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FREE feat.TWIGY / YOU THE ROCK
「ザ・サウンドトラック 96」(AL)に収録。なんて気持ちいいんでしょう。二人の細かいかけあいが最高ですね。『自由』をテーマに、どちらものんびりとした気持ちよさを表現したリリックで、『飛び回る原っぱ』『ぽかぽかすっとぼけ』などなどこういう表現がまた聴こえの柔らかさを増してますね。DJ MAKIのトラックもすごくいい。なんとなくレコードで聴きたくなる曲です。『のんびりのんびりいけばいぃ〜♪』

タカオニ2000 / KICK THE CAN CREW
「YOUNG KING」(AL)、「young animal e.p.」収録。イントロからやられますな。素晴らしいトラック。中心になってるループとフックでそれに乗っかってくる鍵盤(?)のメロディ、シンプルにリズム刻み続けるドラム、アクセントをつけてくるスクラッチ、きれいにはまりすぎ。涙を誘います。そして三人のラップ、リリックも熱い。でもやっぱりKREVA。この曲のKREVAかっこよすぎです。失禁物ですね。リリックが最初から最後まで一言一言かっこいい。

INSIDE feat.MC JOE / KING3LDK
「PSYCHO SOUL OVERDRIVE」(AL)に収録。余計なものは無し。1分54秒という短い時間をフックも挟まずひたすらMC JOEのラップが繰り広げられる。KING3LDKのトラックもすごくうまくはまってる。というかこのトラックじゃないとこのラップは乗っけられないんじゃないかって感じるぐらい。MC JOEのラップがかっこよすぎ。出だしから惹きつけられたまま曲が終わるまであっという間にもってかれる感じ。 『時の暴力というのか? 時代が問題を身篭って十月十日 幸か不幸か、引いたカードはジョーカー』

生命〜声明 feat.Q / REAL STYLA
「爆弾発言」(AL)に収録。「自殺なんかすんじゃねぇ」ってテーマの曲。とにかく三善がやばすぎる。マジでかっこいい。リリックも韻もハンパない。特に『確かに非常に不条理な事多い、この通り、理想郷には程遠いこの世に尻込みせず』あたりのラインには心臓止まりそうになります。Qも熱い。この人の倒置法なんかをほとんど使わずに語り口調で確実に踏み続けるスタイルは本当すごいと思う。『自分が栄光掴んだ映像頭に浮かべ、壮大な絵をかけ。』かっこいい。 名曲かと。

スペース・ペース feat.Ah- / SIDE RIDE
MSC「Matador」(AL)に収録。始まりは不穏なトラックの上で都会(東京)の中で嫌気の差す現状を歌い、その後トラックも変わり自然の中へ出て4人で気持ちよく過ごす様を歌う、というおもしろい構成の曲。最初は暗く始まるけど途中にAh-が出てきたあたりからのくつろぎな雰囲気がすごく好きです。しかし、ジャンベを持っていって自然を楽しむなんておされですなぁ。トラックの中でも聴こえるけどほんといい音ですねぇ。山の中で聴いたらさぞ気持ちいいんでしょうなぁ。 Ah-の最初のヴァースがすごい好き。 『この絵にしたい程の景色を目にし』  

流儀2003 feat.ZEEBRA, Mummy-D / 童子-T
「第三の男」(AL)に収録。DOHZI-T&DJ BASS名義で出された「蜃気楼」に収録されてた「流儀」の新バージョン。D.O.I.の特徴的なトラックに三人のMr.がマイクを廻す。それぞれ長年やってきたことを誇り大物っぷりを見せつけるようなリリック。童子-Tも珍しくちょっと力で押すようなラップ。ZEEBRAはもうゴリ押し。それでもMummy-Dは相変わらずな調子で始まるとこがおもしろい。でも後半はこれまたガンガン押してきてかなりかっこいい。この曲ではMummy-Dのヴァースが一番好き、マジかっこいい。ZEEBRAは『十年選手 未だにトップ RAPPER'S RAPPER』、Mummy-Dは『俺はMC Wanna-beの中のWanna-be』ってそれぞれ自分を表現してるとこがすごくおもしろい。二人の性格的なものがすごく表れてるというか。これって二人ともどういう風にリリック書いたんだろうか。どっちかのを見てから書いたにしても、持ってきてみたらこうだった、ってのにしてもおもしろい話。

