Takatsuki / hip hop music


『We've already discovered 'one order' -this is important- 'this music has no boarder'』


ウッドベースの吟遊詩人Takatsukiの1st album。タカツキ主催の自主レーベル、n recordの最初の作品。SMRYTRPS結成のきっかけとなった「SMRYTRPS(Bring it on / Bring it out)」も収録。しかしその曲プラス一部の曲を除けば、タカツキな音楽、「ベースとラップ」な曲がほとんどです。 Takatsukiというアーティストに強く惹きつけられる部分。それは、まずそのウッドベースを弾きながらラップという今までに誰も見たことも聴いたこともないだろうというスタイル。僕がこの人に興味を持ったのもやはりそこからです。 そしてこの人の詩的な独特のリリック。あとは不思議な響きを持つ声ですね。大好きです。
それでは本編↓


@イnトrロ
ウッドベースの気持ちいい音の響きの上に語りに近いラップ。タカツキの信条的なことやこのアルバムについての紹介みたいな感じ。京都弁(?)の独特の雰囲気もいい味出してますね。
『ほたら 時間やさかい行こか』

ASMRYTRPS (feat.semimaru, Y.O.G., Daijiroh a.k.a. meteo, Zom&Yamazoe)
@の最後の『ほたら』から間髪入れずに始まるベースの音。いきなり「おぉ」って思わせますね。このループやっぱりたまらないです。すごく好き。 semmyのひたすら「えーす」で踏んでいくところはすごく真似して歌いたくなります(笑)。 あと最初に聴いてすごくかっこいいと思ったのがY.O.G.。少しくもった声で速くなったりゆっくりになったりの変則的なフロウがかっこいいです。『朝まで開けっぱな快楽の扉』ってところの言い方がすごく好き。

BMgk in the Air
アルバム中、というよりタカツキソロの曲の中でも異色な雰囲気を持った曲。「ウッドベースとラップ」の曲が「タカツキな音楽」ならこれはそれよりもより「hip hop」な曲。 とにかくかっこいいです。トラックもクラブとかでかけたらすごく映えそうな激しい感じ(音が激しいというよりはこの雰囲気が)。そしてタカツキの曲にはほんとによく出てくる、この人にとっての大きなテーマなのでしょうか 『人は分かち合える、共有しあえる感覚。言葉なく分かる』 ってリリックが出てきます。途中から英語のリリックになるんですがそこでもやっぱり同じようなことを言ってます。 『By music we share, we're feelin 'how small world!!'.』 これもかっこいいですね。 上に取り上げたリリックもこの曲から。この曲だけじゃなくいいリリックが本当に多いのでかなり迷ったのですが結果的にこれにしました。 
『僕達は既に'ひとつの道理(事実)'を知り得ている。そう、重要な。'音楽に境界などないんだ'』(僕の勝手な訳です てかただの直訳)

C宇宙漢(MCees from another planets)
これまた異色な曲。というよりけっこう謎(汗)。コンピ「KAGAMI」にも収録された曲です(KAGAMIは未聴)。KAGAMIでこの曲だけ聴いたらおそらくTakatsukiってアーティストのことほとんどわからないですね。ハマムラタツキが他の星から着てるという三人のラッパーを紹介し、そのラッパーさんがそれぞれラップしていくという内容。さすがに他の星の言葉なのでまったく何言ってるかわかりません(汗)。でも歌詞カードには親切に訳がついてます(笑)。二人目のCarry Mackrelさんはちょっとおもしろいこと言ってます。でもやっぱりこの曲はちょっと謎。う〜ん...。
『まあ知らない幸せというのもあるけどそれで満足かい?』

D一瞬の音も聞き逃しません
Session with Cotona & DJ Ateekということで、ベースと激しいスクラッチと不思議な音と『わずか一瞬の音も聞き逃しません』という声がぐるぐると流れる曲。

E246
「ベースとラップ」な曲。基本的にそれだけで少しの飾りがつけられてる感じ。国道246号線のことですよね、おそらく。246の様子、そしてその不思議な雰囲気を淡々と語っていくようなラップ、リリック。声が微妙に反響して繰り返されて聞こえるところが印象的。

Fハト(when doves fly)
ハト飛ばし名人、通称H.T.M.の安田さんの恐怖鳩skit。怪電波をハト頭から出して...。 カクカクプルプル...

GHey D.J.
タカツキ風ルーツレゲエトラック。いいですねぇ〜このだらだらした雰囲気。ひたすら力が抜けていい気持ちになれる曲です。大好き。 『もういらないのだ なんだっていいのだ どんなんでもオオケエなのだ とくにもんだいはないのだ これでいいのだー。。。。』 ほんとてきとー(笑)。

Hハメ (skit)
不思議な会話。「はめ」の意味についてはn recordのタカツキ本人による解説をどうぞ。このskit、次に控える「なつ」への流れが絶妙です。
『あぁ〜夏雲が行ってしまうがな わいも連れてってくれたらええのになぁ...』

Iなつ(アヲイナツ)
名曲ですね。とにかくトラックや声、リリックの響きがすごく綺麗です。綺麗だけど、でも少し切ないような。 聴いたことない人はぜひ聴いてみてください。本当にいい曲です。僕の中で感想としてはこれで十分だと思いました。

Jもどろう
タカツキのもうひとつの代表曲って感じですね。タカツキがよく使う 『名前の聞こえる四つ角の向こう』 というフレーズの元もこれですね。これも「ベースとラップ」な感じの曲。この詩の雰囲気がすごい好きです。やっぱり独特ですね。なんていうか、一言ひとことが不思議な感触を持ってる感じ。 歌詞カードへの歌詞の書き方もなんか考えてるのかなって感じる部分あったり。いい曲です。 n recordHPのタカツキ自身のこの曲の解説もすごくいい感じです。

Kアuトrロ
そしてアウトロ。サムライのメンバーとのかる〜いフリースタイルセッションって感じ。
『ほたら終ろうか』

L〜O SMRYTRPS〜Mgk in te Air〜なつ〜もどろう のインストバージョン
普通のインストですが、最後の最後には...


そんな感じでTakatsukiの1st album。このアルバムに関してはその独特さ故にもしかしたら人によっては聴き辛いと思う方もいるかもしれません。でも、この人のこの雰囲気を好きになる人なら聴くほどに味の出てくるいいアルバムだと思えるものだと思います。 でもやっぱりいろんな人に聴いてもらいたいですね。僕はとてもお薦めします。
そんな感じで感想書いてみました。n recordHPのタカツキさん自身のアルバム解説も見てみてください。

おまけ

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