2001.05.02 JILS GIGS 『BLANC NOIR』SPECIAL

「約束の日/2001」赤坂BLITZ


1.SADNESS

2.SOLVED

3.TODAY

4.STAY

5.ソリチュード

6.残想

7.体温

8.Play

9.Re:play

10.KISSxxx

12.Suspisious

13.棘

14.神の声

15.Re:vive

16.MYDEAR

-Enc1-

17.YOU

18.心の音(ライヴバージョン)

(追憶-Nostalgia-)

-Enc2-

19.追憶

20.赤い花

曲順あやういです。特に12〜15あたり。 

5月にしては寒い日だった。
まさかこのバンドでBLITZに来る日が来ようとは。(笑)
メンバーがBLITZのステージに出て来る瞬間を思うと胸が高鳴った。
どんなステージになるのか。
純粋に楽しみだった。

開演30分押しで、7時スタート。
ステージにかかった幕にメンバーの映像が映し出されて、
曲が始まった瞬間幕が下り、1曲目はアルバムの1曲目に入ってる舜くんの曲で「SADNESS」
前半のアップテンポな曲の選曲はいつも通りだった。

メンバーの衣装は、
徹さんは黒髪に赤のウイッグ?をつけて、シースルーの長袖の上に赤いノースリーブを着て短パン。
(後からわかったけど、フトモモまで見える本当に丈の短い短パンでちょっと引いた。笑)
蓮さんはフェトウスのメッシュパーカー(青)でサイバーチック。(笑)
まりきはチビT(絶対レディース)にハンドレットクラブの髑髏柄のボンテージパンツ。
舜くんはnofutureのパーカーに短パン(注:彼はひざ丈)ラヴァーズのリストバンド。
そしてメイクが珍しく薄い!男らしくて格好良かった。
幸也さんは白シャツに赤ネクタイ、ロングジャケットにレザーパンツで髪型が微妙にウルフカット。
それで少し逆毛入れてた。幸也さんもメイクがすっぴんに近くて、これが超可愛い。
それと、この日はアルバムでキーボード弾いてくれてる哲士くんが、サポートでキーボード弾いてました。
衣装は素肌にスーツでクロスのチョーカー。なんだか昔の幸也さん風。
(衣装のことはMCのときに幸也さんに突っ込まれてました)

「SADNESS」〜「STAY」までアップテンポな曲が続いて、その後にMCが少し。
マリキの曲「SOLTUDE」「残想」と、メロディアス系な曲を2曲やった後、
「体温」「play」「Re:play」と静かで激しい系。

その後に恒例のMC、「もう逢えないその人との、最後のシーンを思い出して書いた曲です、KISSxxx!」
ここから後半戦はずーっとヘドバンする曲が続きます。
KISSxxxの後に徹さんの新曲「suspicious」
この曲はイントロと間奏が3拍子なので頭振るリズムが楽しい。
ファンもライブで始めて聴く割にはこの曲で凄く盛り上がっていたと思った。
「棘」と「神ノ声」あたりでは、前の方はかなり押しが強くなります。
「Re:vive」に入る前に私は下がって、この曲はヘドバンするけどどっちかていうとメロディアス系なので
手扇子したりして柵の前で私は聴いてました。

「俺達は、今回はそー簡単には出て来ぇへんからな!」
「期待された、アンコールなんて。(笑)」
とかなんとか言って本編ラストの「MYDEAR」 ライブだといつも、イントロのギターが気に食わない。
もっとアコースティックに!と思う。
この曲はファンを煽るっていうよりメンバー同士楽しそうにしています。(笑)
最後のサビの前の「もうこのままでいれず心さえ♪」っていうところとか、5人全員凄く可愛い。

メンバーがはけて20分くらい?経ってからまず哲くんが出て来て
「そんなんじゃ、メンバー出て来ぇへんでー?」とボソッと言う。(可愛い…)
それから徹さん、蓮さん、まりき、舜くん、幸也さん、の順で出て来て「YOU」
その後、MCも兼ねたメンバー紹介。