Cocktail recipe #3 feat.Spinna B-ill / Q-ILL
「OUT OF COSMOS IN THE BRAIN」(AL)収録。僕の大好きなスピナビルを迎えてのこの曲。生音ならではの素晴らしいバックにQ-ILLの甘ったるい声(良い意味で) と普段は力強く唄うことの多いスピナビルがこの曲ではファルセットでしっとりとコーラス、そしてリズムのいいシンギング。もう全てがぴったりって感じです。なんでしょうこの気持ち良さ。『時々長い寝言言うように』、『今という生き方が気に入った』ってフレーズがなんだかすごく好き。この曲はとにかく流れてくる音ひとつひとつがすんごく気持ち良くてすんごくおしゃれで。ぜひ彼女、彼氏と一緒にお酒でも飲みながらどうぞ、なんて言ってみます。

マボロシ / Cello aka massan
「SING」に収録。massanらしいメロディありの独特なフロウで聴かせます。真似、偽者、作られた世界、そんな「マボロシ」を独特の視点から強く批判するリリック。これがものすごくかっこいい。『「皆で渡れば恐くない」の枠内の方へ』。ここは素晴らしいパンチライン。トラックもまた渋い。曲の流れにあわせて微妙にディレイがかかったりと変化がついてくるところがかっこいい。曲の後半で転調して煽るように盛り上がるところもかっこいい。弦の音が最高です。フックの歌もすごくいい。この人はメロディ作るセンスすごくあります。 『「わかるだろ?」 あれもそれもこれもどれも 造り出されたマボロシ』

HYDROMANIA GENTLEMEN / HYDROMANIA GENTLEMEN
V.A.「PIMP ON ATTACK NO DOUBT」に収録。トラックは山田マンプロデュース。山田マンってこんなトラック作れるのかって再発見できました。うまく表現できないですけど、これがなかなか気持ちいい。そして何よりもハイドロマニアのMCふたりの個性の強さが。とにかくリリックがおもしろい。特にEMCEENがヤバイです。『手元に駄菓子がないとだらしないおじいちゃんも叫ぶOhジーザス!』などなど。こんな感じで笑いの要素が濃いめ(笑)。でもとにかく韻踏みやフロウが気持ちよくて自然と耳になじむというか。僕の中ではパーティチューンとしてクラシックだと言い切っちゃいますよ。

究極男 backtrack LIBRO / DOBINSKI&EELMAN
V.A.「ULTRAMANIAX-RHYTHM」に収録。究極男 a.k.a. ウルトラマンをテーマに自分らを唄った曲。ウルトラマンのあの曲を使ったド派手なノリノリトラックにDOBINSKIとEELMANが勢いあるラップをガンガンかます。かっくいぃ。EELMANもいつものレゲエスタイルではなくここでは思いっきりHIP HOPスタイルでかなりかっくいぃ。DOBINSKIの低音声の男前ラップもかなり痺れます。とにかく勢いよくポンポンとマイク廻していく構成が最高。誰が聴いても素直にかっこいいと思える曲だと思います。『バビロンに侵される人民の救済を目的 スーパーヒーロー a.k.a. スーパーB-BOY』

四街道RANGER feat.MC JOE, 大我あざな天眼, AKEEM / 四街道NATUTRE
「V.I.C. Tommrow」(AL)に収録。まずこのメンツ、なんてぶっ飛んだMCたちでしょうか。しかもMC JOEと大我はソロMCとしてトップクラスで好きなMCだし。そしてそんな期待を裏切らずみんなすんごいラップ聴かせてくれます。出だしからキレてるMC JOE、耳のくすぐったくなるような不思議なメロディ全開フロウの大我、元祖変態フロウマイクアキラ、いきなり一人の世界を作るAKEEM DA DREAM、リズムのいい単語をいっぱい使って耳を惹きつける北&澤。これ出た当時としては彼らはかなりの異端MCたちだったはず。とにかく5人のラップがすごい。そしてヴァースとは打って変わってド派手に盛り上がるフックも大好き。名曲と呼ばせてください。

Everybody Needs Love (DJ WATARAI REMIX) feat.Q / Vlidge
「Everybody Needs Love」(SG)にのみ収録。Vlidgeの美しい歌声、コーラス。DJ WATARAIの原曲の雰囲気を壊さないイカスリミックス。そしてQの普段の暑苦しさのまったくない男前ラップ。この曲自体の良さももちろんありますが、このリミックスではなんと言ってもQのラップ。かっこいいの一言。Qは「なんかいつも苦しそうだから苦手」って人、この曲聴いてみてくださいよ。そんなの微塵も感じさせません。何気にQお得意の愛がテーマのリリック、かっこいいこと言ってます。

