「子供の話を聞く大切さ」





 ここに、ウェイトリーの詩を紹介します。批判ばかりする親にならぬように、お薦めします。

子供の話に耳を傾けよう。


きょう、少し
あなたの子どもが言おうとしていることに耳を傾けよう。


きょう、聞いてあげよう、あなたがどんなに忙しくても。
さもないと、いつか子どもはあなたの話を聞こうとしなくなる。


子どもの悩みや要求を聞いてあげよう。
どんなに些細な勝利の話も、どんなにささやかな行いもほめてあげよう。
おしゃべりを我慢して聞き、いっしょに大笑いしてあげよう。
子どもに何があったのか、何を求めているかを見つめてあげよう。
子どもの悪い点ばかりをあげつらっていると、そうなってほしくないような人間になってしまう。
だが、同じ家族の一員なのが誇らしいと言ってやれば、
子どもは自分を成功者だと思って育つ。


きょう、少し
あなたの子どもが言おうとしていることに耳を傾けよう。


きょう、聞いてあげよう、あなたがどんなに忙しくても。
そうすれば、子どももあなたの話を聞きに戻ってくるだろう。

 ウェイトリーの他の本から、例をもうひとつ。クリスマスの日に、5歳の子どもを連れてブロードウェイに買い物に行った母の話です。
 「街には、クリスマスソングが流れ、ウインドウは豪華に飾りつけられて、サンタクロースが街角で踊る。店頭には玩具もたくさん並べられていて、5歳の男の子は眼を輝かせて喜ぶにちがいないと母親は思った。ところが案に相違して息子は母親のコートにすがりつき、シクシクと泣き出した。

 『どうしたの。泣いてばかりいるとサンタさんは来てくれませんよ』
 『あら、靴のひもがほどけていたのね』

 母親は、歩道にひざまずいて、息子の靴ひもを結び直してやりながら、何気なく眼を上げた。何もないのだ。美しいイルミネーションも、ショーウインドーも、プレゼントも、楽しいテーブルの飾り付けも。」


『アメリカインディアンの教え』   加藤 諦三


2001/06/27


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