「まりきがJILSでライブを始めた最初の頃、ライブの前日に『眠れない』と電話をしてきた」とか
「新曲をやろうとすると、蓮はいつも『マジっすか!?』とか言いつつ、最後は一番
アツくなってる」
「徹くんはそういう時、『幸也さん、俺…裸になった方がいいですか?』って。(笑)」
「舜は、そういうときはもうちゃんと、こう…あぁ、アーティストだな、って思うよ。(笑顔)」
そこで舜くん「俺のギターは幸也さんが歌うと魂が入るようになってるんです。」と。(笑)
幸也さん、それでめっちゃう嬉しそーだった。
「音合わせてる時とか、最初タルそーに弾いてるんだけど最後は凄くアツくなってる。
え?ライブですか!?みたいな(笑)…そう、君らの知らないところで、舜は毎週ライブしとるよ。(笑)」
そして、サポートでキーボード弾いてくれてる哲士くんを紹介。
アルバムのレコーディングの間、哲士くんが幸也さんのところで寝泊まりしていたらしく
「1ヶ月くらい同棲生活を送ってた。俺が帰ってくると普通に『おかえりなさい』とか言うんやで!」
「あ、なんかおまえの衣装…それ、俺っぽくないか!?」などなど。
幸也さんのMCの間、哲士くんは照れながらも始終笑顔でした。(笑)

で、アルバムに入っているインストの曲「心の音」をライブバージョンでやってみる、ということだったんですが
3回くらいしかリハやってないとのことで。(笑)
この曲で幸也さん、なんとギターを弾いていました。
イントロとサビと間奏のところだけ、コード押さえてるだけだったけど幸也さん頑張ってた。
手元を見ないと上手くいかないらしく途中でマイクから口が外れたりしてたけど(笑)
ギター弾きながらちょっと猫背で歌う幸也さんは最高に素敵だった。
照明も白系で明るくて、ライブバージョンいいな、と思った。
そして幸也さんの新曲「Sin」 は、JILSにしてはちょっと意外な感じの曲。
メンバーが成長していないとこの曲は出来なかったんじゃないかな、と思った。
ラサみたいな「聴かせる」かんじの曲。

「追憶」のインストが流れてメンバーはステージから去って、みんなで合唱。
アンコール間に幸也さん誕生日だからバースデイコールしてる人もいた。
その後出てきた幸也さんは
「なんかもっと他にあるやろ、俺達の歌を歌うとか。もっと合唱しやすい曲あるやん、神ノ声とか。(笑)」
「それにもう、ハッピーって年やないし。」
と否定的。(笑) …ヤッタ!
それで誕生日にまつわるMC、
昨日の夜仕事してたら12時過ぎてて、一緒に仕事してた人たちとコンビニ行ったら何も無く、
「21世紀最初の誕生日に食ったものがツナ缶で、もらったプレゼントがエロ本だった。」
とのこと。(笑)

それから「追憶」 ここで私は前に出たのでメンバーの笑顔も間近で凄く嬉しかった。
追憶ではどうも哲士くんに目が行ってしまった。
デザイアの頃のメンバーが一緒にステージにいてくれるということが、私にはやっぱり嬉しかったらしい。
その後またMCで、その最中に退屈してきたのか、舜くんがうろうろうろうろし始める。(笑)
アンコールの時にステージに持ってきたビールを飲み干してしまったらしく、
「もっとビールが飲みたいぞー!」と途中で叫んでいた。
「赤い花」の最初、何故かこの日はAメロのところを合唱してから曲に入った。
メンバーがステージの上を動き回ってまりきや蓮さんも下手に来たり、
ステージの真ん中ではギター組と幸也さんが並んで笑顔で楽しそうだった。