God & Bluse feat.TOKONA-X / Kalassy Nikoff
「PAINT THE WORLD」(AL)に収録。Kalassy Nikoff,AK-69共通してよくリリックの対象になる「神」がテーマの曲。DJ Nishimiyaの静かにも熱いトラックに二人のそれこそクソリアルな「神」への想い。二人ともすごくかっこいい。でもこの曲のトコナはこれまでのトコナの総ての仕事の中でもトップクラスに好き。リリック、フロウ、すべて素晴らしい。初めて聴いたときはポカーンとなるほど惹きこまれて聴き入りました。この存在感というか雰囲気のでかさ、安易だけどとにかく「すごい」って形容詞が一番ぴったりはまる気がする。 『ご加護蹴飛ばした あの件とあの件にあの件 数え切れん 懺悔ばっか』 by.Kalassy Nikoff。TOKONA-Xのリリックはあなたの耳で。すげーよ。

情熱 / KO-1
「JOHNETSU」(SG)に収録。アコーディオン(?)の少し寂しくも温かさのあるトラックに一言一言噛み締めるように言葉を吐きだすラップ。確実にぶつかってくる現実を前にしても意識、姿勢は常に前を、上を見てこの音楽を基に俺は進んで行くんだというKO-1の熱い想いを歌ってる曲。聞こえの良い言葉を並べるだけの軽い応援ではなく、自分自身の弱ささえも等身大の言葉で表し、それを聴く者にも気付かせそれでも...と強く語りかける応援。『「現実の世界はドラマなんかじゃねぇんだ うまくいかねぇ」ってそんなこともわかってんだ 逃げ道もあれば誤魔化しも効く だがおれはあえて道のド真ん中を行く』 音楽ではなくとも、自分の大事な何かに情熱を傾ける人にはきっと響く言葉があるはず。共感できる言葉があるはず。  『情熱を情熱を情熱を情熱を!』

SWEAR / 夜光虫
「SUGAR CHILL GANG」(AL)に収録。「SWEAR=誓い」の意味。『可能性はまだまだ無限大 自分自身を信じなさい』とフックで何度も繰り返されるように、この曲を聴いてる若い人間たちへのメッセージを伝え、またそれを歌うことで自分自身への誓いへとしようという曲。ある種仙台のシーンを初めて全国へと注目させた夜光虫だからこそ歌える歌であり、同じくやってきた地元の仲間たちや若手たちへ向けた意味が大きいような気がする。TATEもKUTTSもすごく良いリリック、トラックもCOZMIC KAZでやはりこの三人はバランス良く、三人で作った曲はアルバム中でも良い曲が多い。 『口だけじゃなく動くだけ 才能よりも努力とれ ここまでからもっとそこまで 手が届く場所まで叶うまで』by.TATE  『欲望食って食って食って食って食って食って 満たしてもっとぶってぇ人生生きてやるぞ』by.KUTTS

SINDBAD feat.トリカブト / SINDBAD
「SINDBAD」(AL)に収録。やったらファンキーでとにかく痛快。自然に体が動き出すようなたーのしー音楽。MCの三人が本当うまくハマッてる。リリックはベタベタなパーティ賛歌、でもヴァリエーションに富んだ3人のラップフロウが飽きさせず聴かせる。彼らは正統派ないいラップするなーといつも思う。まぁしつこいけどそんなこと関係無しに楽しめるいい曲です。『HEAT UPして止まらぬMUSIC 感覚のままにBODYがMOVIN'』 by.SHINO。

I HAVE A DREAM feat.三善/善三先生 / MICADELIC
「娯楽の殿堂」(AL)に収録。三善扮する先生が二人に宿題「将来の夢」を語らせるという曲。ダースは『僕の夢 普通のおっさん、特別は嫌です。』のようにとにかく"普通"であること、"特別"ではないことを徹底的に望む人間像を描く。個性、個性とうるさい世の中のくせに"普通"という観念にやたら囚われる日本人。この生き方が良いか悪いかは別としてこのリリックには、誰しも"普通"に対する+と−の感情があるからこそ、大いに笑えると共にどこかひっかかるものがあるはず。『6対4なら6の方にいたい 5対5の時にはそこにいない』by.DARTHREIDER。 それに対して真田人の「日本全国HIP HOP大好き妄想」もすごく好き。『hiphopの需要ますますあつくなり 犯罪の供給少なくなるはず そんな国なら面白いのにな』by.真田人。うん、おもしろそう。 名曲。


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