リヒャルト・シュトラウス
アルプス交響曲
/ ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


ジャケット
  1. 日の出
  2. 登山
  3. 森に入る
  4. 小川のほとりを歩く
  5. 滝にて
  6. 幻影
  7. 花咲く草原にて
  8. 山の牧場にて
  9. 繁みの中で道に迷う
  10. 氷河にて
  11. 危険な瞬間
  12. 頂上にて
  13. 霧が立ちのぼる
  14. 次第に日が陰る
  15. エレジー
  16. 嵐の前の静けさ
  17. 雷雨と嵐、下山
  18. 日没
  19. エピローグ



  今思えば、私と山との出会いは音楽だった。
  今から10数年前、中学生だった私はクラシック音楽の演奏家を志していた。その関係で、よくクラシック音楽を聴いていたのだが、そのときにこの曲と出会った。
「アルプス交響曲」
  この曲の作曲者、リヒャルト・シュトラウスは、交響詩などの標題音楽を得意とする作曲家で、その描写力はとても素晴らしく、本人曰く「たとえスプーン1本でも音楽化できる」ほどだ。この曲も自身が、実際に登山した経験を基に作曲されている。それだけに、目を閉じて聴いていると本当に登山している光景が浮かんでくる。
  まだ暗いうちに出発するが、次第に辺りは明るくなっていき、ついに太陽が現れる。そこから登山が始まる。森の中、沢筋、滝、草原、牧場、氷河と、次々と場面は変わり、時には道に迷いながらも、少しずつ高度を稼いでいく。そして、やっと登頂し、その喜びに浸る。しかし、次第に霧が立ち込め、雷雨が襲ってくる。急いで下山にとりかかるが、そのうち、嵐も静まり、無事下山する。最後に、一日を回想し、山は眠りにつく。
  これが、この曲のあらすじだ。私は、この曲を初めて聴いた時に、写真でしか見たことがなかったアルプスが、三次元的に頭に浮かんできたことを覚えている。そして、私が持っているCD(カラヤン指揮ベルリン・フィル)のジャケット写真に使われている山に、空想の世界で登っていた。
  この会にお世話になるようになって、はや一年が経つ。この一年で多くの経験をさせていただき、自分が目標にする山も、1年前には考えられなかったものになってきた。昔、空想していた山がマッターホルンであったことを、登山を始めてから知ったが、いつかきっと、空想を現実のものにしてやろうと目論んでいる。

  *これは、管理人が某山岳会に所属していた時に、会報の巻頭言として寄稿したものです。

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