ライブが終わって、舜くんはステージを降りて下上手のファンの子と普通にじゃべったりしてた。
幸也さんは曲が終わってからはドラムセットに座り込んで、その傍らには哲士くんが。(笑)
蓮さんと舜くんがウンコ座りでファンにガンとばしたりとか。(笑)
私的にはBLITZでライブ終えた時の舜くんの顔が忘れられないで残ってる。
彼的に、今日のライブってなにかしら意味のあるものだったと思うので、
あぁ、格好いいなっておもった。ライブの後にあぁいう顔するところもアーティストだなぁ、と。(笑)
メンバーが去った後、幸也さんが残って喋り、最後にステージの前に出て来て
「最後に一言言わせてくれや」ってマイクを外して「みんな愛してるぜっ!」と叫んでた。
それで幸也さんも上手の袖に、手を振りながら戻っていかれました。

結局、ライブ終了したのが11時。
4時間も…ということは、やっぱり幸也さん2時間くらい喋っていたらしい。
でも、BLITZのライブはとっても楽しかったです。

−ライブに関して思うところ諸々−

MCで
「都内でライブをやって、ソールドしなかったのはこれが始めてです…実は、ちょっとショックです!(笑)」
とか
「おまえらの世界には変な言葉が沢山あるんやなぁ!
(BLITZのライブで、もうライブに来なくなるということを)そういうの、あがるっていうんやろ!?」
とか
「俺達は、曲を聴いて欲しいからCDを売ったりしているだけで、
前の開場が埋まったから次もうちょっと大きいところでやろうか、とか思ってるだけだし。
雑誌とかCDとか見て、それで悪口とか、そういうのは言う必要無いと思うんよ。」
など、今までだったら絶対凹んだであろうことを、この日MCで平然と言ってのけていて、
それにちょっと驚いた。

どうやらインターネットを駆使していろいろ知ったらしく(笑)
「俺は最近『通信』」を覚えた」とか言ってました。
でも、それでもファンに弱音吐かなかったし、しかも喋った後にちゃんとオチまでつけてるあたり(笑)
その余裕っぷりがなんだか凄いなーと思った。

「必要としてくれている人がいるかぎり…あ、3人とかは嫌やで?メンバーより少ないから。(笑)
俺は、もう自分から『歌うのはやめる』とは、言うのはやめようと思ったので。」(ここで拍手が起きた笑)
とMCで言っていたこともあって、彼なりに何か吹っ切れたところがあったんだろうな、と思いました。

そして幸也さんが作詞作曲の新曲「Sin」について。
正直アルバム聴いてあんまりピンと来なかったんですが、BLITZで聴いて凄く好きになった。
MCで「この曲に関して、いつもと違う感じ、とかいろいろ言われたけど、特にそんなふうにしたつもりは無い」
みたいなことを言ってたけど、でも今までの曲とこの曲はかなり違うと思う。
曲が違うのではなくて、作曲者の意識が今までと結構違うのではないか?と私は思った。
彼の曲に込める想いは相当なもんだと思ってますが、「Sin」は
今までみたいな執着も、重過ぎる感情も無く、それだからこそ曲の重みが増した気がするんです。
幸也さん、ボーカリストらしくなったなぁって、かなり思いました。

「あがる」ということに関しては、
私は今更JILSをそういう目で見ていないので、
そういう考えでJILSに来てる人もいたんだなぁ・・・と、逆にカルチャーショックでした。
新しいファンがついては、いなくなっていくっていうこと。
それでもそうやって少しずつ、バンドって大きくなっていくもんなんですよね。
だからJILSがいつのまにかBLITZでやっちゃうくらいに大きくなって、
知名度が上がっていたっていうことを今更実感しました。(笑)
実際、知り会いでもこの日が最後って言う人も居たし。
正直その辺は「あぁ、なんだ、みんなその程度なんだね」って思いましたけど。
でもそんなふうに大きくなっても、また崩れそうになっていても(笑)、
私にとってJILSも幸也さんも、何があっても「変わらない」存在なのだな、と。
大切とかそういうんじゃなくて、空気レベルで馴染んでますので。(笑)

JILSっていうバンドがあってよかった、幸也さんの曲に出会えて良かった、と
改めて好きだと惚れ直したライブでした。(照)
HOME INDEX