたはずのビンスには、逆タマ男のサガか、ヘコヘコするし。
嗚呼、なんて悪いやつなんでしょうか。
追放されそうになったロック様
一番かわいそうなのはテストで、ただの被害者なのに、極悪夫婦にこき使われた末、
リンチされて鼻の骨を折ってしまったのである。
HHHの絶対政権は長かったが、ジェリコと戦っている時に、
膝の四頭筋断裂という、聞くからに痛そうな大怪我をし、
長期欠場に追い込まれてしまう。8ヶ月にも渡る、辛いリハビリの日を支えたのは妻のステフであった。
ともすれば自暴自棄になるHHHを優しく慰めた励ました。
これは美談である。
しかし華々しく復帰したHHHは、わがままで口うるさい妻に次第に嫌気がさしていくのであった。
夫婦仲の冷えたことを気に病んだステフは偽装妊娠し、
これにはHHHも大喜びしたが、診察した医者は実はニセモノだった。
激怒し、離婚を言い渡すと、ステフは「あんたの生涯年収の半分をむしってやる」と逆襲する。
泥沼のような離婚闘争は、いつまで続くのであろうか。
そして、ゲイムの行方は。
BGM:The
Game By Moterhead
HHHのあだ名はゲイム。WWFマットで起こるすべてのことは、俺の手のひらで行われるゲイムのようなものだから、とゆう理由の自信のあだ名。
【参考】HHHの決め技はペディグリー。(そお、ペディグリー・チャムのペディグリーです)
血統、とかいう意味で、貴族キャラのときに出来ました。(笑)
しかし、股に相手の顔をはさんで、跳び落す技のどこが血統なんだか(微笑)
きまった!ペディグリー
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