B-E-D




 B-E-D  ベッドの中で

 B-E-D  君はどんな顔?

 B-E-D  ベッドの中で

 B-E-D  君の中の〜女〜はどんな顔?





 けだるい朝。

 そんな俺の心中を知ることもなく朝は、いつものようにやってくる。
 白いシーツの上に俺と同じく、けだるそうに眠っている彼女。
 生まれたままの姿で、しなやかに波打つ身体をベッドに沈めている。

 いつからか、俺が俺らしくいられなくなった。
 いつもなら、好きな女が出来たって、一日中一緒に居れば飽きてしまった。
 けど、こいつと出逢って。
 もっと。もっと、一緒に居たい。
 俺らしくない思いが、身体の隅々まで流れ始めた。
 こいつを知れば知るほど、離れたくなくなって。
 どうしようもないほど、好きになっている自分に気付いた。

 情けないね。俺も。女一人で変わってしまったんだから。

 「ん…てつや…起きてたの…?」

 返事の変わりに頷く。
 朝日が差し込む部屋で、窓から見える横浜の街を背に。
 シーツと同化してしまいそうなほど、真っ白な彼女の姿を見つめながら頷く。

 「おまえさ…白すぎんだよ。」

 自分の何も身につけていない姿を恥ずかしそうにしながら。
 彼女はシーツにくるまる。

 「何言ってんのよ。」

 俺より頭二つ分小さい身体が、薄くシーツから透けている。

 「すんげー綺麗かも。」

 背中に痛いくらいの太陽を浴びながら、ふと漏らしてしまった言葉。

 「かも、って何よ。フフ…」

 そう笑い、起き上がって床に散らばった洋服を身に付けて彼女は言った。




 「てつやの、そういうとこ。好き…かもね、あたし。」





 B-E-D  ベッドの中で

 B-E-D  君はどんな顔?

 B-E-D  ベッドの中で

 B-E-D  君の中の〜女〜はどんな顔?

END

■あとがきと言う名の言い訳
できれば、ぽんよりテツのセミヌード希望。